声優
「サクラ大戦アコースティック音楽会『クリスマス会』」観劇レポート

2022年12月開催「サクラ大戦アコースティック音楽会『クリスマス会』」を振り返る!

今年の桜前線もずいぶんと北のほうまで行きましたが、2022年12月3日、4日に開催された「サクラ大戦アコースティック音楽会『クリスマス会』」の模様をお届けします。

横山智佐さんの主催による「サクラ大戦アコースティック音楽会」も3回目。浅草が元々『サクラ大戦』の舞台である上、公演を重ねてきたことで、会場の浅草花劇場も今やすっかり『サクラ大戦』の聖地になりました。コロナ禍で観客動員を半数に抑えてきたのが、今回から満員でできるようになったのも朗報です。

3日は伊倉一恵さんと園岡新太郎さん、4日は伊倉一恵さんと高乃麗さんとゲストを変え、昼夜2回ずつ、計4公演を開催。配信も行われ、会場まではなかなか行けない方でも配信で楽しめたり、現地参加した方がアーカイブ配信で再度味わったりと、新たな観劇方法として配信も定着しました。

“サクラ大戦歌謡ショウに間に合わなかった世代”が、あの頃のステージを“生”で観られる機会として、1本1本が貴重な公演。今後の開催もぜひ積極的に参加してください。

今回は12月3日、4日のそれぞれ昼公演の模様をお届けします。

▲12月3日は横山智佐さん、伊倉一恵さん、園岡新太郎さん

▲12月4日は横山智佐さん、伊倉一恵さん、高乃麗さん
 

園岡新太郎さんの低音でハモリの重厚感がすごい1日目

オープニングナンバーは「花雪洞」。桜が咲き誇る春の夜の歌で、まさに今の季節に聴きたい名曲です。

四季折々に素晴らしい曲があるサクラソング。いつか桜が舞う中で「さくら」「さくら前線」「さくら咲いた」「花雪洞」を聴ける日が来ることを願います。

▲さくら色のドレスで登場した横山智佐さん。切ないピアノの旋律から始まり、ヴァイオリン、ドラムと順に加わっていく「花雪洞」は、アコースティック音楽会のオープニングナンバーとして最適。夜公演では「夜空の花」を歌いました

▲のどかで楽しい「旅の空へ」。日々の暮らしで忙殺されている方は、思い切って旅に出て、気分転換したほうが能率も上がるかも。その際はぜひ、この歌を口ずさみながらどうぞ

▲サクラ大戦歌謡ショウ 帝国歌劇団・第4回花組特別公演「アラビアのバラ」劇中で、酒場の女主人・シンシアとして歌った「いざ立ち上がれ」。人々を決起させる歌なので、テンションを上げたいときに最適

▲サクラ大戦 スーパー歌謡ショウ「新西遊記」より、義賊の桃栗小僧として歌った「いまどろぼうをして来たよ」

▲昨夏の「サクラ大戦真夏のフェス」の副題にも使用された「あなたが楽しければ」。しっとりと歌い上げる系が多い真宮寺さくらの持ち歌の中で、明るく弾み、両手でハートを作って「ラブです」「ラブラブ!」と歌うようなこの曲は、萌え成分が最強です
 
ゲストコーナーでは、「サクラ大戦アコースティック音楽会」には全公演出演されている伊倉一恵さんと、初出演の園岡新太郎さんが登場。歌がうまい人だらけのサクラキャストの中でもトップクラスの2人が揃ったため、ソロでもデュエットでもクオリティがものすごいことになります。

▲お着物スタイルが定番になった伊倉一恵さん。昼公演では「おはようグッドモーニング」を明るく爽やかに、夜公演では名曲「イカルスの星」を歌い上げます

▲タキシードで登場したダンディーボスこと園岡新太郎さんは、髭を生やされてますますダンディに。昼公演は代表曲「ダンディ」をタップも軽やかに決め、夜公演ではなんと「悪の華」をサクラ大戦 スーパー歌謡ショウ「新編 八犬伝」以来、初めて披露しました

