
キュロスの決めセリフはあえての“マリー視点”を意識──アニメ『ずたぼろ令嬢は姉の元婚約者に溺愛される』リレーインタビュー第2回 キュロス役・濱野大輝さん
キュロスの溺愛ぶりに思わず照れてしまう!?
――第3話が放送されたばかりですが、こちらの感想はいかがでしたか?
濱野:グラナド城の面々が勢ぞろいし、マリーの日常が一気に華やぎました。まだ完全には溶け込めていないマリーの心をキュロスやミオがほぐしていくんだろうなという明るい予感があってよかったです。イルザとハンナがマリーに意地悪をするという展開は……一種 の“お約束”として受け止めています(笑)。
――マリーの表情もすごく柔らかくなりましたよね。
濱野:新しい世界に飛び込む戸惑いもあったと思いますが、新しいものに触れる楽しさや喜びも同じくらいあって、どんどん表情が豊かになっているなと感じます。それをお芝居で見事に表現されている本村(玲奈)さんがすごいです。
――キュロスは相変わらずの溺愛ぶりです。
濱野:久々にマリーに会えた喜びが爆発したのか、若者らしい熱量が感じられました。微笑ましくも、こちらが照れてしまうシーンが多くて……(笑)。これからご覧になる方はご自身とマリーを重ねて楽しんでほしいです。
――「好きなものしりとり」では二人の甘いやり取りがかわいらしかったですね。
濱野:きっと親目線だったら「かわいい」で済みますが、友人に見られたら「お前ら何やってるの……?」とツッコまれるレベルのイチャイチャでしたね。とはいえ、二人の純粋さがわかりやすく表れる場面なので、その点ではとても微笑ましかったです。冷えて渋くなったお茶を前に「二人に甘さは必要ない」というミオの切れ味鋭いツッコミもまたいい味を出していました。
――ミオのツッコミもどんどん容赦がなくなってきています。
濱野:幼い頃からともに育ったキュロスの姉のような存在だからこそ成り立つ掛け合いですね。作品のいいアクセントになっているなと感じます。
――そして、キュロスはマリーの「我慢癖」をすぐに見抜き、さりげなくフォローします。
濱野:境遇こそ違いますが共通点はあるので、もしかしたら彼の寄り添い方は自分がしてほしかった、あるいは自分がしてもらっている寄り添い方なのかなと思います。もちろん、その寄り添い方がマリーにとって正しいのかどうかはまだ探っている段階です。それでも「足りないものはなんでも与える」という言葉は、彼自身が考えた末に自然と出た言葉だと思うので、マリーに対してどこまでも本気で真摯なんだなと感じました。
「本当にマリーが隣にいるように感じられるんです」
――では、これまで演じてこられて、特に印象に残っているシーンやお気に入りの場面を教えてください。
濱野:チュニカがマリーを魔法のように変身させるシーンですね。まさにシンデレラストーリーの王道だと感じましたし、「苦労してきたお嬢様が報われる」という展開は胸がときめきます。本当に輝いていて、キュロスが思わず息を呑むのもわかります。
――とはいえ、マリーは変身した自分をなかなか認められないですし、キュロスの愛も信じられないという感じで。自己肯定感が極端に低いですよね。
濱野:マリーは賢さゆえに周囲の空気を読んで、気を遣いすぎてしまいます。植え付けられた価値観によってがんじがらめになっているので、なかなか変わることができません。変わってくれというのも正解じゃないと思いますし、だからこそキュロスをはじめ周囲の人たちが少しずつマリーの心の“紐”をほどいていくところが、大きな見どころになると思います。
――綺麗になった直後に、結婚は「無理です」と言い出すところも衝撃的でした。
濱野:すごいクリフハンガーでしたね。キュロスがどれほど情熱的に想いを伝えても、マリーはずっと「アナスタジアが本命なのでは」と誤解し続けます。褒められても素直に受け止められないというのは、僕もすごく共感しますが、そこは「素直になりなよ」と言ってあげたくなります。
――マリー役の本村玲奈さんとの掛け合いはいかがですか。
濱野:本村さんとは『ずたぼろ令嬢』の現場で初めてお会いしましたが、声も立ち振る舞いもまっすぐで透明感があって、マリー役にぴったりだなと思いました。一緒にマイク前に立つと、本当にマリーが隣にいるように感じられるんです。デビューされて間もない方なので、もちろん緊張されているときもありますが、そういう場面では現場全体で彼女を支えようという空気が自然と生まれています。
――いい雰囲気の中で収録されているんですね。
濱野:グレゴール役の岩田(光央)さんは劇中では意地悪なキャラを演じられていますが、アフレコ現場ではムードメーカーとなって盛り上げてくださっています。トマス役の小林(竜之)さんは途中から参加される方々をいい形でつないでくださっていますし、この温かな雰囲気が作品の明るさにも反映されている気がします。
――では、特にお気に入りのキャラクターを教えていただけますか?
濱野:キュロスの母親のリュー・リューですね。大原(さやか)さんのお芝居にはリュー・リューのフレンドリーさと母親としての厳しさがバランスよく乗っているんです。マリーとの掛け合いでは賑やかに盛り上がり、真剣な場面では母親としての威厳が前面に出る。そのお芝居を聞くたびに素敵だなと感じます。
――最後に、第4話以降の見どころを教えてください。
濱野:これから登場する新キャラクターたちがマリーとキュロスの関係をよくも悪くもかき回してくれます。マリーのかわいさやキュロスのカッコよさがさらに際立ってくるので、前半の山場となる第6話までは見逃さずにご覧いただきたいです。今後は、グラナド城を出ることも増え、音楽や美術も一段と豊かになっていきます。ぐっと広がる世界にも注目してみてください。
作品情報
<放送情報>
2025年7月4日(金)から
MBS・TBS・CBC・BS-TBS“アニメイズム”枠ほかにて放送中!
MBS:7月4日から 毎週金曜日 深夜1時53分〜
TBS:7月4日から 毎週金曜日 深夜1時53分〜
CBC:7月4日から 毎週金曜日 深夜1時53分〜
BS-TBS:7月4日から 毎週金曜日 深夜2時30分~
※放送日時は変更になる場合があります。
<配信情報>
U-NEXT・アニメ放題・dアニメストアほか各種配信サービスにて配信中!
あらすじ
ずたぼろの服をまとい、両親から召使のように扱われている貧しい男爵家の次女・マリー。それでも素直で優しい心を持ち続け、彼女は家族に尽くしていた。
ある日、マリーのバースデーパーティが開かれる。ところが、主役はお姫さまのような姉のアナスタジア。会場の外で哀しそうに佇むマリーは、偶然にも大富豪のキュロス・グラナド伯爵に遭遇する。
お互いに惹かれ合い、マリーにひと目惚れしたグラナド伯爵だったが、ある勘違いからマリーではなく、アナスタジアに求婚してしまう!
急速に進んでいく、グラナド伯爵と姉との婚約。しかしアナスタジアが事故死してしまい、代わりにマリーが伯爵家へ嫁ぐことになり……!?
勘違いから始まる“ずたぼろ令嬢”のシンデレラストーリー、開幕!
キャスト
マリー:本村玲奈
キュロス:濱野大輝
アナスタジア:田中美海
ルイフォン:木村良平
ミオ:日笠陽子
リュー・リュー:大原さやか
トッポ:柿原徹也
トマス:小林竜之
チュニカ:相坂優歌














































