
『劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折』櫻井孝宏さん(夏油傑役)の公式インタビューが到着|「週刊少年ジャンプ」26号付録は芥見下々先生描き下ろしミニキャラホロフレークシール
2025年5月30日(金)より公開の映画『劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折』。
このたび、オフィシャルインタビュー第2弾として、夏油 傑役・櫻井孝宏さんのインタビューが到着しました!
さらに、劇場版総集編の公開を記念して、本日5月26日(月)発売の「週刊少年ジャンプ」26号には、芥見下々先生の描きおろし「懐玉・玉折」ミニキャラホロフレークシールが付録として付いてきます。
夏油 傑 役・櫻井孝宏さん オフィシャルインタビュー
――TVアニメ第1期と第2期の物語では、夏油というキャラクターの印象や、五条と夏油の関係性に大きな変化が見られます。初めて「懐玉・玉折」の物語に触れた際、その変化についてどのように感じられましたか。
櫻井孝宏さん(以下、櫻井):第1期収録後に物語に触れてしまったので、やはり夏油のことを“自分が表現するキャラクター”として見てしまって、「大変な役になるな」と。
ただ、第1期や劇場版の時もかなり考えさせられるディレクションが入っており、色々と複雑な人物だということはわかっていました。それを受けての過去を描く「懐玉・玉折」だったので、そこからそぎ落としていく作業というのは、収録していて楽しかったです。
個人的には、この順番でアフレコできたことが良かったのではないかと思っていますね。現在の姿を知った上で過去に触れられたことで、よりキャラクターに気持ちを寄せられました。
――「そぎ落とす作業が楽しかった」とのことですが、具体的に夏油を演じていて楽しい・面白いと感じたシーン、また難しかったところは?
櫻井:TVアニメ第2期でいう1話にあたるところです。五条と軽口をたたき合ったり、理子ちゃんを迎えに行く時の電話で「一人称“俺”はやめた方がいい」と忠告したり、2人の関係性が垣間見えるシーンがとても好きでした。
実は、ああいった日常会話の方が難しかったりするんです。特にこの「懐玉・玉折」においては、日常会話を“特別”にはしたくなかった。できるだけ“当たり前”を表現しようとしたのは、非常に淡い作業ですが、とても難しかった部分ですね。
――そんなシーンを今回、劇場で見ることができます。『劇場版総集編』をご覧になった感想をお聞かせください。
櫻井:5話に分けて見るのと、全部通して見るのでは、やはり印象が変わりますね。新しいものを見ている感覚になりました。
通して見ると、冒頭での夏油の独白が後半にこんなに響いてくるものなのかと。時間もちょうど2時間程度ですし、まるで劇場版のために作られたようだと思いました。
――「AnimeJapan2025」のステージで紹介された、ファンのアンケートで選ばれたシーンの中にも、その冒頭に繋がる夏油のシーンが入っていましたね。
櫻井:あの姿は頭にこびりつくでしょう! あんなうつろな目で「猿め」とつぶやくんですから……。
彼がどうしてああなってしまったかという過程を一気に見ることができるのも、『劇場版総集編』になって良かったと思ったポイントでした。分割で見ていた時には取りこぼしていた感情もあったのだと気付けました。
――本編に新録シーンはないですが、新規ミニアニメの「劇場版総集編じゅじゅさんぽ」が挿入されます。
櫻井:あれもズルいですよね! 五条、夏油、硝子の3人が映画を観ている様子が映し出されて、劇中には描かれていませんが「きっとこうやって3人一緒に映画を観た日もあったんだろうな」と彼らの青春の一幕を覗いているようで……そんなエモいシーンを作る制作陣は意地悪だなぁ~と(笑)。
でも、だからこそ本編が映えるというか。彼らの座っている位置関係も含めて3人の“らしさ”みたいなものを感じました。
――アニメシリーズのアフレコ当時を振り返り、キャスト陣との掛け合いなどで印象的だったエピソードがあれば教えてください。
櫻井:伏黒甚爾役の子安武人さんとのシーンは、やはり印象深いです。
甚爾はとても強いキャラクターですが、アフレコ現場での子安さんの存在感も凄まじいものでした。淡々としたやり取りの中にも怖さが潜んでいて、それが子安さんの佇まいからも感じられるんです。
聞くところによると、子安さんはもともと作品がお好きで、甚爾をやりたかったのだとか。それを聞いて「なるほど! ピッタリなわけだ!」と思いましたね(笑)。
――五条役の中村悠一さんはいかがでしょうか?