曲間のトークでは歌謡ショウの想い出話に花を咲かせます。まずは園岡さんが、歌謡ショウのお客様について語りました。

劇団四季で活躍してきた園岡さんにとって、ミュージカルの客層とはまったく違う歌謡ショウのお客様のノリの良さは印象的だったそうです。

劇場へ舞台を観に行く習慣がなかったアニメファンが、出演されていた浪曲師・国本武春さんに鍛えられ、演者が気持ちよくなれるタイミングで拍手や掛け声をかけられるまでになったのが歌謡ショウのお客様です。

舞台を知らなかったからこそ、貪欲に勉強し、演劇界でも屈指のレベルの観客に育った。そして観劇の習慣を身に着けたアニメファンが、ほかのアニメ原作の舞台も観に行き、2.5次元舞台を成立させる土台になっていった。

サクラ大戦歌謡ショウが日本の演劇文化に残した最大の功績のひとつが、観客を育てたことでしょう。

伊倉さんは帝国歌劇団・第2回花組特別公演「つばさ」からの参加となりましたが、最初の舞台である帝国歌劇団・花組特別公演「愛ゆえに」も観劇されていたそうです。

それまで小劇場での舞台しか経験がなかったため、まず会場からして新宿の東京厚生年金会館であり、「緞帳がある」「ラストに1回使えれば豪華なムービングライトが最初から回っている」「最後に発射される銀テープの音にびっくりする」など、その規模の大きさに驚いたという話で盛り上がりました。

ここからデュエットコーナーとなります。

▲横山さんと伊倉さんで「花のように夢のように」

▲伊倉さんと園岡さんで「バスは行く行く夢乗せて」。間奏ではステージを巡るゴキゲンなバス旅行に出かけるのがお約束

▲横山さんと園岡さんで「カモナ浅草」。この曲を聴いて浅草を回り、鍋料理や洋食店、今日はどこに入ろうかと迷うのも楽しいご当地ソング

▲クリスマスの想い出では、園岡さんの「父親が会社帰りに買ってきたケーキを囲み、家族だけでお祝いをしていた」という昔話に始まり、伊倉さんも「鶏のもも肉を1本食べられるのが嬉しかった」「庭の樅の木に電飾をつけていたら、樅の木がどんどん大きくなるので電飾が足りなくなって、見栄を張って外から見える側にだけ電飾をつけていた」等、当時の話で盛り上がりました

▲10代の頃、おしゃれ雑誌でチーズフォンデュのことを知り、仲間内で予約して食べに行ったという横山さん。ところがチーズフォンデュにはワインが入っているため、未成年には提供できないと言われてショックを受けていたところ、代わりにオイルフォンデュを出してもらえたそうです。またそれが美味しくて、以来串揚げが大好きになったとか

▲楽しいクリスマスソング「Happy Day Happy X'mas」。園岡さんがいるので、サンタのおじさん役はバッチリ!

▲名曲「奇跡の鐘」を3人で。園岡さんの低音が響くこの取り合わせは新鮮

▲「スター輝く星」のクリスマスバージョン「スター輝くもろびとこぞりて」を披露

▲コロナ禍ではまだ全員で口ずさむというわけには行きませんが、心の中ではみんなで一緒に「口ずさむ歌」

▲アンコールは賑やかに「恋の発車オーライ!」から。ここでも園岡さんが入ることで、低音のハモリが分厚くなり、歌うメンバーによって曲が劇的に変わる様を実感できるのも面白いです

▲オーラスはもちろん「ゲキテイ」。歌の名手ばかりなので、3人でも大迫力!
 

サクラ大戦アコースティック音楽会『クリスマス会』
12月3日セットリスト

M-1(昼)花雪洞(夜)夜空の花
M-2 旅の空へ
M-3 いざ立ち上がれ
M-4 いまどろぼうをして来たよ
M-5 あなたが楽しければ
M-6(昼)おはようグッドモーニング(夜)イカルスの星
M-7(昼)ダンディ(夜)悪の華
M-8 花のように夢のように
M-9 バスは行く行く夢乗せて
M-10 カモナ浅草
M-11 Happy Day Happy X'mas
M-12 奇跡の鐘
M-13 スター輝く星
M-14 口ずさむ歌
EN-1 恋の発車オーライ!
EN-2 ゲキテイ
配信限定(昼)赤ワニダンス(夜)夢見ていよう

