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夏アニメ『ライザのアトリエ』第8話放送後 野島裕史インタビュー【連載第9回】

夏アニメ『ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~』第8話放送後 アンペル役・野島裕史さんインタビュー|師匠・先生キャラを多く演じる野島さんが考えるアンペルらしさ【連載第9回】

若いエネルギーの魅力がうまく描かれている作品

――アニメは、ゲームの『1』の物語が原作となっているので、『3』まで演じてきたアンペルを、改めてスタートから演じることになりました。改めて演じて、印象の変化などはありましたか?

野島:たぶん、他のキャストのみんなも言ってると思うんですけど、ゲームは一人でブースに入って録るので他の人のセリフを聞けないから、自分の中で「こんな風に言ってるんだろうな」というイメージでやっているんですね。第1作ができてからは、ゲームで実際にどう演じていたのかを確認できたので、『2』と『3』を収録する時にはお互いのイメージは出来ていたんですけど、やっぱり実際に掛け合ってはいないんです。

だから、アニメの最初の収録は、みんなスタジオで「中の人がいる!」って言い合っていました(笑)。世界観やキャラクターに関する理解は、もちろんゲームの時点で出来上がっていたんですけど、他のキャラとの関係性の構築に関しては、アニメの方がより深められていると思います。

――クーケン島に来たアンペルは、ライザ、レント、タオたちに、さまざまなことを教えていきます。アンペルは、3人に対して、どのような感情を持っていると思いますか?

野島:アンペルは、クールで自分の感情を表に出さないんですけど、明らかに可愛がってますね(笑)。面倒見たくてしょうがないのに、そんなところは表に出さない。特に、ライザの才能には驚かされるばかりで。将来、自分の錬金術の技術や知識をすべてライザに継承してもらいたいくらいの才能の持ち主として、大きな期待を持っていると思います。

――アンペルは、とある目的があって旅をしているわけですが、その道中で偶然ライザという才能に出会えて、実は喜んでいる?

野島:めちゃくちゃ喜んでいると思いますよ(笑)。それを口に出すことはないし、言うとしてもクールにしか言わないんですけど、内面では素晴らしい若者との出会いにワクワクしているでしょうね。なので、クールに演じながらも、内面では「ライザ、すごいな」「いいぞ、頑張れ」とか思っています。そういった驚きや嬉しさを表に出さないのは、あえてツンになってるわけではなく、年齢的な落ち着きが出ているのかなと思って演じています。

――たしかに、常にクールではありますが、偏屈な師匠ではないですよね。

野島:そうなんですよね。素直に褒めるところは、褒めますし。ただ、(テンション高く)「ライザ、よくやったー!」とかは言わない。常に冷静で、やはり年齢を重ねた師匠という印象です。

――レントに関しては、リラが師匠ですが、タオもアンペルの指導を受けていて、弟子のような存在ですね。

野島:タオは、非常に勉強熱心ですよね。アンペルもあのくらいの年齢の時は、好奇心旺盛で努力家で勉強熱心なタオのような子供だったんじゃないでしょうか。きっと、ライザのような天才肌ではなく、タオ寄りの努力家な子供だったと思います。なので、ライザに対しては、どちらかと言えば、諫めたりダメ出しをしたりすることが多いのですが、タオに対しては、助言の方が多いイメージもあります。自分の子供の頃を見守っているような感覚もあるのかもしれませんね。

――では、野島さん視点で見たライザ、レント、タオの魅力や印象を教えてください。

野島:彼女たちを見てると、若いって良いなと思います。何事も一直線に「よしやってみよう!」っていう感じじゃないですか。時々、タオが「いやいや、ちょっと」って言うけれど、ライザとレントはどんどん行っちゃう。そういう風に、とりあえずやってみて失敗もして、みたいな挑戦ができるのは、若いうちが一番良いじゃないですか。この作品って、そういった若いエネルギーの魅力がうまく描かれていると思います。しかも、ライザたちの場合は、危なそうな所に行っても、アンペルとリラが遠くで見守っていて、いざとなったら助けてくれますからね。

――安心して冒険ができますよね。ファンタジーが大好きだった野島少年からすれば、羨ましい環境では?

