
秋アニメ『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』ナナカ役・富田美憂さんインタビュー|メイド服と全裸という衝撃の登場回でした(笑)【連載03】
シリーズ累計187万部(漫画、電子含む)を突破するファンタジー小説『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』がTVアニメ化。2025年10月3日よりTOKYO MX・BS11・群馬テレビ・とちぎテレビ・MBS・CTV・AT-Xほかにて放送中です。
本作は、“武闘派公爵令嬢”スカーレットによる痛快ファンタジー。第2話では、獣人族であるナナカの奴隷紋をスカーレットがクロノワの加護「遡行の力」で解除。その後、ナナカを奴隷にした張本人で、ヴァンディミオン家へと彼を差し向けた悪徳宰相・ゴドウィンをぶっ飛ばすために王都へ向かうことになりました。
アニメイトタイムズでは、本作の見どころをキャスト・スタッフに聞くインタビュー連載を実施! 連載第3回目は、ナナカ役の富田美憂さんに、第2話を振り返ってもらいながら、今後の見どころについてもお話いただきました。
スカーレットたちの仲間になれたことが純粋に嬉しかった
──ナナカの登場回となった第2話。振り返ってみての感想を教えてください。
ナナカ役・富田美憂さん(以下、富田):メイド服と全裸という衝撃の登場回でした(笑)。ナナカは最初、ゴドウィンに命令されてヴァンディミオン家に潜入して様子をうかがったり、寝ているスカーレットの不意を突いてナイフで刺そうとしたりしていました。ただ、スカーレットに奴隷紋を解除してもらってからは、彼女に恩を返したい気持ちが強くなって。そこから、スカーレットに付き従うようになっていきます。私個人としてもスカーレットたちの仲間になれたことが純粋に嬉しかったですね。
──最初はメイド服を着ていることもあって、男の子なのか、女の子なのか分からないみたいな登場の仕方でした。そんなナナカを演じるうえで意識した点はありますか?
富田:ナナカが全裸になったとき、筋肉がしっかりとついていたじゃないですか。だから私はしっかり男の子っぽく演じたほうがいいのかなと思い、テストのときに太くて低めの声を出したんです。そしたら、「もうちょっと中性的な感じで、かわいらしさを出してもいいんじゃないか」というディレクションがあって。初見がメイド服で男の子なのか、女の子なのか、どっちなのか分からないようにしたいという意図も相まって、かわいらしい・マスコットっぽい芝居の方向性に軌道修正しました。
──ナナカは男の子の役ですが、そういうキャラクターを以前から演じてみたいという気持ちはありましたか?
富田:ありました! 声優として今後も活動していくにあたって、男の子役をやっていきたいという気持ちがあったんです。これまでアニメで少しだけ登場する男の子の役とか、ゲームで登場するキャラクターの幼少期などを演じる機会はありましたが、1クール通してオーディションで選んでいただいた男の子役を演じ切るのは初めてで。私の挑戦の意を本作で叶えていただきました。
流れている音楽はすごく優雅なのですが、画面は物騒
──マスコット的なかわいらしさもあるナナカですが、そんなキャラクターでも、スカーレットは躊躇がないんですよね。
富田:顔に拳が飛んできましたからね(笑)。
──確かに(笑)。そんなスカーレットの印象は?
富田:スカーレットは見た目の美しさに反して、自分の正義のために悪い奴らに拳を振るうっていうブレない信念があるのでかっこいいです。スカーレットってクールで冷たく見えるのですが、意外とモノローグが多いですし、無表情なわけでもないんですよね。そこを瀬戸(麻沙美)さんがスカーレットらしさから逸れない範囲内で、すごく表情豊かに演じていらっしゃって。そのお芝居が本当に素晴らしいなと思いました。
──スカーレットが拳で殴るアクションも見ごたえがあります。
富田:少し先の話数にはなってしまいますが、ワルツが流れているなかで笑いながらひたすらスカーレットが相手を殴るみたいなシーンがあるんです。流れている音楽はすごく優雅なのですが、画面は物騒っていう(笑)。あの一風変わったバトルシーンは本作ならではだと思いますし、そのギャップがこの作品の面白いところだと思いますので、ぜひ楽しみにしていてください!
──音楽も本作の大きな魅力ですよね。
富田:本当に劇伴が素晴らしいんです! 本作の音楽を担当されている椿山日南子さんは別件でとてもお世話になった方で。椿山さんが担当されると知ったとき、本作との相性がよすぎるし、「絶対いい音楽ができるに決まっている!」と確信しました。音楽にもぜひ注目してほしいです。

















































