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『キミプリ』南條愛乃&花井美春が明かす、収録前の心境【インタビュー】

「メロロンにとっては、自分自身のことよりもねえたまが一番。ねえたまに笑っていてほしいんです」ーー『キミとアイドルプリキュア♪』プリルン/キュアズキューン役・南條愛乃さん×メロロン/キュアキッス役・花井美春さんロングインタビュー

オーディションの舞台裏

ーーところで、先ほど花井さんから“ウインク以外で受けた”というお話がありましたが、なにか理由があるものなのでしょうか?

花井:テープオーディションの段階で、こちらから希望のキャラを選べるパターンもあるんですけど、今回は指名をいただいて、“このキャラでお願いします”という形でした。

南條:私はテープオーディションではたしか、メロロンとウインクでした。最初、事務所からは「メロロンが合っているかも」と言われてました。みんな特徴のあるキャラクターだから難しいなとは思いつつも、大人びたキャラクターがメロロン/キュアキッスだったので。年齢的な部分も加味すると、当初は「キッスか、なるほど」と思っていました。ただ、私自身が個人でやっている活動のイメージカラーが“白”なんです。ズキューンも白なので「ズキューンはだめですか?」ってマネージャーさんと話したこともありました。とはいえ、「今回はやっぱりキッスの方が合うと思います」って。なのでテープの段階ではウインクとメロロンだったんじゃないかなと思います。

花井:へえ!

南條:そして、確かスタジオオーディションの段階で、プリルンが加わったような……? ちょっと記憶が曖昧なところもあるんですが、なににしても3キャラの中で候補としては一番可能性が低いんじゃないかと言われてました。

ーービジュアルも大人っぽいですね。

南條:そうですね。2人ともお姉さん系で、3人に比べるとだいぶ大人っぽいキャラクターなんですよね。カラーもホワイトとブラックです。

ーーなるほど。今日の服装もそのイメージにぴったりです! フェアリー感のあるアクセサリーもかわいいなって。

南條:そうなんです! 今日はプリルンのイメージカラーもちゃんと取り入れていて(笑)。衣装さんが妖精のカラーリングを踏襲してくれました。

花井:私はチェックも入れて。初めて南條さんとセリフでご一緒になった時に、南條さんが白のチェックを着られていて、私が黒のチェックをたまたま着ていたんです。まったく意識していなかったし、当時はカラーを知らなかったんですよ。それでスタッフさんたちがビックリして……ということもありました。

ーーすごい、魔法の力が!

南條:働いている! みんなキャラ愛がすごいから、それぞれのカラーの服やアクセがどうしても増えていってしまうんですよね。「これメロロンっぽい!」って思うと、画像を送りつけてしまいます(笑)。

花井:アフレコでも、意識的に自分のキャラクターのカラーのお洋服を着てきていますよね。

ーー松岡美里さん(キュアアイドル/咲良うた役)、髙橋さん、高森奈津美さん(キュアキュンキュン/紫雨こころ役)はお揃いのアクセサリーをプレゼントし合ったと伺いました。

南條:実はたかみなからリングをもらったんですよ。

花井:そうなんです!

南條:ただ、衝撃の事実があって……白と黒のリングを私たちそれぞれにくれたんですが、逆なんですよ(笑)。美春ちゃんと一緒にもらったわけじゃなかったから、気づかなくて。「シルバーっぽいし、それでくれたのかな?」と思っていて。そしたら、美春ちゃんが白をもらっていたんです。

花井:私は白をいただいていて(笑)。

南條:私は黒をもらっていました。それを知ったたかみなが「言ってよ〜!」って(笑)。でも、結果的に“お互いの色を持ってる”っていうのもいいなって思って、今も大切にしています。

プリルンとメロロン、月と太陽のような真逆の存在

ーーさきほど皆さんキャラクターへの愛が強い、という話がありました。おふたりの想いもぜひ詳しく伺いたいです。

南條:何話も掛けて、プリルンというキャラを確立してきたんですよ。だけど、メロロンは変身までの展開が結構速くて。「もうちょっと妖精体だけで浸っていたかったね」なんて言ったりしています(笑)。

私はプリルンという存在自体が好きなんです。すごく純粋で、眩しすぎて。ときにはその純粋さがちょっと不器用に映ることもあるけれど、まっすぐで、いつも全力。私たち大人は、どうしても人の目を気にして、“こう思われるかな”とか、ワンクッション置いて行動することが増えるじゃないですか。でも、プリルンは思ったことをそのまま言える。“ホットドッグ食べたい!”“アイドルプリキュアを応援したい!”って、ストレートに表現できる。そういう生き方をできる人って中々いないんですよ。自分自身の気持ちが浄化されるようで……プリルンに出会えて本当によかったって思っています。光の塊みたいな子です。もう、ベッドの周りもプリルンだらけです(笑)。

ーーすごい! いい夢が見られそうですね。

花井:確かに!

南條:……完全に職権乱用なんですけど、目覚ましの音もプリルンの声に設定しています(笑)。

ーーえっ、とてもうらやましい……(笑)。

南條:初めての職権乱用です。「起きるプリ!」とか言っています。でも、音声だけで聞くと、ただの高い声で喋っている自分なんですよ……(笑)自給自足というか、脳内でプリちゃんの映像を組み合わせてます(笑)。メロロンのも欲しい……。

花井:メロロンは、キャラクターカラー的にプリルンとは真逆なんですよね。太陽と月のようなポジションだから、目覚ましには向かないかもしれないです(笑)。しかもメロロンは、メロい喋り方なので、どちらかと言えば“眠りに誘う”側と言いますか。

ーーポエムもありますし。

花井:そうなんです。少し影があって、“自分はキラキラできない”って悩みを抱えているキャラクターでもあって。そんなときに、太陽みたいなプリルンが“こっち、あったかいプリ!”って手を差し伸べてくれて。メロロンはそこで初めて、“自分は一人じゃないんだ”って気づいたんですよね。それ以来、メロロンにとってプリルンはかけがえのない存在。だからこそ、すごく慕っているし、大好きで……その愛が、ちょっと過剰なくらい大きくて(笑)。

ーーうたちゃんにやきもちを焼いてしまうくらい(笑)。

花井:そうなんです。プリルンの矢印がうたちゃんに向いてしまっているので……こちらの特大サイズの矢印はスルーされることが多くて(笑)。

南條:もう当たり前だと思っているんですよ。自分から「お姉ちゃんになるプリ!」と言っているので、メロロンは“可愛い妹”という位置づけなんですね。それが大前提にあるからこそ、こちらに向かった矢印は「いまさら」って感じなのかもしれない。

その一方で、プリルンははなみちタウンでうたに出会って、アイドルプリキュアになって、どんどん人をキラキラさせていく姿を見たとき、初めて衝撃を受けたんですね。プリルンにとって、太陽のような憧れがうたであり、アイドルプリキュアであるっていう、ちょっと切ない“三角関係”みたいな感情で……(笑)。

花井:メラメラしちゃいます(笑)。

南條:でもその“メラメラメロ”な感じもすっごくかわいいんです。

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