アニメ
『薬屋のひとりごと』悠木碧が語る、人を惹きつける猫猫の魅力|インタビュー

猫っぽさが人を惹きつける猫猫。平穏に暮らしたいけど、事件を放っておけるほど事なかれ主義でもない矛盾――『薬屋のひとりごと』猫猫役・悠木碧さんインタビュー

想像の上をいく仕上がり!

――PVなど拝見して、すごい映像美だと感じました。ぜひ映像面の感想を教えてください。

悠木:ドラマCDの頃、絵が付かなくても十分面白いお話だけど、絵が付いたら後宮の華やかさと、真面目に積み上げていく人々の営みみたいなものの対比が視覚から入ってきてより素敵になると感じていて。そして今回、私たちが「こうだったら良いな」という想像の上をいく仕上がりになりました。

実は、すでに全話の収録が終わっているんですけど、第1クールに関してはほとんど絵が完成していて。すごくないですか? もちろんPVなどでご覧いただいた、あのクオリティのままなんです! 私としてもそこはすごく安心できますし、猫猫の機微を感じ取りながら演じることができました。

――ほかに完成しているからこその出来事はありましたか?

悠木:1話限定のゲストキャラクターもいるんですけど、その人たちのことをよく理解できました。もちろん原作は読んでいるんですけど、アニメでどう作られているのか理解した状態で収録できたので、よりクオリティが上がったんじゃないかなって。

あと音もすごく良い! 作品として欠かせないそれぞれのパーツが確実に作られていて、皆さんのご期待に添えていると思います。

――すべてがマッチしていますよね。

悠木:そうですね。推理要素もありながら、人の営みをきっちりと描いた作品なので、その生っぽさみたいなものを感じていただけると思っていて。私自身、人の生感を感じてもらうのが声優側の仕事で、きらびやかな世界観とファンタジックな空気を感じてもらうのが音や絵、というように役割分担があるんだなと改めて感じました。

そういう意味でも、第1話を見てすごく嬉しくなりました。楽しみにされている方々は、より沸き立つんじゃないかなと思います。

――個人的にPVの「これ毒です」がすごく印象的です。

悠木:あぁ! 華やかな景色に響く、猫猫の決して響かない声(笑)。私も、猫猫らしさが表れていてすごく良いなと思いましたし、皆さんに「こういう子なんだ」と伝われば良いなと。ただ、コミックスのCMやドラマCDなど、いろいろなところで言わせていただいたセリフなんですけど、実はPVの長さであったり、どこからどこまで情報解禁するかによって違いがあるんですよ。

――そうだったんですね。

悠木:それくらい大事なセリフだからこそ、ニュアンスの違いみたいなものが毎回難しい。私にとってはそんなセリフでもあります。

――原作や資料を見させていただいて、モノローグが多いように感じました。

悠木:そうだと思います。猫猫は推理を人に話すことはほとんどなく、頭の中だけで完結することが多いんですよ。浮つかずに落ち着いて推理をしていると言いますか。常に傍観しているんですよね。だからこそ第1話から安定して見られるなと思って。

猫猫も壬氏も、薬草を見付けて「わぁー!」となるとき以外は基本的に落ち着いているんですよ。そんな中、モノローグではどこを立てて、どこを引っ込めるのかというバランスが難しくもあり、やりがいがありました。

――モノローグを通して作品世界に入り込める人が多いんじゃないかなと思いました。

悠木:そうなればと思っています(笑)。モノローグのリズムが崩れると、途端に入り込みづらくなるんです。だからそのリズムが見ている人の鼓動と合えば嬉しいなと。でも人によって心拍数は違うと思うので、そこは難しいところです(笑)。安心して見れるけどワクワクできる作品になるよう、工夫を込めてみました!

――すごく難しそうです……!

悠木:そうですね。でも、すごく期待度の高い作品というのは皆さんの反応を見てわかっています。「絶対に神作になる」と信じて応援してもらいつつ、原作で描かれている推理のワクワク感や人々の一挙手一投足の面白さを楽しんでほしいです。演じる側としてはその緩急が難しくもあり、やりがいがあって。本当にすごく楽しい収録でした!

――初回は第1話から第3話まで一挙放送です。

悠木:嬉しいですよね。本作は、壬氏との関係性を楽しんでもらうのが王道だと思っているんですけど、そこが第2、3話から本格的に描かれます。そういう意味でも第3話まで見てもらったほうが興味を持ってもらえると思いますし、作品を愛しているスタッフがしっかりと考えてくれたんだなと。私たちは第1話だけで視聴者を惹き込めるかドキドキだったんですけど、第3話まで放送されると聞いてホッとしました(笑)。

――すごいことですよね。

悠木:逆に第3話まで見てもらえればこの作品の面白さが120%伝わるはずですし、見てくれた人全員が最後まで楽しんでくれると信じています。

(C)日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会
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