
『ONE PIECE』世界の真実、歴史の全てを解くヒント「神典(ハーレイ)」と壁画が示すものとは? “太陽”が指すのは“ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)”か、それとも…
殺されたのち、回帰する…今はない「太陽」とは?
「第一世界」には「禁断の太陽に触れた」、「第二世界」には「太陽は戦火を広げるばかりだ」「太陽を殺し」、「第三世界」には「太陽は回帰し」と、“太陽の神”とは別のものを指すであろう「太陽」が幾度か登場します。
上記の翻訳・要約では、あえて太陽はそのまま太陽と表記しましたが、「神典(ハーレイ)」の流れからすると、「太陽」は「第二世界」で殺されてしまったため、「第三世界」の“世界がひっくり返る”前にあたる現時点では「太陽」は存在しないということに。この「太陽」が指すものは一体なんなのでしょうか?
「禁断の太陽」という表現はマザーフレイムを指しているようにも思えますし、天竜人が「太陽を殺し」、“太陽の神ニカ”たるルフィによって「太陽は回帰し」、夜明けが訪れ世界がひとつなぎになるという流れは「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を示す内容にも思えてきます。
「神典(ハーレイ)」の「第一世界」「第二世界」「第三世界」とリンクする壁画
そして壁画には、右側に「神典(ハーレイ)」の「第一世界」、左側に「第二世界」と対応するような絵が配置されています。
「第一世界」の内容を表現していると受け取れる部分には、ビルが立ち並び、歯車のようなものも。現代の現実世界のようにも見える風景が描かれています。かつての「ある巨大な王国」のように、あるいはそれ以上に、高度な文明が発展していたのだと考えられますね。
「第二世界」の内容を表現していると受け取れる部分には、これまで作中に登場してきたさまざまな種族の特徴を持つ者たちが描き出されています。“太陽の神ニカ(=ジョイボーイ?)”、エメト、アラバスタ王国(ネフェルタリ・リリィ)、ワノ国(侍、忍者)、人魚姫、巨人族、小人族(トンタッタ)、ルナーリア族、ミンク族、海王類と思しき者たちが戦っているような様子が。
また、壁画の左側は「第二世界」ではなく、「第三世界」を描いているという捉え方もあるようです。確かに、ニカをルフィ、人魚姫をしらほし……というように現在活躍しているキャラクターたちに対応させることもできそうですよね。作中で以前よりこれから起きるとされている“巨大な戦い”を表している可能性もありそうです。
「第三世界」が示す通りの結末が訪れるのか?
「第三世界」はこれからやってくる本作の結末を導く予言のようにも思えますが、たとえ予言なのだとしても、ルフィならきっと予言をも覆す予想以上のクライマックスにたどり着くだろう……というのが筆者個人的な意見です。
壁画に関しては、あれだけの壮大な絵を描き出したのが本当にただの子供だったのか?という疑問も残ります。実は「歴史の本文(ポーネグリフ)」のように、真実の歴史を後世に伝えるべく描き残されたものだった、なんてパターンもあるかもしれません。
とはいえ、壁画にあらゆる種族が登場することに関してリプリーが「子供の夢かもね」と言っていたのも印象的。以前、新聞のインタビューで作者の尾田先生が「ルフィは僕の理想の子供。子供はこうあってほしいという願いそのもの」と語られていたことがありました。実はルフィの笑ってしまうような“夢の果て”というのは、「子供の夢」かもしれないこの壁画に繋がっているのかもしれないとも思わされます。何はともあれ、より詳細な情報が描かれるのが待ちきれませんね。
[文/まりも]









