野島:本当に羨ましいですね。子供の頃にこういう冒険ができるのは、絶対に楽しいですよ。

――先日、放送されたばかりの第8話では、村の広場に捨てられた廃棄物をライザが錬金術で処理する話でした。作中では、悩むライザのことを心配したクラウディアが、アンペルに相談。アンペルが高度な錬金術のレシピの書かれた本をライザに渡したことで、ライザの悩みが解決しました。もし、クラウディアに相談されなかった場合、アンペルはどうしていたと思いますか? ライザの失敗を黙って見ていたのでしょうか?

野島:いえ、黙って見てないと思いますよ(笑)。率先して手を差し伸べることはしない気がしますが、最終的には、クラウディアに頼まれなくても手助けしたと思います。ただ、クラウディアよりは、もっと俯瞰で見ているので、本当に危なくなるギリギリまで一人で考えさせて、本当に危ないぞと思ったら「これを読んでみろ」と助言をする。かすり傷を負うぐらいまでは見守っていて、「ほら、失敗しただろう」みたいなことを言うタイプでしょうね(笑)。

――第8話までの中で、アンペル絡みのシーンに限らず、特に印象的なシーンやセリフなどを教えてください。

野島:基本1話完結になっているお話で、印象的なところはそれぞれの回にたくさんあるし選ぶのは難しいんですけど……。この作品って、少しずつライザたちの成長を感じられるところがすごく良いと思うんです。毎回、冒険とかが終わった後、ライザはアンペルに報告をするんですけど、それに対してアンペルが「少し成長したな」とか、「今回はダメだったぞ」とかダメ出しをする。毎回、そこで僕が思っていたこと、言いたかったことをアンペルがしっかり言ってくれるので、毎回楽しかったです。

――野島さんも、アンペル目線でライザたちを見ているのですね。

野島:僕も年齢的に、教えてもらうよりも教える側になる機会が多いし、そういった人間関係のリアルさも感じたので、台詞を自然に言える感覚があって。本当に若手に言っているような感じでした(笑)。

――後輩を指導したり、助言したりするのは難しいことだと思うのですが、そういったアンペルのセリフや行動で、特に印象的なものはありますか?

野島:いっぱいあります。例えば、3話でライザは「教えて教えて」って素直に来るんですけど、アンペルは「何でも頼れと言った覚えはないぞ」って少し突き放すんですね。「後は自分で考えろ」みたいなことって、僕自身も後輩に対してよく言うセリフなので、そういうところもアンペルと共通項があるなって思いました。アンペルは、その後、「今回だけだぞ」って言いながら希少な素材を渡して、作り方のアドバイスもするんですけど(笑)。さっきまで散々ダメ出ししてたのに、アンペルらしさが出てると思いました。

――最後にまもなく放送される第9話の見どころをネタバレにならない範囲で教えていただけますでしょうか。

野島:今までのライザたちは、基本は村の中にいて、ちょっとした冒険に出ていた感じでした。でも、終盤に向けて、いよいよ緊張感も増していきますので、ぜひ、楽しみにしてください。

[取材・文/丸本大輔]

TVアニメ『ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜』作品情報

ライザのアトリエ 〜常闇の女王と秘密の隠れ家〜

あらすじ

周りを湖に囲まれたクーケン島にあるラーゼンボーデン村。ロテスヴァッサ王国の辺境にあるこの村では、穏やかな時間が流れている。

そんな刺激が少ない村での暮らしに活力を持て余していたのは、平凡で特徴がないことが特徴の少女、ライザ。「あーあ。何か面白いことないかな。」窮屈で退屈な村、そこに身を置く“なんてことない農家の娘”である自分に不満を抱いていたライザは、ある日、幼馴染みのレントやタオとこっそり小舟に乗り込み、島の対岸へはじめての冒険に出かける。

そこで出会ったのは、“錬金術”という不思議な力を使う一人の男だった。その力に魅せられたライザは、錬金術を教えてほしいと頼み込む。“なんてことない農家の娘”から“錬金術士”へ。これまでの遊びとは違う、自分たちだけの“ひと夏の冒険”が始まる――。

25周年を迎えた「アトリエ」シリーズの人気作『ライザのアトリエ』が遂にアニメ化!

キャスト

ライザリン・シュタウト:のぐちゆり
クラウディア・バレンツ:大和田仁美
レント・マルスリンク:寺島拓篤
タオ・モンガルテン:近藤唯
アンペル・フォルマー:野島裕史
リラ・ディザイアス:照井春佳

(C)コーエーテクモゲームス/「ライザのアトリエ」製作委員会
(C)コーエーテクモゲームス/「ライザのアトリエ」製作委員会
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