司波深雪には同じ服を二度着ないという設定が……!?　中村悠一さん、早見沙織さん、ジミー・ストーン監督が第1話の見どころを語った『魔法科高校の劣等生』第３シーズン先行上映会レポート

深雪は同じ服を二度着ない……!?

続いて、上映されたばかりの第1話を振り返りました。中村さんが印象に残ったのは生徒会や達也のクラスメイトといったお馴染みのキャラクターが勢ぞろいしていたところ。第２シーズン終盤は戦闘が続き、彼らの平和な学生生活が久しぶりに見られたことに懐かしさがあった様子。

早見さんがピックアップしたのは、登校シーンにおける桜の描写や色味。4月から放送開始という時期的にもピッタリだと語っていました。この色味についてジミー監督は、春を感じさせる淡い色合いを意識したとコメント。逆に戦闘シーンや魔法を使うシーンでは、色合いを引き締めてメリハリを付けているのだとか。

第３シーズンからの新キャラクターたちが話題に上ると、七草香澄＆泉美の姉妹や七宝琢磨が話題に。七宝は自己紹介シーンでの苗字の言い方にかなりこだわったようで、ジミー監督は収録時に少しイラっとさせるような感じを演じる橘龍丸さんにリクエストしたそう。

続いて第1話のこだわったポイントについて問われると、ジミー監督は全部だと一言。丸々1話絵コンテも演出もできるのは監督だからこそで、シリアスも青春もラブコメも百合も色々な要素を全て詰め込めたと作品への自信を露わに。

1ヶ所だけ挙げるならば、本来なら『追憶編』に含まれるという冒頭の司波兄妹が四葉の本邸を訪れたシーンとのことで、石田さんをはじめとする他スタッフ陣と相談しつつ制作に打ち込んだと話してくれました。

そして中村さんがジミー監督へ、アニメ『魔法科』を制作する上で難しい部分を尋ねる場面も。ここでピックアップされたのはSF考証で、わからないことがあれば原作の佐島先生に都度質問して勝手なことをしないようにしていたと回答していました。

加えてもう一つ苦労している点として挙げられたのが物量。なんと今回は原作における3つのエピソードを一気にアニメ化するということで、圧縮具合が物凄いのだとか。その影響から登場人物が増えるにつれて、彼らが着替える衣装も膨大になっているとのこと。

特に深雪は同じ服を二度と着ないというお嬢様だからこその設定があるそうで、第１シーズンから作中で深雪が着た私服には被らないようアルファベット順に番号を付けており、それがもう2回目のZに辿り着きそうだという衝撃の情報が飛び出す一幕もありました。

続いて今回のイベントでは見られなかったオープニング映像について語っていくと、映像自体は既に完成していることが判明。中村さん＆早見さんは既にご覧になられており、放送に期待して欲しいと集まったファンに要望。

また、LiSAさんにアップテンポな楽曲をオファーし、絶対に制作を担当したいと願い出たのはジミー監督自身だそうで、そんな楽曲にあわせてカッコいい映像に仕上げるのに苦労していると制作の裏話も明かしてくれました。

告知コーナーでは、そんなオープニングやエンディング主題歌のCD情報が解禁。期間限定版のジャケットはそれぞれ異なるキャラクターが描かれているのですが、全て集めて組み合わせると1枚のイラストが完成する豪華仕様となっています。また、連動購入者特典はこのイラストを用いたオリジナルA4クリアファイルとのこと。ぜひ集めてみてはいかがでしょうか。

イベント終了が近づいたところで、登壇者からファンのみなさんへのメッセージがありました。中村さんはこのイベント翌週の4月5日（日）から放送開始となることに言及すると、「あっと言う間に最終回を迎えるんだろうなというスピード感で、物語の展開が変化していく」とコメント。また、多数の新キャラクターが登場することや、達也以外の戦闘シーンもかなり見られるとも語ってファンの期待を高めてくれました。

4月5日より放送開始となった本作。原作＆これまでのアニメシリーズファンの方々はもちろん、アニメ化10周年という機会に新たに『魔法科』に触れようという方々も、ぜひこの機会に1から司波兄妹の物語を体感してみてはいかがでしょうか。

『魔法科高校の劣等生』第３シーズン作品情報

あらすじ

魔法。それが現実の技術として確立されてから約一世紀が過ぎていた。
国立魔法大学附属第一高校、通称“第一高校”にとある兄妹が入学する。
魔法師として致命的な欠陥を抱える劣等生の兄・達也。
すべてが完全無欠な優等生の妹・深雪。

二人の学生生活は激動に次ぐ激動の日々だった。
政治結社《ブランシュ》の襲撃。
九校戦への香港系国際犯罪シンジケート《無頭(　ノー・ヘッド・)竜(ドラゴン)》の介入。
大亜連合軍の横浜への侵攻。
人の精神に取り憑いて変質させる魔物パラサイトの出現。
そしてUSNA軍魔法師部隊スターズ総隊長アンジー・シリウスことアンジェリーナ＝クドウ＝シールズの来訪。

波乱に満ちた一年が終わり、二年生になった二人の生活も少しずつ変化する。
四葉家から使わされた桜井水波が達也たちと同居することになり、
達也は新設された魔法工学科、通称《魔工科》に転科する。
深雪と共に平穏な学園生活を送るはずだったが
それを世界が許すはずもなく…。

そして、──波乱の日々が、再び幕開く。