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『ROAD59 -新時代任侠特区- 摩天楼モノクロ抗争』芹沢鏡時役・小林親弘インタビュー

芹沢は理想とする悪役像とピッタリ。収録では悪いヤツをやろうとしないことを徹底しました──「任侠×SF×死に戻りループ」の異色ゲーム『ROAD59 -新時代任侠特区- 摩天楼モノクロ抗争』発売記念に芹沢鏡時・小林親弘さんへインタビュー!

「任侠×SF×死に戻りループ」の異色ゲーム『ROAD59 -新時代任侠特区- 摩天楼モノクロ抗争』が2025年9月25日についに発売!

『ROAD59 -新時代任侠特区-』は2020年の舞台第1弾上演を皮切りに、ボイスドラマ化や、マガジンポケット(講談社)にてコミカライズ化もされた作品。

待望のゲーム化となる本作では狛浪組の組長代行という運命を背負わされた主人公・氷室ショウが、組の仲間が全滅する未来を回避するために何度も抗争を繰り返す物語がビジュアルノベルゲームならではの多数の美麗なスチルイラストともに繰り広げられます。

欲望渦巻く眠らない摩天楼「天海区」を舞台に、キャラクターそれぞれの策略と裏切りが交錯する先の読めないストーリー展開、「血の盃」によって繋がる人ならざる力を持つ「神祇(ジンギ)」という極道者達などの世界観にも注目です。

そんな『ROAD59 -新時代任侠特区- 摩天楼モノクロ抗争』のリリースを記念して、ゲーム版から新たに登場した重要キャラクター・芹沢鏡時を演じる小林親弘さんにインタビュー!

本作のプロデューサーを交えて、『ROAD59』の印象と念願だった悪役を演じることになった感想と収録で意識した点を語っていただいたほか、また『ROAD59』にちなんだ質問にも答えていただきました。

※本インタビューはビジュアルノベルゲーム『ROAD59 -新時代任侠特区- 摩天楼モノクロ抗争』のストーリーネタバレに関する内容を含みます※

『ROAD59』は極道に異能力ものの要素は加わった興味深い作品。演じた芹沢は自分がやりたかった悪役像と一致!

――本作は近未来の摩天楼を舞台にした「ジンギ」と呼ばれる任侠者が抗争を繰り広げられる物語ですが、オファーを受けた際に、作品や世界観についてどのような印象を持たれましたか?

芹沢鏡時役 小林親弘さん(以下、小林):極道や任侠ものはあまりやったことがないジャンルで、「たまに吹替でやったことがあったかな?」という感じだったのでとても新鮮でした。更にSF的な異能力ものの要素も加わっているので、「どういう物語になっていくのかな?」とすごく興味が湧きました。

――ご自身が演じられた「芹沢鏡時」の印象や魅力を感じた点などお聞かせください。

小林:芹沢はおもしろい役でした。演じられてよかったなと。自分がこれまで思い描いていた悪役像と一致していたんです。普段、悪役を演じる時は視聴者の方にわかりやすくするためにデフォルメして悪役らしく、高笑いをしてみたり、ビジュアルからも一目で「悪そうだな」とわかる役が多かったんですけど、芹沢は警官ということもあり、見た目は普通なのにすごく残虐かつ冷酷で。

むしろ悪いことをしている認識さえないのではないかと思うくらい。「本当に悪い人ってこうだよな」と思えて、自分がやりたかった悪像とバッチリ合って、資料を見た時から演じるのが楽しみでした。

――芹沢は裏の冷酷な悪役の面とは別に、芹沢は部下の門崎 彗(CV.石川由依)や家族に見せていた理想の上司や、家族想いの父親という善良な表の顔があるので、幅が広いキャラクターですね。

小林:とにかく「悪いヤツをやろうとしない」ことを徹底して考えました。本当に悪いヤツは犯罪をすることに罪悪感がないと思うんです。まるでお菓子を食べたり、歯を磨くのと同じ感覚で、邪魔だったから消し去るとかそういう頭で動いているんだろうなと。やることすべてが何気ない日常の一つと思ってやったつもりです。

――TVの長編推理ドラマなどで序盤に出てくる主人公の身を案じていた人が、実は犯人だった、みたいな。

小林:だから最初からストーリーを追っていくと、多分ビックリすると思います。戦うシーンになったら熱量が高くなったりするものですが、熱量や感情の変化があまりない人なので、価値観が僕らと違って常識とズレているから悪く見えるのがこの役の最大の魅力じゃないかなと思っています。

――ちなみに芹沢に共感できる点はありますか?

小林:あると言ったらちょっとヤバい人と思われそうな(笑)。芹沢は生粋の悪人だけど、警察にいた時は芹沢なりに一生懸命警察官に徹しようと思っていたでしょうし、黒条組にいる時も必要な役割を果たそうとしていたと思うんです。だからこそ、周りに受け入れられたのかなと。芹沢のその時に自分がしなければいけない役割に全力に取り組む姿は、自分も役者として共感できるかもしれません。

収録では「善良な人の時と悪いヤツとして本性を表した時の差をあまり考えずに表現してください」のディレクションが!?

――収録前に何か説明やディレクションはありましたか?

小林:資料に「善良な人の時と悪いヤツとして本性を表した時の差をあまり考えずに表現してください」とあったので、「これだよ! 悪いヤツは!」とワクワクしたことを覚えています(笑)。必要なことが資料にあったので、すごくわかっている方が書かれているんだなと思ったので、あとは乗っかるだけでした。だから収録で細かい直しはほとんどなかったと思います。

――演じがいがある一方で、難しさもあったのでは?

小林:例えばファンタジーの場合だと役割分担がハッキリしていて、良い人はひたすら良い人だし、主従関係がある場合はその関係は変わらないままなので、ベースを崩すことはできません。でもそんなにわかりやすい人は、我々の日常生活にはいないし、向き合い立場によって言動や反応も変わっていきます。

そういう意味では芹沢は人間らしくて、自分の想いだけで生きているタイプの人だったので、逆に理解しやすい……こんなことを言ったら怖がられてしまうかな?(笑) でも「そういうものだよな、人間って」と思います。

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