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『シュガーアップル・フェアリーテイル』第2クール 貫井柚佳&水中雅章インタビュー【後編】

「こんなの、もう結婚じゃん!」もはや夫婦みたいなアンとシャル――夏アニメ『シュガーアップル・フェアリーテイル』アン役・貫井柚佳さん&シャル役・水中雅章さんインタビュー【後編】

人気アニメ『シュガーアップル・フェアリーテイル』の第2クールが好評放送中! 第1クールでは母の跡を継いで銀砂糖師を目指している少女、アンが妖精のシャルやミスリルなどと出会い、様々な困難に遭いながらも品評会で優勝し、銀砂糖師の称号を得ることができました。しかしその裏で、アンの作った銀砂糖がすり替えられ、その陰謀を暴くためにシャルがペイジ工房のブリジットと取引していたことが発覚。第2クールでは、アンが銀砂糖師の誇りとシャルを取り戻すため、新たな試練に挑んでいきます。

そして第2クール初回にあたる第13話では、シャルがペイジ工房のブリジットと取引し、妖精の命ともいえる羽を渡してしまったことをペイジ工房のエリオットから知らされ、ペイジ工房に誘われたアン。シャルを取り戻すためにペイジ工房入りを承諾すると、工房の職人を統括する職人頭を務めることに。

一方のシャルはブリジットに羽を所有され、アンが工房に来たことを知っても会うことを禁じられます。それでもアンの前に姿を現したシャルは、アンの決意と「待っていてほしい」と聞かされ、待つことを誓うのでした。

アニメイトタイムズでは第2クールの放送を記念して、主人公のアン・ハルフォード役を演じる貫井柚佳さんと、アンを守る戦士妖精のシャン・フェン・シャル役の水中雅章さんの対談を前後編の2回に分けてお届けしています。後編の今回は第2クールの初回(第13話)を振り返ってみた感想やお気に入りのシーン、今後の見どころなど語っていただきました。

インタビュー前編

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シュガーアップル・フェアリーテイル
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13話のラストは貫井さんいわく「最高!×3」。ブリジットの事情や過去に同情も

――13話を振り返ってみた感想や印象深かったシーンをお聞かせください。まず貫井さんからお願いします。

アン・ハルフォード役 貫井柚佳さん(以下、貫井):13話はもう特にラストが最高で、最高で、最高でした! シャルを助けるというアンに「お前が俺を助けるというなら俺は何をすればいい?」と尋ねるシャルに、「ただ待っててもらえたら」と言うアン。そして最後にシャルがささやくように言った「お前を待つ」って…!

シャン・フェン・シャル役 水中雅章さん(以下、水中):結局、いいところは最後にシャルとアンが持っていくからなぁ(笑)。

貫井:アンを助けるためにシャルがブリジットと取引して、シャルの羽を渡したとエリオットから聞かされて。自分がきっかけで起こったことだから自分で解決したいという想いが強いからペイジ工房に行くことも決断できたのだと思います。

そしてシャルを助けたいのは、シャルのためでもあるけど、アン自身のためというところが本当にかっこいいなと思います。自分の職人としての力でシャルを助けることで、誇りをもって銀砂糖師を名乗ることができる、と。そんなアンだからこそ「お前の誇りのためだと言うなら追い返せない」と納得してくれて。アンの真っすぐで熱い想いを受け止めてくれたシャルにもぐっときました。

またアンとシャルを離れ離れにしたブリジットの事情も垣間見えましたね。砂糖菓子職人になりたかったけど、派閥の長の娘である立場では無理だと長のグレンさんに言われ諦めなくてはいけなかったとわかって。シャルを無理やり手に入れた憎い対象と思われがちですが、なぜ派閥の長の娘だとだめなのか…私たちの生きる今とも通じるところがありとても考えさせられるなと思いました。

この作品にはアンに対して敵意だったり負の感情を向ける人物が何人もでてきます。でもそれがどうしてなのか、人間のどうしようもない弱さ、愚かさというものがこの物語の大切なひとつの軸となっている気がします。アンは誰のことも捨てずに相手を理解したい、しようとする心があるので、ぜひアンを通して、今後紐解かれるブリジットや他の登場人物の想いに注目していただきたいです。

――水中さんはいかがですか?

水中:僕もラストのシャルとアンの会話は印象深かったです。「このままじゃシャルの力を借りて銀砂糖師になったってずっとそう思う。だから私は私の力で自分の職人としての力でシャルを助ける」と言い放つところが、シャルがアンを好きなところなのかなと。だからアンのすることは肯定するし、覚悟を認めてあげているシーンで、2人の関係性が明確に見えてきたシーンでもあったので、見応えもありました。また今後への期待がより膨らんだと思うので、14話以降も楽しみにしていただきたいです。

貫井:あとラストの、夜の作業場で一人で考えているアンの元にシャルが現れて「そんな格好でうろつくな」とシャルに言われ、あわてて寝巻のほどけかけたリボンをアンが直そうとするけど手がかじかんでなかなか直せなくて…というシーン。原作小説ではそのときのシャルの心情が、シャル目線で描かれています!どんな気持ちで「とにかくこっちを見ろ」と言ったのか…ぜひ原作も読んでいただきたいです!


 
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