
TVアニメ『SPY×FAMILY』Season 3種﨑敦美さん・藤原夏海さん・加藤英美里さんインタビュー【前編】|「ダミアンは噛めば噛むほど、良さが出てくる男の子なんだと感じています」
ドキドキ&シリアス&ほっこりが満載のSeason 2
──Season 2のエピソードの中で、印象に残っているお話やお好きなシーンをお聞かせください。
加藤:私はやっぱり「バーリント・ラブ」(MISSION:36)かな。アーニャちゃんの家に行ったお話なので印象に残っています。ベッキーちゃん的に言っても、初めて直接ロイドさんに会って、女の子を爆発させるというのがすごく楽しかったです。
その時に初めてヨルさんとしっかり絡んで、フォージャー家と初めて関わり合って、よりアーニャちゃんとの関係性も深くなったなという回でした。
藤原:ベッキーは、ことあるごとにロイドの名前を出しますよね。
加藤:そうね(笑)。ロイドのことになると、声色がちょっと変わるのよね。
藤原:女性らしくなりますよね。
加藤:そう。「キャッ!」ってするのがすごくかわいい。
種﨑:〈夜帷(とばり)〉も心の内ではロイドを思っていますよね。思っている相手は一緒なのに、こんなにも表現が違うのが面白いですよね。ベッキーの方が感情移入しやすいんですね。
加藤:ベッキーは、普通の女の子に近いキャピキャピ感というか、大好きなアイドルに会った時の感じに近いよね。
藤原:ベッキーは、ロイドの見た目に惚れていますもんね。
加藤:そう。中身は全然知らない。一目ぼれだから(笑)。
種﨑:最初は写真からなので(笑)。
──種﨑さんはいかがですか。
種﨑:Season 2 は母(ヨル)が本当に頑張っていたなと思って……。あの豪華客船編の決意のセリフは、何度聞いても泣けます。アーニャは全然違う場所で、父(ロイド)と真剣に面白おかしくやっていた中、母は命がけですごいお仕事をされていたなという。なので、Season 2 は母のイメージです。
これまでずっと弟(ユーリ)のために頑張ってきた過去があった上での今現在の決意。Season 3では父の過去も描かれるわけですけど、これまでの抱えているものがあってこその今、そしてこれから、というのがとても『SPY×FAMILY』だなと思います。
──藤原さんはいかがですか。
藤原:私はトランプのお話「知恵の甘味」(MISSION:29)もすごく好きだったんですけど、「ダミアンの野外学習」(MISSION:27)が印象的で、ほっこりエピソードの1つでもあります。
ダミアンが寝坊しちゃって、ちょっとメンタルが揺らいでいた時に、先生たちが背中を押してくれて、野外学習へ行くんです。ダミアンも自分と向き合いながら取り組みましたし、仲間のエミールとユーインと一緒に野外学習へ行ったというのもあって、改めて仲間の大切さや大事さみたいなものをすごく感じた回でした。
ダミアン自身が今までにああいう経験をしたことがなかったと思うので、活発だったけど、あそこまで自然に触れて、サバイバルというものも初めてだったと思うので、彼なりにいろいろ学べたこともあったでしょうし、いろいろな発見があったんだろうなと思いました。困難を乗り越えて野外学習して、みんなで星を見て、あの子どもらしい表情がかわいいなと思ったんです。
ダミアンは父に認められたいということで自分を追い込んでいるところがあるので、それも見越して、先生がたまには息抜きも必要だと野外学習に連れて行ってくれるんですけど、そういったことをわかってくれる大人がいるのもありがたいなと思います。
ダミアン、エミール、ユーインの友情もめちゃくちゃいいですよね。野外学習へ行って、彼らの関係ももう一歩踏み込んだ感じがしました。ダミアン自身のことを知った上で、もう一度見てみるといいかもしれませんね。
──後編へ続く
[取材・文]宋 莉淑(ソン・リスク)
作品情報
あらすじ
世界各国が水面下で熾烈な情報戦を繰り広げていた時代。
東国(オスタニア)と西国(ウェスタリス)は、十数年間にわたる冷戦状態にあった。
西国の情報局対東課〈WISE(ワイズ)〉所属である凄腕スパイの〈黄昏(たそがれ)〉は、東西平和を脅かす危険人物、東国の国家統一党総裁ドノバン・デズモンドの動向を探るため、ある極秘任務を課せられる。
その名も、オペレーション〈梟(ストリクス)〉。
内容は、“一週間以内に家族を作り、デズモンドの息子が通う名門校の懇親会に潜入せよ”。
〈黄昏(たそがれ)〉は、精神科医ロイド・フォージャーに扮し、家族を作ることに。
だが、彼が出会った娘・アーニャは心を読むことができる超能力者、妻・ヨルは殺し屋だった!
3人の利害が一致したことで、お互いの正体を隠しながら共に暮らすこととなる。
ハプニング連続の仮初めの家族に、世界の平和は託された――。
キャスト
(C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会


















