高乃麗さんの“女装”に横山智佐さんの「なんだっけ?」など波乱の2日目

▲公演ごとにお着物を替える伊倉さん

▲2日目の日替わりゲストは高乃麗さん。黒のドレスに赤いマラボーと、麗しいお姿で「生きてる喜び」を歌い上げます

▲高乃さんの珍しいドレス姿に、伊倉さんから「女装」とツッコミが入り「女装って言うな!」

▲デュエットコーナーは横山さんと伊倉さんによる「花のように夢のように」から

▲ドラマCD『幸福の王子』より、マリアとレニのデュエット曲「春風の恋歌」を高乃さんと伊倉さんで披露

▲スーパー歌謡ショウ「新編八犬伝」より「未来の兄弟たちへ」。なんと横山さんが間奏のセリフがわからなくなり「なんだっけ?」と慌てたことに、前回の「サクラ大戦アコースティック音楽会 25周年の集い」で早着替えが間に合わなかった等散々やらかした高乃さんが大喜び。全世界に配信されている上、アーカイブで繰り返し視聴できるため、横山さんも「何度でも笑ってやってください」

▲「新編八犬伝」の仁・義・礼・智・忠・信・孝・悌の珠を客席に投げる大サービスも!

▲「新編八犬伝」Tシャツも登場!

▲伊倉さんこだわりのコーラスを入れまくった「Happy Day Happy X'mas」

▲サクラソングきってのクリスマス曲「奇跡の鐘」

▲ジャズの名手の高乃さんが入ることで、やたらと貫禄が増す「恋の発車オーライ!」

▲締めは「ゲキテイ」。この夏、もしかしたら観客も立って一緒に踊れる日が来るかも!? 乞うご期待!
 

サクラ大戦アコースティック音楽会『クリスマス会』
12月4日セットリスト

M-1(昼)花雪洞(夜)夜空の花
M-2 旅の空へ
M-3 いざ立ち上がれ
M-4 いまどろぼうをして来たよ
M-5 あなたが楽しければ
M-6(昼)おはようグッドモーニング(夜)イカルスの星
M-7(昼)生きてる喜び(夜)殺したいほどOOH-LA-LA
M-8 花のように夢のように
M-9 春風の恋歌
M-10 未来の兄弟たちへ
M-11 Happy Day Happy X'mas
M-12 奇跡の鐘
M-13 スター輝く星
M-14 口ずさむ歌
EN-1 恋の発車オーライ!
EN-2 ゲキテイ
配信限定(昼)夜の海月(夜)希望の星よ

『サクラ大戦真夏のフェス 花のレビュウ』開催決定!

横山智佐さんのブログ『横山智佐のケータイ日記』にて、今夏も『サクラ大戦真夏のフェス』が開催されることが発表されました!

今回のゲストは渕崎ゆり子さんということで、さくらと紅蘭のどんな場面を見たいか、どんな曲を聴きたいかを募集しています。

『サクラ大戦真夏のフェス 花のレビュウ』
~華やかなレビュウショウをご覧に入れます~

日時:2023年7月16日(日)18時開演
会場:上野恩賜公園野外ステージ(水上音楽堂)
主演:横山智佐(真宮寺さくら)
ゲスト:渕崎ゆり子(李紅蘭)
出演:西村陽一、velo武田、上原健太 他
真夏のフェスダンサーズ6名

追加募集
「帝都放送公開生放送に、さくらと紅蘭が出演したら」
みなさまはどんな場面を見たいですか?
どんな曲を聴きたいですか?
あなたのペンネーム、リクエストの理由を忘れずに書いて

chisa-mail@chisa-club.com

までお送りください。

▲2015年10月開催の「横山智佐のサクラ大戦・ハロウィンの新宿にさくら見参」では『サクラ大戦TV』挿入歌「下町ラプソディ」をさくら&紅蘭で披露
 
[取材・文/帝劇スタ夫 撮影/タマキヨシノリ・帝劇スタ夫]
(C)SEGA
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