
『キミとアイドルプリキュア♪』で新たに結ばれたキラッキランランな絆! キュアアイドル/咲良うた役・松岡美里さん&キュアウインク/蒼風なな役・髙橋ミナミさん&キュアキュンキュン/紫雨こころ役・高森奈津美さんが『キミプリ』の魅力を語り合う【インタビュー】
キラッキランランな気持ち、キミに届け!
ーー『キミプリ』のシリーズディレクターは『映画 ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ』の演出を担当された今千秋さん、シリーズ構成・脚本は映画『わんだふるぷりきゅあ!ざ・むーびー! ドキドキ♡ゲームの世界で大冒険!』や、数々のアイドル作品などを手掛けられてきた加藤陽一さん。スタッフ陣とお話はされましたか?
松岡:第1話の収録の際に沢山のスタッフさんが集まっていて、その時にご挨拶をさせてもらったくらいではあるのですが……皆さんが信念や願いを詰め込んで、子どもたちの憧れを作っているのだと感じました。声優としての私たちの役割は最後のピースを埋めることです。ありがたいことに、子どもたちにメッセージを届けやすい役割でもあるんですよね。皆さんの込めた憧れを子どもたちに届けられるのは本当にありがたいです。ですが、それと同時に責任も感じました。「皆さんの想いをキミにまっすぐに届けたい!」と。
うまく言葉には出来ていないかもしれませんが、それでもこの気持ちをキミに届けたい!と心から思います。
高森:そんなことない、すごく素敵だよ。
髙橋:うんうん。
ーー本当にそう思います。届けやすい役割というお話もありましたが、皆さんが子どもたちの初推しになる可能性もありますから。
髙橋:そうなんですよね。キミの“憧れ”になるかもしれない存在だからこそ、それに恥じない自分でいたいと思います。
高森:初めての推しになれたら、そんなに嬉しいことはないなって。私は第1話に参加していなかったので、皆さんとお会いできていないんですよね。だから実は加藤さんとはまだ直接お話しできていないんです。
髙橋:私もなんです。ただ、私は加藤さんとは別作品でご一緒させてもらっていて、加藤さんが描くアイドル像がすごく素敵だというのは実感しています。加藤さんは、アイドルのキラキラした部分だけじゃなくて、葛藤や人間らしさをすっごく素敵に描いてくださるんですよね。そこに今さんが、とっても良い演出をしてくださっていて、本当にすごく良いチームでやっていることを感じます。
髙橋:実は年末の収録終わりにスタッフの皆さんがお誕生日をお祝いしてくださって(髙橋さんは12月20日生まれ)。本当に温かい方たちに囲まれているんだなって実感しました。キラッキランラン〜♪ な座組です。そんな最高の座組で作品を作れることが嬉しいです。
高森:たかみなの誕生日のお祝いのとき、私は収録に参加していなくて……。こうやって話を聞いていると意外と知らないことが多いなと(笑)。でも、スタッフさんたちが楽しんで作ってくださっていることが伝わってきます。でも同時に、子どもたちにしっかりとメッセージを届けるために、すごく真剣に向き合っているのも感じます。
ーー皆さんが、この作品を通して子どもたちに伝えたい“キラッキランラン〜♪ ”はありますか?
松岡:私は、『プリキュア』を観て育ったので、大人になっても色褪せない存在であってほしいと思います。今でもカラオケに行くと『プリキュア』の曲が一番盛り上がりますし、歌詞やダンスも自然と覚えています。当時から私の中で、それほど鮮烈なものだったんですね。その時に全力で思っていた「私もプリキュア!」という気持ちはすごく大切だなと思います。そこから徐々に大人になり、いろいろな現実を見て、当時とは同じように思えなくなったとしても、それでもその気持ちを忘れることはなくて、今も深く刻み込まれています。
きっと今、幼いい子たちが『キミプリ』を観て、「私もアイドルプリキュア!」と思う気持ちは、ずっと心の中に残るんですよね。それが、子どもたちにとっての“人生のタイムカプセル”みたいなものになったら嬉しいです。“キラッキランラン〜♪ ”な想いを持っていたことをその後も忘れられないくらい、キミに、これからも輝き続けてほしいです!
ーー子どもたちはそれこそ松岡さんのように「私はプリキュア!」という思いがありますよね。毎年短冊にも「プリキュアになりたい」と願っていて。
高森:今年の短冊には「キュアアイドルになりたい!」「キュアウィンクになれますように!」っていうお願いがたくさん書かれるんじゃないかな。見たら泣いちゃいそうです。
髙橋:絶対泣いちゃう。
高森:でもその隣に「救急車になりたい」とかってあるんですよね(笑)。なぜかモノになりたい子もいるっていう。
髙橋:みんな、自分のなりたいものになってほしい! なれる! 絶対になれると思う! そうやってずっと夢を応援していきたいです。そして、私たちも応援してもらうことで、元気をもらっています。もう応援合戦のような気持ちなんです(笑)。
私たちはみんなの応援から元気をもらっているけど、私たちを照らしてくれるのもキミ。アイドルって“輝いている”って思われがちですけど、その輝きを作っているのは、応援してくれるみんなの輝きなんですよね。だから、プリキュアも、アイドルも、みんなで支え合いながら作っていくものなんだなと思います。
高森:うんうん。概念として伝わりやすいので、あえて“推し”という言葉を使わせていただきますが、こころも最初は、それこそ“推し”としてアイドルプリキュアを見ていたんですよね。やがて自分もその世界に飛び込んでいきます。そして「どうしてこんなにキュンキュンするんだろう?」「この気持ちはなんだろう?」って、その初めての気持ちの正体を知ることが、今のこころにとっても大切なテーマになって。
今度はその“推し”に、自分自身がなっていく。観ている子どもたちにも、私もキラッキランランになれるんだ、と感じてもらいたいです。ずっと何かを大好きでいる気持ち、応援する気持ちがあれば、それが自分の力になるんだっていうことを作品を通じて伝えられたら嬉しいです。
髙橋:ウインク的には、みんなの勇気の一部になりたいです。一気にパーン!と跳ね上がるようなタイプじゃないキミもいると思うんです。控えめなキミがこの物語を観ることで、勇気のおまじないを手に入れられると良いなって。作品は違いますが『カードキャプターさくら』の桜ちゃんの「絶対大丈夫だよ」というセリフがずっと心に残っていて、大人になっても不安な時に自分で呟いてしまうんです。
松岡&高森:へええ〜!