櫻井:五条と重なって見えることがありますね。中村くんのシニカルなところなんか、高専時代の五条っぽいなと(笑)。
「懐玉・玉折」の中で五条が「天上天下唯我独尊」と言うシーンがあります。原作を読んでいて「中村くんはこのセリフをどう表現するんだろう?」と気になっていましたが、彼はあの五条の表情や心情などを汲み取って、“表現しすぎない”お芝居をしていました。
あれを「どうだ!」という風に表現してしまうと、とてもチープに見えてしまっていただろうなと、中村くんの表現を受けて気づかされました。
――櫻井さんご自身は、夏油と共通しているところはあると思いますか?
櫻井:共通点ではないですが、私はこの作品に登場するキャラクターの中で、夏油に一番共感できます。
だから、彼は道を違えてしまいましたが、それを悪いように言いたくないんですよね。おそらく彼は優しい人だから、「弱気を助け、強きを挫く」という考えの解釈が変わったんじゃないかと思います。
アニメではその過程が2時間ほどの尺に収まっていますが、実際は何年もかけて徐々に変化していますから。その間、相当悩んだと思います。離反してから五条に会った際、夏油は「“覚悟”は決めた」ではなく「“生き方”は決めた」と言っているんです。
それまでとは打って変わった晴れやかな表情を浮かべているのも印象的で、九十九由基に言われた「どちらを本音にするのかは、君がこれから選択するんだよ」や、灰原 雄の「自分にできることを精一杯頑張るのは気持ちがいいです」という言葉など様々な要素を受けての夏油の答えがやっと出たんだなと感じました。
――「懐玉・玉折」の中で、ご自身が好きなキャラクターを教えてください。
櫻井:自分と重なるところもあるし、アニメ的なキャラクターとしてのディテールも含めて、やはり夏油が好きですね。
――『劇場版総集編』の公開を楽しみにしている皆さんに向けて、メッセージをお願いします。
櫻井:TVシリーズを見て展開をご存知の方も多いと思いますが、通して見ることで気付けなかった情報を拾えるし、違う感情や気持ちが芽生えると思います。それまで見えていた色が青だとしたら、それが少し濃くなるような。
劇場の大きなスクリーンと良い音響環境の中で、ぜひその変化を味わって、楽しんでもらえたらと思います。
「週刊少年ジャンプ」描き下ろし付録情報
本日発売の「週刊少年ジャンプ」26号にて、『劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折』の公開を記念し、芥見下々先生描きおろしの「懐玉・玉折」ミニキャラホロフレークシールが付録に!
五条、夏油、家入、甚爾らがミニキャラになって登場!
「週刊少年ジャンプ」26号
「週刊少年ジャンプ」26号
5月26日(月)発売
定価:320円(税込)
▲芥見下々先生描きおろし「懐玉・玉折」ミニキャラホロフレークシール
『劇場版総集編 呪術廻戦 懐玉・玉折』作品情報
あらすじ
2018年6月、両面宿儺を己の身に宿した虎杖悠仁。
2017年12月、祈本里香の呪いを解いた乙骨憂太。
そして更に時は遡り2006年(春)—。高専時代の五条 悟と夏油 傑。
呪術師として活躍し、向かうところ敵のない2人の元に、不死の術式を持つ
呪術界の要・天元からの依頼が届く。
依頼は2つ。天元との適合者である“星漿体(せいしょうたい)” 天内理子、
その少女の「護衛」と「抹消」。
呪術界存続の為の護衛任務へと赴くことになった2人だが、
そこに伏黒を名乗る“術師殺し”が“星漿体”の暗殺を狙い介入する...。
後に最強の呪術師と最悪の呪詛師と呼ばれる五条と夏油、
道を違えた2人の過去が明かされる—。
キャスト
(C)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
(C)芥見下々/集英社
(C)週刊少年ジャンプ2025年26号/集英社


















































