
オリジナル朗読劇『Do What?』プロローグ公演 大成功! プロデューサー ISARIBI 倉光一輝さん×原案・脚本 福緒 唯さん×演出 ランズベリー・アーサーさんスタッフ座談会
白い部屋に閉じ込められた5人の少年が毎日、同じ生活を繰り返す中で、起こった些細な疑問から外の世界への脱出を試みる。童話をモチーフにしたオリジナルストーリーの朗読劇プロジェクト『Do What?』のプロローグ公演が2025年2月9日、東京・劇場MOMOにて行われ、大盛況のうちに終了しました。
この朗読劇は福緒 唯さんが原案・脚本を担当し、ランズベリー・アーサーさんが演出を務め、5人のキャラクターを井上雄貴さん、竹田海渡さん、石井孝英さん、伊藤節生さん、福原かつみさんという実力派声優がメインキャラクターを演じるオリジナル朗読劇です。
公演当日の昼の部開演前にプロデューサーのISARIBI 倉光一輝さん、原案・脚本の福緒 唯さん、演出のランズベリー・アーサーさんにお話をうかがいました。『Do What?』が生まれたきっかけや出来上がっていく過程、そして先日発表された4月6日の本公演への意気込みなど語っていただきました。
朗読劇『Do What?』は童話をモチーフに、キャラクターも童話作家に。また「読む=read」×「聴く=lead」の掛け合わせも!?
――まず『Do What?』の企画が立ち上がった経緯を教えてください。
プロデューサー ISARIBI 倉光一輝さん(以下、倉光):私は普段、アニメ等のコンテンツのPRを担当していましたが、いつか0から作品を企画し手掛けていきたいという気持ちをずっと持っていました。そんな中で同じ作品でご一緒した福緒さんは声優をしながら脚本の仕事もされているということで、「ぜひ同じ作品を作りたいですね」と。そこがこの企画のスタートになります。
――『Do What?』のコンセプトやテーマを教えてください。
原案・脚本 福緒 唯さん(以下、福緒):倉光さんから今回のお話をいただいて一緒に会議をした時、「童話作家をテーマにキャラクターを作って物語を進めていくのはどうでしょうか?」と提案させていただいたら、「それでやってみましょうか」ということになりました。「朗読劇ベースで」ということだったので、それを踏まえながら企画書を作って、正式に決まったという流れになります。
倉光:新たなコンテンツを作るにあたって、まず「入り込みやすい世界観があったほうがいいな」というのが根幹にありました。そこに福緒さんから「童話をモチーフにした世界観はどうでしょうか?」とご提案いただきました。童話は幼少期から触れてきた方も多く、触れやすい世界観になるのではないかと思いました。
福緒:童話というテーマに加えて、朗読劇はお客さんの前で読み聴かせるものなので、「読む=read」と「聴く=lead」が同じ発音なので掛け合わせて作ったらおもしろいものができるんじゃないかと。
お客さんが座って静かな環境の中で声優の生芝居を楽しんでもらえるおもしろいコンテンツを制作!
――倉光さんから福緒さんへのオーダーは他にもあったのでしょうか?
福緒:「男性キャストがメインで物語を動かしていきたい」というお話もしましたね。
倉光:僕は男性向けのコンテンツを扱うことが多かったのですが、女性向けのコンテンツも担当した経験もあり、女性向けか男性向けのものにするのかについては、それほど縛りはなくて。それよりもおもしろいものをしっかり届けたいということがまず重要でした。
福緒:そのなかでコンセプト的に男性メインにしようかという流れになったわけです。
倉光:あと朗読劇にこだわった理由は、お客さんの表情や反応を直接見たり、感じられることで、僕らスタッフだけではなく、キャストもモチベーションが上がって、次のより良い作品作りにつながるのではないかと思ったし、お客さんが座って静かな環境の中でキャストの声のお芝居だけでなく表情、さらに空気感さえも楽しんでほしくて。そういうコンテンツは今までなかったなと思って、お客様に楽しんで頂けるのではないかと思いました。
倉光プロデューサーと演出家のアーサーさんを結び付けたのは福緒さん!? その理由は?
――そして倉光さんが演出をアーサーさんにお願いした経緯も教えてください。
倉光:実はアーサーさんとお会いするのは今回が初めてで、お願いするきっかけも福緒さんからのご紹介でした。自分が全幅の信頼を置いている福緒さんから「この物語にいい肉付けをして演出してくださる方だと思いますが、いかがでしょうか?」と言われたら、絶対に大丈夫だろうと。
演出 ランズベリー・アーサーさん(以下、アーサー):コンセプトについては「童話がモチーフで、福緒が好きそうな話だな。楽しそうだな」と(笑)。ただ演出のお話をいただいた時、普段は出演する側だからこそ演出はやったこともないし今後も恐らくやることがない役割だと思っていたので、受けるべきかどうかすごく悩みました。演出を引き受けることで役者業から一線引いたと思われたり、『あいつごときが演出って偉そうに』と悪印象を持つ方がいるかもしれないことが不安だったので。だから実は二度ほどお断りしましたが、それでも、と言ってくれて。どんな役割だろうとエンタメにかかわっている以上、人から求められるのは嬉しいことなので、演出家としての自分が今回求められるのであれば、役者としても新しい視点や経験を得られるかもしれない良い機会だから挑戦してみようと思ってお受けしました。
――声優が劇団を作って演劇をする時も出演と演出を兼ねることも多いですし、役者だからこそプラスアルファを加えられる演出ができるのではないでしょうか?
アーサー:貴重な機会をいただけたなと思っています。自分の今後のキャリアにおいて、一度でも演出の経験があるかないかでお仕事の選択肢も広がりますし、演出をすることで役者として舞台に立っている時には見えなかった景色を感じて視野も広がる気がするので。
福緒:そう言っていただけて、良かったです。
――福緒さんからアーサーさんにお願いされたことはありますか?
福緒:私は養成所の頃からアーサーさんにお世話になっていますし、アーサーさんは舞台や朗読劇への出演経験も豊富なので、全幅の信頼を置いています。だからこそ、きっとキャストに良い刺激を与えてくれるんじゃないかなと期待してお願いしました。そして、その願いをすべて叶えてくれました。
アーサー:ありがとう(笑)。
キャストはすべてオーディションで決定! 福緒さんが原作者であり声優でもあることがズレのないキャスティングに!
――今回のキャスティングはどのように決まったのでしょうか?
倉光:キャストはすべてオーディションで決まりました。福緒さんに5人のキャラクターの性格やプロフィールを作っていただいて、それを参考にしながら数十人の声優さんをピックアップしました。その方々に「オーディションに参加していただけませんか?」とお声を掛けて、了承いただいた方に集まっていただいて内々でオーディションを行いました。
――アーサーさんから見た5人のキャストの印象を教えてください。
福緒:どうですか?
アーサー:私は選考には関わっていませんが、決まったキャストについては知っているキャストもいましたし、初めましての方もいました。稽古で初めてみんなの芝居と声をちゃんと聴いた時に「声が自分の求めてたイメージ通りだ!」と。ここから整えて、今ある良い骨組にどんどん肉付けしていくのが自分の仕事なんだなと気が引き締まりました。
稽古場で顔合わせをしてからはお互いにコミュニケーションを取り合ったり、相談しながら作っていった感じです。
――キャラクターにマッチしたキャスティングだったのは、福緒さんが声優という視点から声やお芝居を聴いて物語をイメージできる方なので、ズレがなかったのでは?
福緒:そうですね。私も共演したことがある方や、お芝居を聴いたことがある方が多かったので、想像もしやすかったです。今回決まったキャストの皆さんはオーディションの時点で「あっ⁉ 絶対にこの声が出ると思ってました!」という安心感がある方ばかりで。だから5人が決まったときに「私はもう何も言うことはありません」とお伝えした記憶があります。

