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『ヒプマイ』中王区

『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-』中王区"言の葉党"「Verbal Justice」レビュー|ついに来たわよ言の葉党、これが王者の音の波動! ひれ伏せ愚民よ前ならえ! 今こそ中王区の忠告に注目!

声優×ラップという異色の組み合わせで一大旋風を巻き起こしている『ヒプノシスマイク -Division Rap Battle-(以下、ヒプマイ)』。もはや作品の紹介は説明不要のことでしょう。TVアニメ第2期の制作も発表され、また新たに注目が集まっています。

『ヒプマイ』といえば男性キャラクターのラップで一躍注目を集めましたが、実は女性キャラクターたちもかなり“ヤバい”んです。

2020年発売のヒプマイOfficial Guide Book付属CDに収録された中王区"言の葉党"の「Femme Fatale」は、YouTubeでトレーラーが公開されるやいなや爆発的な話題となりました。今現在では1900万再生を突破し、2000万再生も目前となっています。

男性キャラクターたちが必死にラップで鎬を削りあう中、言の葉党の面々が余裕でその姿を見ているかのような風格が感じられる楽曲に、多くのファンがひれ伏したことでしょう。

『ヒプマイ』の世界観で最も根幹となる「争いを続ける愚かな男性を女性がヒプノシスマイクで管理する」という部分が、「Femme Fatale」の登場によりさらに明確となったのでした。

そんな中王区"言の葉党"が再び力を誇示するために、また我々の前に姿を現します。

2023年4月12日に中王区"言の葉党"「Verbal Justice」がついに発売! 今回は、言の葉党の新たな全体曲だけでなく、東方天 乙統女(CV.小林ゆう)、勘解由小路 無花果(CV.たかはし智秋)、碧棺合歓(CV.山本希望)の新ソロ曲も収録!

しかも、今回も楽曲に参加しているアーティストがガチすぎるんです!

ということで前置きが長くなりましたが、本稿ではいち早く中王区"言の葉党"「Verbal Justice」をレビューしていきたいと思います。これまでも様々な楽曲をレビューさせていただきましたアニメイトタイムズ編集部の石橋が、「Verbal Justice」の何がヤバいのかを解説していきますよ! 今回も合わせてそれぞれの楽曲を手掛けたアーティストのご紹介も行っていきます!

 

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目次

中王区"言の葉党"がついに行進開始「Verbal Justice」

中王区"言の葉党"2曲目となる全体曲である「Verbal Justice」。東方天 乙統女、勘解由小路 無花果、碧棺合歓の3人が華麗に優雅にそして力強く歌い上げています。

1曲目の全体曲「Femme Fatale」はどちらかと言うと自己紹介を兼ねたマニフェストを発表する政見放送のような佇まいがありつつ、まるでファッションショーかのように己を誇示する力強い曲でした。

「Verbal Justice」も同様に力強い曲ではあるのですが、今回は中王区の民衆、ひいては『ヒプマイ』の世界に存在している女性すべてを先導して全員で前に進む行進曲のような趣があります。フック(サビ)の「集え中王へ」というリリック(歌詞)がまさにそれを表していますよね。

さらに相変わらずの他ディビジョンのチームをこき下ろすかのような挑発的なリリックも目立ちます。勘解由小路 無花果の「下郎共に任せないこの国 指先一つでお掃除」、東方天 乙統女の「さあ一体どのお口がこの私に逆らえるのかしら」、碧棺合歓の「従わせるH法」などなど、男どもを下に見まくったリリックが最高です。こんなのひれ伏しちゃう……。

それからこれは私見ではあるのですが、言葉が強くてかなり怖いことを言っている曲なのにリズムに乗るとすごく気持ちいいんです……。ライブでこのリズムに合わせて両手を上げてジャンプしてご覧なさい。きっとこの曲の凄さがわかるはずです。めっちゃ乗りやすい曲調なんですよ。

人として管理されすぎることは不自由であるはずなのに、言の葉党のリズムに乗って生きることはすごく気持ちがいい。管理されて悔しい、でも管理されるのは気持ちいい……。

言の葉党はなんて恐ろしいんでしょう。でも曲が素晴らしいので何度も聞いちゃうんですよね。もう私の脳はどうにかなっちゃいそうです!

今、ブッキングするならAwichしかいない

「Verbal Justice」のラップ制作を担当しているのは、日本のみならず世界で注目を浴びる唯一無二のラッパー・Awich(エイウィッチ)です。

HIPHOP好きなみなさんからすると「つ、ついにきたか……!」と思うほどのビッグネームなんです。しかも言の葉党の雰囲気にもぴったり。それは彼女の曲を聞けば一目瞭然でしょう。

人気曲がたくさんあってすごく悩んだのですが、「どれにしようかな」とチョイス。可愛いだけを求められる現代の女性の生き方に中指を立てて、無限の選択肢から「どれにしようかな」と自分のスタイルを確立していく姿は圧巻です。この強さは言の葉党にも通ずるところがあるような気がします。

また、「Queendom」では自らのことを“極東の女王”とも名乗っており、その地位や名誉はHIPHOPヘッズたちからも圧倒的な支持を得ています。

この存在感と女王感、まじで強すぎます。強いし、綺麗だし、ラップもいいし、属性が多くてこんなの応援しちゃいますよね! 彼女のバックボーンも壮絶かつかっこいいので、興味を持った方はぜひ調べてみてください。絶対に惚れちゃいますよ!

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