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『プロセカ』楠木ともり×佐藤日向 対談で「セカライ4th」への想いを明かす

推し以外の魅力にも出会える。“贅沢なビュッフェ”や“フェス”のよう──「プロジェクトセカイ COLORFUL LIVE 4th - Unison -」宵崎奏役・楠木ともりさん 暁山瑞希役・佐藤日向さんインタビュー

ボカロと人、その境界を越えて次世代のカルチャーに

──バーチャル・シンガーとキャラクターたちが一緒に歌うライブは、『プロセカ』ならではだと思います。改めてお二人が感じる『プロセカ』の魅力を教えてください。

佐藤:入口の広さ……そして扉が何個もあることだと私は思っていて。

『プロセカ』に携わってくださるクリエイターさんの人数も膨大で、そこから興味を持ってくださる方もいらっしゃるかもしれませんし、「ストーリーが噂になっているから見てみたい」という方もいらっしゃるかもしれません。ゲーム実況をしてくださる方もいたり、2DMVの迫力然り、ニコニコ動画の文化と言いますか、そこからさらに新たな音楽ジャンルとして成長していて。マインドマップのようにどんどん枝分かれして広がっているのが面白いなと思います。

それと、自分たちが学生時代に聞いていた曲をカバーさせていただくこともあって。『プロセカ』のイベントって、パパママとそのお子様で来てくれることも多いんです。「娘が『プロセカ』の書き下ろし楽曲が好きで、僕(お父さん)は昔のボカロ曲が好きで」という声も聞くことがありました。

──なるほど。

佐藤:世代を飛び越えて『プロセカ』という軸でつながってくれているんだなと、劇場版(『劇場版プロジェクトセカイ 壊れたセカイと歌えないミク』)のときも感じましたね。色々な場で「子どもといっしょに観に行きます」と言ってくださったりして。それも『プロセカ』の魅力のひとつだと思っています。

最近は配信などでライブを見ることができるからこそ、現地に行くのもハードルが高くなりつつあるのかなとも思っていて。でも普段からアプリ内で「コネクトライブ」を見ているからこそ、「セカライ」も現地で見たいという方もいらっしゃるのではないかなと思います。『プロセカ』としての在り方を確立しつつあるのかなと。

──世代も、次元も飛び越えているといいますか。私自身も子どもがいるのですが、今や子どもたちの方がボカロ曲に詳しかったりして。

佐藤:皆さん好きですよね(笑)。私が学生のころもボカロが好きでしたが、時代って変わらず、小・中学生に刺さる魅力があるんだなと思いました。

楠木:VOCALOIDをツールとして捉えたときに、今までのカルチャーだと人とVOCALOIDが明確に分かれていたなと個人的に思っていて。人が到底歌うことができないボカロ曲に人が頑張って挑戦したり、逆にボカロをより人に近づけた調声をした曲が発表されたり……ハッキリと人とVOCALOIDが分かれていたからこそ、カルチャーが育まれていた背景があると思っています。でも今ってその次のステップに移行しているのではないかなと。

ボカロはボカロ、人は人で、単純に交わるのではなくそれぞれが尊重された上で同じ楽曲を歌うスタイルが広がり始めたのは、最近のことだと思うんです。それは『プロセカ』の影響もあったのかなと。

これはどのように表現するかが難しいのですが、当初「ボカロって機械でしょ?」という印象が強かったと思うんです。私が学生のころ、両親にオススメをしたときも難しい顔をしていた記憶があります。当時、すんなりと受け入れられたわけではない「電子音」というもの……でも人との明確な分離があったからこそ、若い世代を中心に広がっていったと思うんです。

──だからこそ、カルチャーとして根付いたという見方もできると。それが少しずつ変化しつつありますよね。

楠木:今は人も歌うしボカロも歌うし、一緒に歌うときもある。入口が広がったのかなと思います。キャラクターの声といっしょに聞くことで「ボカロっていいな」と思った方もいれば、ボカロが好きな人は「キャラソンっていいな」と思うかもしれない。ボカロを介すことでお互いの良さを見つけてくれる人が増えた気がしています。

『プロセカ』に書き下ろされた楽曲のコメント欄で、我々の歌に対してニュアンスの発見をコメントしてくださる方が多いのですが、最近だとバチャシン(バーチャル・シンガー)に対しても「ここのミクちゃん、泣いてるように聞こえた」のようなコメントがあるんです。今までもきっと、クリエイターさんがこだわっていて、でも気づいてもらえなかった部分に気づいている人もいて。新たなボカロの広まり方、キャラソンの広がり方をしている、歴史的な瞬間なのではないかなと思います。

──『プロセカ』はいろいろな歴史、音楽シーンを更新していく存在なのかなと思いました。

楠木:最初に『プロセカ』の企画書をいただいたときはビックリしましたね。「ボカロと人がいっしょに歌うんだ」って。

──たしかに、リリースが発表されたときは衝撃的でした。

楠木:挑戦的だなと思ったのですが、結果としてそれが受け入れられて、広まっていって。これはとても大きなことなのではないかなと思います。

──今の若い世代からすると、すでに「違和感がない」のかもしれません。それに加えて、CGやAR、VRなど、ライブも進化を遂げていて。

楠木:「初音ミク」はCGライブが早かったですよね。何なら第一人者的な立ち位置で。早い段階から取り掛かったからこその技術発展の早さもあるのかなと思います。誰も追いつけないような技術に段々となっているのはすごく感じますよね。

