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『ゲーセン少女』茅野愛衣インタビュー【連載第5回】

TVアニメ『ゲーセン少女と異文化交流』キャストリレーインタビュー第5回:望月桃子役 茅野愛衣さん|桃子は見た目からは想像できない意外な“ギャップ”が魅力

ゲームセンターの店員・草壁蓮司と、イギリスからやってきた少女リリー・ベイカーの交流を描く『ゲーセン少女と異文化交流』。第10話では、格闘ゲームの大会が開催されました。友達同士で対戦することになったリリーと葵衣、意外な(?)才能を見せた桃子、そして蓮司との因縁を果たしたい花梨など、見どころ満載。勝利を飾ったのは――!?

アニメイトタイムズで連載中のキャスト陣によるリレーインタビュー、第5回は望月桃子役の茅野愛衣さん。桃子は“ギャップ”が魅力だという茅野さんに、これまでのエピソードを振り返っていただきました!

 

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実はコミュニケーション能力も高いんだと思います

──桃子は第4話が初登場でしたね。

茅野愛衣さん(以下、茅野):蓮司のことが気になっていた様子で、どうしてなんだろうと思ったら、実家の犬に似ているからというのが面白かったです(笑)。

第4話は、劇中で方言を話したのも印象的でした。最後にお母さんと電話をする場面があるんですが、そこで犬のトモゾーと「元気しとった~」というやりとりをするんです。方言は、桃子のお母さん役を演じてくださった幸長未来さんに指導していただきました。

──確か桃子は佐賀弁なんですよね?

茅野:そうなんです。幸長さんが佐賀弁のイントネーションを丁寧に教えてくださって、とてもありがたかったです。

──桃子の第一印象はいかがでしたか?

茅野:過去に大学で蓮司に教科書を拾ってもらい、ゲーセンでも蓮司に小銭を拾ってもらっていたので、最初は「はわはわ」した典型的なドジっ子かなと思ったんです。でも、実は剣術道場の娘で、モグラ叩きが得意。そのモグラ叩きのシーンは台本を読んで驚きました。

「めェん! めェん! めェェん!」とたくさん書かれていたんです(笑)。激しくモグラを叩く姿と最初の印象のギャップが楽しくて、私も思い切り叫びながら演じました。

──見た目からはまったく想像できないギャップがありますよね。

茅野:第4話だけでもさまざまな表情を見せられたので、とても演じがいがありました。

 

 

──桃子はリリーに恋のライバルだと勘違いされる立場でもあります。

茅野:そうなんです。勝手にライバル認定されています! でも、そんなリリーちゃんがすごくかわいくて。リリーちゃんと桃子は掛け合いの相性もいいので、一緒にお芝居するのがとても楽しかったです。

ライバル視されているから強気にこられるんですけど、桃子はリリーちゃんの恋心に気づいていないので、彼女の言葉をそのまま受け入れて楽しむところがあるんです。そのズレが掛け合いの楽しさ、面白さにつながっているのかなと思います。

──まさに第9話がそうでしたね。ゲームセンターでアルバイトを始めたばかりの桃子にリリーが対抗意識を燃やしていました。

茅野:「ここ…汚れているわ」と、リリーちゃんが姑のようなことを言う場面が面白かったです。二人の掛け合いも、リリーちゃんが葵衣ちゃんたち同世代と接するときとは少し違っていて。桃子は年上ということもあり、普段は天然なお姉さんに見えますが、実はちゃんと空気を読もうとしているんです。そういう部分があるからこそ、リリーとも仲良くなり、場に馴染んでいったのかなと思います。二人のやりとりを見ながら、温かい気持ちになりました。

 

 

──そもそもですが、桃子がゲームセンターでアルバイトを始めたのが意外でした。

茅野:確かに、私も驚きました。ゲーセンで蓮司に声をかけられ、あわあわしているような人見知りだったのに、気づけばアルバイトに応募していたわけですよね? 意外に行動力があり、すぐ馴染める子なんだなと思いました。実はコミュニケーション能力も高いんだと思います。

──第9話は、リリーとのやりとり以外にもゲームセンターで巻き起こるさまざまな出来事がテンポよく描かれていきました。

茅野:七夕イベントがあり、掃除対決、プリントシール、外国人観光客のジョディさんと、本当に盛りだくさんでした。桃子は英語が話せず、ジョディさんの対応にかなり困っていましたが、リリーちゃんに助けてもらえてよかったです。たくさんのエピソードが詰め込まれていて、賑やかな話数になったなと思います。

──リリーのお母さんをプリントシール機に案内するシーンは、桃子もすごく楽しそうでした。

茅野:桃子はコスプレが大好きなので、素敵な被写体に出会えてスイッチが入ってしまったんでしょうね(笑)。このシーンは演じていて楽しかったですし、少し懐かしいなと思いました。プリントシールは私も中高生の頃に撮っていましたし、確か衣装が置いてあるお店もあったような気がします。

──やはりプリントシールは皆さん通る道なんですね。

茅野:はい。初めて撮ったときのことをよく覚えています。当時は今ほど画質がよくなくて、もやっとしたフィルターがかかったような仕上がりだったんです。それでも、その場で写真が出てくることに感動しました。

──大人になってから撮る機会はありますか?

茅野:だいぶ前ですが、ありました。『このすば』(この素晴らしい世界に祝福を!)のメンバーとすごく仲がよくて、確か作品のコラボメニューが食べられるということで、キャストのみんなで竹下通りに行ったんです。その流れで撮りました(笑)。原宿駅前で待ち合わせをして、食べ歩きをして、プリントシールを撮って……。中学生のような体験ができて楽しかったです。

ただ、いまのプリントシールは加工機能がすごくて、目が大きくなったり、派手なメイクをされたり……(笑)。誰が誰なのかわからなくなっていたのが面白かったです。「これなら、すっぴんでもいいね」なんて話していました。

 

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