
ディアドラは“強い女性”、意気込むあまり劣勢に見えないよう気をつけた──秋アニメ『さようなら竜生、こんにちは人生』ディアドラ役 佐々木未来さん【連載インタビュー第6回】
本当に村の一員になったかのような感覚になりました
──第6話のラストでドランに助けられ、第8話では彼に気づかわれるシーンがありました。
佐々木:ずっと弱さを見せなかったディアドラが初めて弱い部分を見せたのがドランでした。会話を終えたあと、「話せて嬉しかったわ」と言ったのがすごく意外で。こんなセリフを言うということは本当にそう思っているんだと解釈して、「貴方だからお話ししたのよ」という気持ちを乗せながら、かなり柔らかく演じるようにしました。
ディアドラにも驚きましたが、何よりよかったのはドランの優しさです。ディアドラの懐に入るなんて誰にでもできることではないですし、それがディアドラの決意にも繋がっているので、本当にドランはすごい人なんだなと終始感心していました。第6話で助けにきてくれたところもまさにヒーローでしたし、第8話ではディアドラの負傷にも気づいて。なんていい男なんだと思うばかりです。
──ドランは距離感もどんどん近くなってきますよね。
佐々木:距離感はかなり意識しました。第7話まではバトルシーンがメインで切羽詰まった状態でしたし、第8話もみんなを避けているような状況だったので、最初は距離感の遠さを大事にしていたのですが、二人が対話をする場面はドランがいきなりディアドラのもとを訪れ、思わず近づくなと言ってしまうくらい距離を詰めてくるんです。なので、このシーンは至近距離で会話していることを意識しました。
──ドラン役の武内駿輔さんとの掛け合いはいかがでしたか?
佐々木:自然とドランでいてくださるようなお芝居をされていたので、私もマイク前に立った瞬間、ディアドラになることができました。今お話しさせていただいた距離を詰めるところも、自然と入り込んでくるかのようなお芝居をされていて、とても入りやすかったのを覚えています。
──佐々木さんからご覧になったドランの魅力はどんなところでしょうか?
佐々木:強さと安心感ですね。ドランは絶対に助けてくれる、問題を解決してくれるという安心感があるので、セリナやクリスティーナが信頼を寄せるのも納得です。たまに見せる人間らしくないところもすごく好きですね。「うむ」とか「ふむ」といった口癖にも表れていますが、普通の人間だったら違和感が生まれるようなセリフも、かえって竜の名残が感じられてかわいいなって。
元竜だからこそ人間の男性としてちょっと配慮が足りないところはありますが、それ以外は本当に完璧だなと思います。セリナの裸を見てしまったあとのリアクションが、まさかの「美しい」。どんな感想!?って(笑)。ツッコミどころ満載なところも面白い部分だと思いますが。
──佐々木さんは第6話からのご参加ですが、アフレコ現場の雰囲気はいかがでしたか?
佐々木:すごく賑やかな現場でした! 休憩時間はたくさんおしゃべりをさせていただいて、本当に村の一員になったかのような感覚になりました。それから、別のお仕事でご一緒していたひとみん(セリナ役の関根瞳さん)と久しぶりに会えたのも嬉しかったです。
──ここまで物語をご覧になって、特に気になったキャラクターはいますか?
佐々木:ベルン村の皆さんがみんないい人ばかりで、この村はどこにあるんだろうとついつい入村を考えてしまいました。マグル婆さんも好きですし、アイリちゃんもかわいくて。でも、一番驚いたのは……ミウさんでしょうか。
──牛人のミウさんですね。村にミルクを提供していらっしゃる。
佐々木:最初は説明されても「ん?」「え?」となるばかりでした。みんな普通にミウさんのミルクを飲んでいるけどそういうものなの!?って(笑)。でも、この村では当たり前のことなんですよね。仕事終わりの一杯のような感じでおいしそうに飲んでいるので、私もミウさんのミルクが飲みたくなりました。
──村人や村がしっかり描写されているので、ドランの背景や思いもちゃんと伝わってきますよね。
佐々木:そうなんです。村の生活が想像できますし、そこでドランがどんな暮らしをしているのかもわかるので、ドランが村を愛する理由、守りたい理由も明確に伝わってくるんです。その描写はこの作品ならではだなと思います。
──ありがとうございました。さて、いよいよ魔界門編も佳境を迎えますが、今後の見どころをうかがえますか?
佐々木:ここからは一瞬も目が離せないくらいのバトルシーンが続いていきます。ドランをはじめそれぞれの戦いがどう決着するのか、どんな思いをぶつけるのか、ぜひ楽しみにしていてください。そして、ディアドラはドランたちとどのように距離を縮めるのか、ここも一つの見どころになっていますので、最後まで見守っていただけたら嬉しいです。
(文:岩倉大輔/写真:松本祐亮)
作品概要
あらすじ
悠久の時を生き、神々すらひれ伏す絶大な力を持つその竜は、孤独と共に己の死を受け入れた。
しかし、次に気がついた時、竜は辺境の村人ドランとして第二の生を受けていた。人間として竜よりずっと短い生を生きることになった彼は、畑仕事に精を出し、食を得るために動物を狩る……。
質素ながらも温かい村での生活に、ドランの心は竜生では味わえなかったささやかな喜びで満たされていく。しかしそんなある日、沼地の調査に出かけたドランの前に、セリナと名乗る半身半蛇のラミアが現れる。
伴侶を探して旅をしている彼女は、ラミアなのに人間を誘惑するのが苦手だという。人と魔物、相容れぬ存在ながらも次第に心を通わせていく二人。
だが、二人の前には様々な外敵が現れて――!?
辺境から始まる、元最強最古の竜の“生き直し”ファンタジー!
キャスト
(C)永島ひろあき・アルファポリス/「さようなら竜生、こんにちは人生」製作委員会




















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