音楽
『贄姫と獣の王』第2クールEDアーティスト・katagiriインタビュー

『贄姫と獣の王』第2クールED曲「call your name」を歌うkatagiriさんに初インタビュー! 音楽のルーツや『贄姫』の魅力、プロジェクトの展望などを語る

友藤結先生の漫画を原作とし、2023年4月から放送が始まったアニメ『贄姫と獣の王』。魔族の王の生贄として捧げられた少女・サリフィと、魔族の王・レオンハートの交流を描いた“人外×少女”異種ロマンス作品です。

7月から第2クールに突入し、レオンハートとサリフィの困難な恋の行方と、2人を取り巻く状況の変化と展開から毎回、目が離せません。

第2クールスタートと共にOP曲とED曲も新しくなり、Hinanoさんが歌う新OP曲「LOVE INFINITY」と、katagiriさんが歌う新ED曲「call your name」が現在好評配信中です。

今回、アニメイトタイムズでは、ED曲「call your name」の歌唱と作詞・作曲を担当されたkatagiriさんにインタビューを実施。音楽を始めたきっかけや好きなアニメ作品、『贄姫と獣の王』の印象、そしてED曲「call your name」についてたっぷり語っていただきました。

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贄姫と獣の王
異形の眷属の王の99番目の生贄として捧げられた少女・サリフィ。彼女は自分の運命を受け入れ、生贄の儀式へと向かう。そこで、何者も寄せ付けない、恐れられている王・レオンハートの真実を知り、サリフィは妃として迎えられることになる。作品名贄姫と獣の王放送形態TVアニメスケジュール2023年4月19日(水)~2023年9月27日(水)TOKYOMX・BS11にて話数全24話キャストサリフィ:花澤香菜レオンハート:日野聡アヌビス:寺島拓篤ヨルムンガンド:小林親弘アミト:潘めぐみキュク:貫井柚佳ロプス:藤原夏海ベンヌ:吉野裕行ラントベルト:畠中祐イリヤ:千葉翔也セト:鳥海浩輔ガロア:大塚芳忠ジョズ:三宅健太フェンリル:中村悠一グレイプニル:水中雅章テトラ:日高里菜テト7世:松山鷹志カルラ:久川綾カルカラ:本渡楓スタッフ原作:「贄姫と獣の王」友藤結(白泉社・花とゆめコミックス)監督:今千秋シリーズ構成:水上清資キャラクターデザイン:長谷川眞也サブデザイン:都築裕佳子美術監督:飯田葉月色彩設計:舩橋美香撮影監督:八木祐理奈編集:仙土真希(REAL-T)音響監督:明田川仁音楽:KOHTAYAMAMOTO音楽制作:ポニーキャニオンアニメーション制作:J.C.STAFFプロデュース:WOWMAX...

ボーカロイド楽曲やアニメにハマった兄の影響で自身も音楽の道へ。好きなアニメは同郷のLiSAさんが音楽で関わっていた『Angel Beats』

――音楽を始めたきっかけと、ご自身の音楽のルーツや音楽性などをお聞かせください。

katagiriさん(以下、katagiri):私は岐阜県出身で、住んでいたのが田舎だったため、周りにライブハウスもなければ、CDショップがあっても演歌しか置いていないくらいの環境でした(笑)。

兄が小学校高学年の頃によく見ていたニコニコ動画を、私も見るようになって、ボーカロイド楽曲に触れるようになったのが、音楽にハマったきっかけです。

また、同時期に兄がアニメにもハマり出して『けいおん!』や『Angel Beats!』のガルデモ(Girls Dead Monster)のCD、バンドスコアを買ってきて、エレキギターを始めたときに、私もエレキギターを始めました。たぶん小学校3~4年生の頃です。それまでは、父が弾いていたアコースティックギターをポロポロ弾いていましたが、兄がエレキギターを本気で弾き始めたのを観て、そこからギターを特訓し始めました。初めて弾き語りをした曲はsupercellの曲でした。そこから主に弾き語りをするようになって、高校を卒業する前くらいにライブハウスで活動を始めて、大学を卒業してバンドを結成して、現在も活動中です。

――お兄さんの影響がかなり大きいようですね。

katagiri:そうですね(笑)。友達と音楽の話をしたり、ライブに行ったりすることもなかったので。初めて行ったライブは高校の時に、ニコニコ動画でボカロ曲をたくさん発表されていたナノウさんのバンド、Lyu:Lyu(現:CIVILIAN)で。兄の影響をめちゃめちゃ受けていますね。

――岐阜出身で、ガルデモと聞くと、LiSAさんを連想される方も多いかもしれませんね。

katagiri:私の実家が、LiSAさんが住んでいた市とすごく近くて。なので、LiSAさんに続く岐阜出身のアーティストになれたらいいなと勝手に思っています(笑)。LiSAさんは偉大な先輩で、ガルデモの時からめちゃめちゃ刺さりました。Keyの作品はどれも好きですが、その中でも『Angel Beats!』は特に好きな作品です。

――今回の「call your name」もご自身で作詞・作曲をされているように、作詞・作曲も手掛けられていますが、作られる楽曲の特徴や傾向みたいなものはありますか?

katagiri:自分に起きたことや、思ったことをそのままストレートに歌詞にすることをいつも大切にしています。歌い始めた頃は、歌うことは好きでも、自分の声はあまり好きじゃなくて。でも周りの人から「あなたの声は特徴的だね」とか「歌が上手だね」と言ってもらえたことで、自信を持てるようになったし、今も音楽を続けられています。なので、自分の声をどう活かしていくのかを、サウンドメイクしていく上でも意識しています。

好きな作品は暗いところも肯定してくれるような作品。『贄姫』のアフレコ現場も見学!

