
『TO BE HERO X』リ・ハオリン監督が作品に込めた思い「情報が溢れる社会でも自分の軸をしっかりと持って、容易に影響されないことが重要なのかも」
中国を拠点に若者からの絶大な人気があるbilibiliと、数多くの作品を手掛けるアニプレックスが共同製作するオリジナルアニメ『TO BE HERO X』が、毎週日曜朝9時30分~フジテレビほかにて放送中です。
本作の舞台は、「信頼値」がスーパーヒーローを生み出す世界。人々からの「信頼」はデータとして集計され、その数値によってヒーローのランキングが変動。物語は、ランキング上位の10名のトップヒーローを中心に描かれていきます。アニメイトタイムズでは、Haolin(リ・ハオリン)監督にインタビュー。ストーリー・映像・音楽面でのこだわり、そして本作を通じて伝えたいことをお聞きしました。
今のネット・SNS社会では簡単に信頼を入手しやすくなっているような気がする
──本作が誕生したきっかけを教えてください。
Haolin監督(以下、Haolin):主に3つあります。一つ目は、新しいアニメの企画を考えていたのがちょうどコロナ禍で、ネガティブな世の中に希望を与えられるような物語が作りたいと思ったから。そうなるとヒーローの物語がふさわしいと思ったんです。二つ目はSNS文化やインターネット文化が流行っている現在の状況。みんな真実かどうかも分からないまま、虚構のなかで生きているような気がしたんです。そういう世の中について考えたい・表現したいと思って、世界観を固めていきました。
そして、3つ目は強者の力がぶつかり合うヒーロー作品がグローバルで人気があるから。一方で、中国ではそういったヒーローものをあまりやらないので挑戦したいという気持ちがあって、『TO BE HERO X』を企画しました。
──中国ではなぜヒーローものがあまり制作されないのでしょうか?
Haolin:他のジャンルに詳しいわけではないので明言は避けたいですが、アニメ業界に関して言えば、ネット小説が広い層に受け入れられているからだと感じています。日本では漫画が好きな人が多く、アニメの題材になることも多いと思いますが、中国の場合はそれがネット小説なんですよね。ネット小説は中国の伝統的な話などを題材として扱うことが主なので、ヒーローものがあまり制作されないのではと思っています。
──人々からの信頼がヒーローの力になるという発想はどう生まれましたか?
Haolin:信頼値に関しては、先ほどお話したSNS社会・インターネット社会に大きく関わっています。信頼や誰かに認められるというのは本来、すごくありがたいことのはずなんです。ただ、今のSNS社会などでは変な話ですが、簡単に入手しやすくなっているような気がしていて。本当かどうか分からないことだって、「いいね」という評価をもらっていたり、誰かに信じられたりしているときだってあるんです。
信頼されるのってもっと難しいことでありがたいことのはずなのに、今のネット・SNS社会では容易にそれが得られているように見えてしまう。その矛盾について深く考えたいなと思い、信頼値という発想に至りました。





























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