──『劇場版プロセカ』「セカライ4th」と大きなイベントが続き、『プロセカ』も5周年が見えてきています。今のおふたりのお気持ちを聞かせて下さい。

佐藤:いろいろな準備期間を含めると、20歳のころから『プロセカ』に携わらせていただいていて。個人的には20代の色濃い時間を『プロセカ』とともに歩んできているんですよね。もうすぐ5周年と考えると……あと1年経ったら小学校一年生のときに『プロセカ』を知ってくれた子は卒業しちゃうんですよね。

楠木:ほんとだぁ! やだあ(笑)。

佐藤:時の流れが早いなって思います(笑)。若い子にとっての時間の流れは早いと思うから、もっと『プロセカ』との色濃い時間を過ごしてくれているのかなと。

『プロセカ』は物語も楽曲も、詩的な表現が多いので、言葉を大切にしなければいけないと思う瞬間も多いんです。私自身、小学生のころに見た本やコンテンツの言葉を「当時は分からなかったけど、そういえばずっと頭に残っているな」と思うこともあって。大人になるにつれて『プロセカ』から離れてしまっても、ふとした瞬間に思い出してくれるような言葉や歌声の残し方をしていきたいと思っています。

ラジオでも、変わらず「小学生です!」という子たちからお便りをいただくんですよね。毎年必ず、7歳の子が現れます(笑)。新しく『プロセカ』に入ってくれる子たちにも、ずっと追いかけてくれている方たちにも、5年目も新鮮に物語や歌を届けていきたいです。

楠木:今回は「セカライ」をピックアップしていただきましたが、『プロセカ』には「セカライ」以外にも、アプリの中でライブを見る機会もあります。この取り組みも、今まで敷かれていなかった場所に新たにレールを敷いていくのを意識されているのかなと。最初はなかった機能がどんどん追加されたり、アップデートされたり……「マイセカイ」もそうですよね。

楽曲も人気のものから最新のものを集めていて、新たなものを作っていこうという気持ちをとても感じています。でもそれって、今の時代だと難しいことだと思うんです。新しいことはリスキーだと思いますが、挑戦を続けてきたことで5年目を迎える今も新鮮な気持ちで楽しむことができるし、新たなユーザーが入ってくるのかなと思っています。

我々は引き続き頑張るだけなので大きな力にはなれないけれど、『プロセカ』がボカロや2次元コンテンツの新しいものを作り続ける存在になればいいなって。祈ることしかできませんが、長く続いて、どんどん新たなことに挑戦して、我々がサポートできたらと考えています。

──どんどん進化していく『プロセカ』ですが、次の「セカライ」はどうなるんだろうという期待も、もちろんあると思います。

楠木:もっと技術が進んだら、今はステージを正面からしか見れないけれど、センターステージが実現可能なんじゃないか、とオーコメで話していました。

佐藤:花道を使ったり……。

楠木:ワイヤーアクションだったり……。

佐藤:トロッコとかも!

楠木:いろいろできたらいいね、って。きっと『プロセカ』が長く続けばできるのではないかと思うので、さらに進化して新しい姿が見れるのが楽しみですね。実はこの5年で、CGも進化していますから。

──10年後はどうなっているんでしょう……?

楠木:今のペースだと、2、3年で新しい技術が生まれたりしますからね。

佐藤:ちょっとややこしくなりますけど、ステージの上で瑞希と歌いたいですね。8人全員で。

楠木:わかる! やりたい、やりたい! でも今までは夢だったことを実現してくれているから、いずれできるのではと思うとめっちゃ楽しみです。

【インタビュー・文:逆井マリ 撮影:小川遼 編集:西澤駿太郎】

「プロジェクトセカイ COLORFUL LIVE 4th - Unison -」商品情報

2025.7.23 Blu-ray[初回限定盤&通常盤] Release


■詳細はこちら

「プロジェクトセカイ COLORFUL LIVE 4th - Unison - × アニメイト」コラボキャンペーン

「セカライ 4th×アニメイト」コラボポスター掲出

対象のアニメイト店頭にコラボポスターを掲出いたします。

掲出期間

2025年7月22日(火)~2025年8月3日(日)

開催店舗

池袋本店、札幌店、仙台店、横浜ビブレ店、町田店、名古屋店、大阪日本橋店、広島店、福岡パルコ店

リリース記念展示開催!

下記対象店舗にて、リリース記念展示を実施いたします!

開催期間

2025年7月22日(火)~2025年8月3日(日)

スタンディパネル掲出対象店舗

名古屋店:Leo/need
大阪日本橋店:MORE MORE JUMP!
福岡パルコ店:Vivid BAD SQUAD
池袋本店:ワンダーランズ×ショウタイム
仙台店:25時、ナイトコードで。
札幌店:バーチャル・シンガー

対象店舗にてキャストコメント&PV放映!

楠木ともりさん(宵崎 奏役)、佐藤日向さん(暁山 瑞希役)によるコメント&PVを放映いたします!
ご来店の際はぜひ店頭にてチェックしてください!

【対象店舗】
池袋本店、札幌店、仙台店、横浜ビブレ店、町田店、名古屋店、大阪日本橋店、広島店、福岡パルコ店

※展示内容は、予告なく変更になる場合がございます。
※撮影不可な展示物もございます。

コラボショッパー配布!

コラボポスター掲出店舗にて対象商品を1枚ご購入につき、1枚コラボショッパーをプレゼントいたします!

開催期間:2025年7月22日(火)~なくなり次第終了
開催店舗:池袋本店、札幌店、仙台店、横浜ビブレ店、町田店、名古屋店、大阪日本橋店、広島店、福岡パルコ店、アニメイト通販
特典内容:コラボショッパー

※商品(Blu-ray)サイズの袋になります。
※各店舗なくなり次第終了となりますので、あらかじめご了承ください。
※すでに対象商品をご予約いただいている方も対象となります。

■詳細・注意事項はこちら

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