
『薬屋のひとりごと』のED主題歌起用で注目のバンド・Omoinotakeがこれまでタイアップした楽曲・作品をご紹介!
島根県出身のボーカル&キーボード・藤井 怜央さん(レオ)、ベース・福島 智朗さん(エモアキ)、ドラムス・冨田 洋之進さん(ドラゲ)によるスリーピースバンド、Omoinotake(オモイノタケ)。
ギターがいない珍しいバンド形態で、メロディックなピアノに乗せた美しい日本語歌詞、そしてしなやかな歌声、気持ちのいいグルーヴ感がたまらないドラムとベースが織りなす、儚さと切なさの中にある芯の強さが魅力の唯一無二のバンドです。
最近では「ひとりごと」が『薬屋のひとりごと』の第2期 第2クールEDテーマに起用され、話題となりました。
そこで今回はこれまでにOmoinotakeがタイアップした作品と楽曲をご紹介! 作品の世界を美しく彩る名曲を振り返りましょう!
アニメOP&EDテーマ
「EVERBLUE」(『ブルーピリオド』OP主題歌)
Omoinotakeのメジャーデビューとなる1st EP「EVERBLUE」の表題曲。こちらのMVは『ブルーピリオド』の主人公・矢口八虎が美術大学を目指す物語であることから、東京千代田区にある芸大 / 美大予備校・御茶の水美術学院を舞台に撮影されたものとなっています。
美大生たちの苦悩と葛藤、そしてその先の光をOmoinotakeらしい軽やかなピアノサウンドで表現している、創作するすべての人の背中を押してくれるような素敵な楽曲です。
「幸せ」(『ホリミヤ -piece-』OP主題歌)
甘酸っぱさの中に垣間見える青春の揺らぎが上手に表現されている一曲。美人で成績優秀な人気者の堀京子とクラスで目立たない存在の宮村伊澄のリアルな恋愛を書き上げており、ホリミヤの世界観と非常にマッチしています。
「蕾」(『僕のヒーローアカデミア』第7期ED主題歌)
Omoinotakeが得意とするエモーショナルな曲調の「蕾」は、リズミカルなベースとドラム、そして繊細なピアノが織りなす美しいハーモニーに、藤井さんの伸びやかな高音が加わって、実に心地良い楽曲です。
「どうしたってぼくらはひとつにはなれない」という歌詞がヒーローとヴィランの表裏一体感を表現していると感じました。
「ひとりごと」(『薬屋のひとりごと』第2期第2クールED主題歌)
最愛の人の本音に気づけなかった悲哀、日常に存在した会話が「ひとりごと」になってしまった喪失感を、何度も繰り返される転調とオリエンタルなサウンドで表現した、エモーショナルなミドルバラードです。
Omoinotakeの歌詞はアニメの世界観を見事に表現しており、まるでキャラクターの心情を代弁してくれているかのようです。作品に寄り添った歌詞に、聴けば聴くほど感情が揺さぶられ、自然と涙が溢れてしまいました。
主人公・猫猫役の悠木碧さんが「ひとりごと」を朗読をしているバージョンも必聴。改めて歌詞が猫猫の心情とこんなにもリンクしているのかと驚かされました。
アニメ映画
モラトリアム(『囀る鳥は羽ばたかない The clouds gather』主題歌)
シリーズ累計150万部突破の大ヒットボーイズラブコミック『囀る鳥は羽ばたかない』(ihr HertZ連載中)の劇場アニメの主題歌の「モラトリアム」。
とにかく切ない、切なすぎる。切ない曲を書かせたらOmoinotakeの右に出るものはいないのではないかと思うほど、切ない曲が似合いすぎます。切なさのなかにも優しさが垣間見えるこの曲は、矢代と百目鬼の葛藤と愛がとてもよく表現されています。
BL原作の実写化ドラマ・映画
「産声」(ドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』OP主題歌)
Omoinotakeは切ない曲だけではありません!
通称『チェリまほ』と呼ばれ、累計80万部を突破した人気作『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』。
「産声」はこれからの物語をワクワクさせてくれるような高揚感を与えてくれます。まるで主人公の安達が新しい恋に踏み出すような感覚を表しており、多幸感満載の一曲となっています。
「心音」(映画『チェリまほ THE MOVIE〜30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい〜』主題歌)
こちらは『チェリまほ』の映画主題歌、「心音」です。ドラマの主題歌「産声」が本当に素晴らしかったので、映画の主題歌もOmoinotakeと決まった時は本当に本当に嬉しかったのを覚えています。
こちらも多幸感満載で聴いていて心地の良い一曲です。安達と黒沢の尊さをここまで引き出してくれるOmoinotakeの原作理解力は本当に素晴らしいですよね!
おわりに
7曲紹介しましたが、どれも本当に名曲ばかりですね。2024年には「幾億光年」が大ヒットし紅白歌合戦にも出場したOmoinotake。好きな作品をもっと好きにさせてくれる素晴らしいバンドですので、今後の躍進もとても楽しみです!
今回紹介した楽曲以外にも素敵な楽曲がたくさんありますので、興味のある方は是非公式YouTubeなどで視聴してみてください。
[文/五反田ちさと]











