高森:というか、すごい、まさにななちゃんというか……。
髙橋:そうなんです! だから「大丈夫のおまじないをあげる」「ななちゃんならできるよ!」「大丈夫だよ、ぜったい!」って言われたとき、自分とシンクロしすぎてしまって。今までずっと言葉にしていたものが、「『プリキュア』として表れた!」って。みんなの中にもひとつ“おまじない”を手に入れることができますように、と願っています。そういう言葉、想いを受け取ってもらえる作品だと思います。
ーーそれこそ第6話では、うたはこころにも「いつか一緒に踊りたいね」と声を掛けていましたよね。あれもおまじないのひとつだなって。
松岡:すごく素敵ですよね。うたちゃんのすごいと思うところは、考えて言っているわけではなく、自然と湧き出た言葉なんですよね。
高森:カリスマ。
髙橋:しかも幼き頃から!
松岡:本当にカリスマだと思います。彼女の優しさや気遣い、言葉は、彼女が持っているキラッキランランな想いから湧き出てくるんです。私は「気を遣いたい!」と思って気を配っているところがあります。それはしんどいわけではなくて、「人に優しいと思われたい」という感情が根付いているからこそだと思うのですが……でもうたちゃんはそういう訳ではなくて、ただ生きているだけで、誰かのこころを動かしたり、誰かの人生の起点になったりします。私自身も、自然に人を励ませる存在になりたいと思いながら生きています。
髙橋:え、でももう松岡ちゃんはなれてる気がする。それこそ、私は第3話の変身シーンの収録の問、本当に緊張しすぎて、何も分からなくなっていて。当日ずっと「大丈夫かな…」って言っていたんです。そしたら松岡ちゃんに「めちゃくちゃウインクですよ、自信持ってください!」って言われたんですね。その言葉にすっごく励まされて。
松岡:えええ……そうだったんですか! すごく嬉しいです!
髙橋:私はその時に、キュアウインクとして、そして髙橋ミナミとしても自信と勇気をもらいました。
松岡:うたちゃんを演じていなかったらその言葉は言えなかったかもしれません……。キュアアイドル/咲良うたちゃんを演じさせてもらえるようになってから、今まではハッタリだったものが、ちゃんとした自信に少しずつ変わっていくのを実感しています。それにたかみなさんも、奈津美さんもポジティブな声をかけてくださるんです。「あそこが可愛かった!」「良かった!」というように。
キュアアイドルのソロステージ曲の「笑顔のユニゾン♪」 も覚えて、歌ってくださっていて。それがものすごく勇気につながっていたので「皆さんからいただくものが多いな」と思っていました。だから私も「良いなと思ったことはきちんと伝えていこう!」と考えるようになりました。だからこそ出た言葉だったのかもしれません。
高森:うたちゃんすごい!
一同:(みんなで拍手)
松岡:この1年でもっともっと輝けるように頑張っていきます!
キュアキュンキュン誕生の瞬間を楽しみにしていてほしい
ーー次回は第7話。まさに皆さんも第7話の収録を次に控えられているわけですが、皆さんがこの先楽しみにしていてもらいたいこと、楽しみにしていることなどを教えていただきたいです。
松岡:先々の展開に関しては、私たちも知りません。ですが第6話まではふたり(キュアアイドル/キュアウインク)で戦っていて、既にすごくカッコいいんです。凛々しい表情からも「絶対に助ける!」「キミをキラッキランランにするんだ!」という強い意志が表れていて。3人揃って連携すると、どんなバトルになるのかワクワクしています。
髙橋:もちろん3人の連携も楽しみです! それに加えて、敵キャラ側の動きも気になっています!
あとは、なながアイドルプリキュアとしてどう成長していくということ。彼女は真剣にアイドルプリキュアについて考えていて、カイトさん(CV.佐久間大介さん)たちなどの言葉からヒントを得て、アイドルとして周囲の人たちをどう幸せにできるのか、すごく真剣に考えているように思います。ちょっとストイックすぎるところがあるので、少し心配もありつつも……なながどうアイドルプリキュアとして答えを出していくのか、注目してほしいです。
高森:私はやっぱり……キュアキュンキュン誕生の瞬間を楽しみにしていてほしいです!
[インタビュー/逆井マリ 撮影/小川いなり]
『キミとアイドルプリキュア♪』作品情報
あらすじ
ある日、伝説の救世主【アイドルプリキュア】を探しにきた妖精【プリルン】と出会う!
プリルンは、ふるさとの【キラキランド】が、【チョッキリ団】のボス【ダークイーネ】によって、真っ暗闇にされてしまったのだ。
そんな中、街の人のキラキラがチョッキリ団によって奪われ…大ピンチ!
「キラッキランランにしたい! 私の歌で!」
うたの決意が結ばれ、伝説の救世主《キュアアイドル》に変身!
歌って踊ってファンサして♡
どんな真っ暗闇でも、キミをキラッキランランにしちゃうよ!
キャスト
(C)ABC-A・東映アニメーション





















































