
【ネタバレあり】10年越しの夢の共演で体感するアイドルたちの熱い絆――『アイカツ!×プリパラ THE MOVIE -出会いのキセキ!-』に詰め込まれた3つの“キセキ”を解説!
2025年10月10日(金)より全国公開されている『アイカツ!×プリパラ THE MOVIE -出会いのキセキ!-』が大ヒット上映中です! 10年前、たくさんの子どもたちを夢中にさせた2大アイドルアニメが、時を越えてキセキの出会いを果たしました。スクリーンに並び立つ『アイカツ!』と『プリパラ』のアイドルたちの姿に、思わず涙した方も少なくないはず。
「友情と努力」を軸に成長を描いてきた『アイカツ!』と、「友情と個性」を全力で体現してきた『プリパラ』。
本記事では映画の内容を振り返りながら、2つの世界が混ざりあったからこそ生まれた見どころをご紹介します。映画でしか観られないキッラキラの奇跡を体感しましょう!
※本編のネタバレを含みます。映画をまだ見ていない方はご注意ください
キセキ1:瞬きすらできない⁉ 豪華すぎるライブが続々
映画は、あかりとらぁら、2人の主人公が歌う「START DASH SENSATION」から幕を開けます。アイカツファンなら、この1曲があかりにとって、作品にとって、どれほど大切かはご存知のはず。だからこそ「想像以上にやばい映画なのかもしれない」と驚き、鳥肌が立った方も多いのではないでしょうか。
さらに劇中では、「ま~ぶるMake up a-ha-ha!」「チュチュ・バレリーナ」「恋するみたいなキャラメリゼ」「コノウタトマレイヒ」など、両作品の人気楽曲がコラボレーション形式で次々と披露されます。ライブの中では『アイカツ!』のアイドルたちが「メイキングドラマ」や「サイリウムチェンジ」を行い、『プリパラ』のアイドル達が「スペシャルアピール」をばっちりキメる夢のような演出が続き、スクリーンに釘付けにならずにはいられません。
また、王道の曲だけでなく、「そのメンバーでその曲⁉」という意外性のある組み合わせも登場。ファンが「こういうのを見たかった!」と思っていた瞬間が、惜しみなく詰め込まれています。
そして映画のクライマックスは、「奇跡はいま ステージの上」という歌詞から始まるメインテーマソング「ハッピーチューニング」。そらみルミナスの6人が楽しそうに歌って踊る姿は、まさに“目に見えるキセキ”。スクリーンに映るアイドルたちの輝きに、胸がいっぱいになりました。
キセキ2:ずっと変わらないアイドル達の“前向きさ”に心打たれる
もちろん、ライブだけが本作の見どころではありません。特に鮮烈なのは、アイドルたちの前向きさです。
映画の中盤で、2つの世界が混ざりあった空間には時空の分岐点が生まれており、思わぬ時空へジャンプしてしまっていたことが判明。3日後に次のジャンプが起これば、元の世界に戻れなくなることも分かりました。
しかし、空間を維持する“アイドルの輝き”を結集すれば、元の世界へ帰れる可能性があるとのこと。そこで、そらみルミナスの6人に想いを託し、み~んなで3日後のライブに向けて準備をはじめるのです。
そらみルミナスは、基礎からコツコツ努力を重ね、互いの世界でレッスンを行いながら絆を深め、パフォーマンスの向上に努めます。「本当に大丈夫だろうか」と、不安になりつつも「やれることはやりきったから、楽しもう」と、お互いを励ましあう姿はとても輝いていました。
ほかのアイドルたちも、メイキングドラマづくりや会場の飾り付けなど、自分にできることを精一杯こなし、ライブに向けて全力で準備を進めます。さらに、準備を進めるうちに元の空間に戻れたとしても、この特別な空間での記憶が失われてしまうことが明らかに。しかし、アイドルたちは気落ちすることなく、「元の世界に戻る奇跡も、また出会える奇跡も同じ」と前を向き続けるのです。
ここにあるのは、“信じたアイドルを全力で応援する”という想いと、それに応えようとするアイドルたちの努力。「この前向きさにずっと励まされてきたんだ」と、改めて思い出し、勇気をもらうことができました。
キセキ3:“それぞれの作品への愛”がすごすぎる
さらにこの作品、両シリーズへのリスペクトがとにかくすごいんです!
登場していないアイドルの名前が会話の中にさりげなく出てきたり、そらみルミナスを見守るアイドルの中に本編のゲストキャラクターが映り込んでいたり。
そらみルミナスがライブの準備を進める中で、らぁらたちが『アイカツ!』でお馴染みのランニングや崖登りに驚きつつも真剣に取り組み、あかりたちも「プリパラって楽しそう」と敬意を払って楽しみながらレッスンを重ねます。ファンにとっての「お馴染み」や「あるある」が随所に散りばめられ、細部まで愛があふれています。
また、そらみルミナスのドレスアップ時に、それぞれのBGMがMIXされた音楽流れたときは、一気に鳥肌が立ちました。
こうした演出ができたのは、製作スタッフが作品を心から大切に思い、ファンを喜ばせたいという熱意を持って作り上げたからでしょう。「絶対に満足してもらう!」という気迫がひしひしと伝わってきます。
そして、その愛はエンドロールにも。エンディング曲「プリティ×アクティビティ」に合わせたスライドショー形式のエンドロールでは、アイドルたちが元の世界に戻った様子を垣間見ることができるのも、見逃せないポイント! 記憶がないはずなのに、お互いの面影がさりげなく生活やレッスンに取り入れられているのがグッとくる演出となっています。
たとえばルミナスはウォーキングレッスン中に囲碁の碁盤を頭に乗せ、そらみドレッシングは斧で木を切っています。ほかにも、ここねたちが肉まんやデビル・怪獣のドーナツを楽しんだり、ガァルマゲドンが衣装にお菓子を取り入れたり。ジョニー先生が赤い眼鏡をファッションに取り入れ、めが兄ぃがダンスでファンを沸かせるシーンも印象的でした。
そして最後には、あかりとらぁらの手に残るプリチケが登場。きっとまたいつか、彼女たちが再び出会えるのではないかと思わせる、希望に満ちたラストでした。
まとめ
ライブもストーリーもすべてが熱く、最高すぎる本作は、何度も繰り返し見返したくなる魅力が詰まっています。
さらに10月18日以降には応援上映もスタート。映画館で「ライブは一体感!」を存分に体感できます。「応援上映に行ったことがない」という方でも、楽曲に合わせてコールやペンライトを振る楽しさはクセになること間違いなし。ぜひ友達やファン仲間、み~んなで何度でも劇場へ足を運んでほしいです。もちろん1人でも!
そして、2026年3月には本作の公開を記念した合同ライブ「AIKATSU! × PRIPARA THE LIVE -Miraculous Stage!-」の開催も決定。スクリーンを飛び出して、アイドルたちの魅力を直接体感できる絶対に見逃せないライブになることでしょう。
映画も、ライブも、長年応援してきたファンへのキセキの贈り物。アイドルたちの輝きをその目で、心で、余すところなく体感しましょう!
[文/五六七 八千代]

















