先入観なしのまっさらな状態で、白い部屋に足を踏み入れてほしい――朗読劇プロジェクト『Do What?』がついに開幕! 福原かつみさん・竹田海渡さん・井上雄貴さん・石井孝英さん・伊藤節生さんらキャスト陣にインタビュー
キャラクター作りは各童話作家の生涯や作品の傾向から肉付け。クセが強いキャラばかりなのは福緒さんの好み!?
――福緒さんは今回の5人のキャラクターをどのように作られたのでしょうか?
福緒:童話作家というキャラクター造形の元になるものがあったので、それぞれの童話作家の生涯を一から勉強し直して、どこに重きを置いた人生だったのかや作品の傾向などから肉付けしていきました。
――5人のキャラクターはみんなクセが強くて個性的ですし、それぞれ重い過去や秘密を抱えているようなミステリアスなところがありますね。
福緒:私はひとクセもふたクセもあるキャラクターの群像劇が好きなので、『Do What?』もそういうお話にしたいと思いました。また、個人的にいち役者としてクセがある個性的な役って演じていてもおもしろいんですよね。だからキャストの皆さんにはこれから長く演じてほしいし、その中でキャラクターをどんどん愛してほしいなと思っています。そのとっかかりとして、演じていて楽しい役というのは意識しました。
―― 一人ひとり性格などの違いがわかりやすいので、頭の中で整理しやすくて。それでいて、各キャラクターが何かを匂わすセリフがあって興味や考察をかき立てられました。
福緒:一人ひとりがどんな過去を経て現在に至るのかを今後深掘りしていくつもりです。ちゃんと設定もありますが、まだお伝えするわけにはいかないので(笑)。でも一つ言えることは、みんなに深い、重い背景がありますので、本公演に期待していただければと思います。















![【Blu-ray】舞台『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』-Blessing Moment-[Blu-ray] 公式通販限定盤の画像](https://www.animatetimes.com/wp-content/themes/animatetimes/frontend/assets/img/share/no_image_aos.png)

![【Blu-ray】舞台『あんさんぶるスターズ!THE STAGE』-Desperate Checkmate-[Blu-ray] 公式通販限定盤の画像](https://tc-animate.techorus-cdn.com/resize_image/resize_image.php?image=11281104_6929034bc134e.jpg&width=127&height=127&age_limit=&sex_characteristic=&image_display_restriction=0&warning_restriction=0)


