――アニメ好きという話題が出ましたが、『けいおん!』や『Angel Beats!』以外で好きな作品は?

katagiri:めっちゃ悩みますね。強いて1つ挙げるとすれば『ギルティクラウン』ですね。作品の世界観もストーリーも映像も音楽も、そして演じられている声優さんもすべてが素晴らしくて、私の中で一番心に残っている作品です。OP曲とED曲はsupercellのryoさんが手掛けられていて、劇伴は澤野弘之さんと完璧ですし、声優さんも梶 裕貴さんや『贄姫と獣の王』にも出演されている中村悠一さん、花澤香菜さんなど超豪華で。

最近のアニメでは、7月から第2期が始まった『無職転生~異世界行ったら本気だす~』ですね。この2~3年の中で一番ハマった作品かもしれません。

私、少し闇がある作品が好きで、伊藤計画さんの『虐殺器官』『ハーモニー』『屍者の帝国』の3作品がアニメ化するプロジェクト(「Project Itoh」)があって、どれも深くて、暗いところが見えるのが好きで。『Angel Beats!』は暗いところもありつつ、めちゃめちゃギャグなところもあって。楽しませてくれる部分もありつつ、自分の暗いところも「わかるよ」と肯定してくれるのも好きになる要素の1つかもしれません。

――取材前に、声優にも詳しいとお聞きしていましたが、既にその片鱗も垣間見えてきました(笑)。

katagiri:そんなところまで知っているんですね(笑)。『贄姫と獣の王』も素敵な声優さんばかりでキュンキュンしています。特にロプス役の藤原夏海さんは私の中で今一番アツい声優さんで。『SPY×FAMILY』でアーニャちゃんのクラスメイトのガキ大将的なダミアン役を演じられていて、アニメを見ていた時から「この子を演じているのは誰だろう?」と思って調べたら藤原さんでした。今回関わらせていただく作品に出演されていて、私的には「ありがとうございます~」という感じで。今の言い方、私のオタクがそのまま出ちゃったかも(笑)。

今放送中の『私の幸せな結婚』でヒロインの美世を演じている上田麗奈さんも好きですし、美世の幼なじみ、幸次役の西山宏太朗さんもラジオを聴いているくらい大好きで、アニメを見た瞬間、「このキャラの声、西山さんだ」って。CMなどが流れると「これ、●●さんだっ!」とすぐに反応してしまう、声優オタクにもなりつつあります(笑)。

――こちらの世界へようこそ(笑)。『贄姫と獣の王』のキャスティングは豪華ですよね。

katagiri:そうなんです! 花澤香菜さんに、日野 聡さん、寺島拓篤さん、吉野裕行さん、先日は、中村悠一さんも発表されて。

実は先日、アフレコ現場へ見学に行かせていただきました。メインキャストの皆さんがほぼいらっしゃって。花澤さんにもお会いできたので、すべての愛をお伝えしました(笑)。

また、監督の今(千秋)さんの作品も好きで、「『おとめ妖怪 ざくろ』好きなんです。今日も出演されていた花澤さんと日野さんがいらっしゃって最高です」と言った後に、こっそりと「実は『世界一初恋』と『純ロマ(純情ロマンチカ)』も好きなんです」と話したら「それを先に言ってよ」と。私がそちら側の人間だと理解していただけました(笑)。

――アニメの監督とテーマ曲を担当するアーティストの会話っぽくないですね(笑)。

katagiri:アフレコ現場を見学する機会はなかなかないので、すべて見聞きして吸収しようというつもりでしたが、現場には音響のプロの方がいらっしゃって、私たちの音楽制作とは違った作り方をされているところが見られて新鮮に感じたし、現場で収録した音声からSEや劇伴などが加えられて、オンエアされる完成版になるんだと過程も見えて勉強になりました。

もちろん声優の皆さんも、映像に口パクをピッタリ合わせられるのもすごいですね。1回通しでテストした後に本番の収録になるんですが、テストの時点で鳥肌が立ちました。細かなニュアンスを音響監督さんと相談されたり、そこに『花とゆめ』の担当編集の方も加わって、「このキャラはこういう言い方はしないと思います」と随時アドバイスをされていて、皆さんで作り上げていくんだなと。

レギュラー陣の皆さんも素敵なお芝居をされていましたが、ジョズ役の三宅健太さんの迫力がすごくて。あと、ガロア役の大塚芳忠さんの圧倒的な存在感、強者感もすごくて、きっと声の波形を操っていらっしゃるんだろうなと思える声の押し引きや使い方に震えました。

――もし声優としてゲスト出演のお話が来たらどうしますか?

katagiri:アニメが好きなので、そういう憧れがないわけではないですが、皆さんのアフレコを見た後なので、嬉しいけど怖いかも(笑)。今はまずアーティスト活動を全力でやって、その上でお声をかけていただけたらいいですね。

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