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秋アニメ『しゃばけ』音響監督・菊田浩巳インタビュー

秋アニメ『しゃばけ』音響監督・菊田浩巳さんインタビュー|手応えを感じたアバンの収録。お芝居の自由度は人間側と妖側で違う!?

手応えを感じたアバンの収録

——アフレコやダビングなどの音響作業の際に、特に印象に残っている出来事やエピソードがありましたら教えてください。

菊田:アフレコの話で言うと、どのキャストさんも時代の空気感を作ることを大切にしてくれていて、みんなが江戸を現場に持ち寄って芝居をしていた雰囲気がありました。

江戸の物売りの声とかも遠くに聞こえる……江戸という雰囲気を作るためのセリフなのですが、実はすっごい種類収録していたりして。毎週楽しかったです。

——第八話までで、心に残っているシーンを教えてください。

菊田:初手の初手なのですが、実は#1のアバン(※)のセリフを収録した時に「あ、いける」って手応えを感じたんですよね。

「一太郎、起きているかい?」「犬神と申します」「白沢と申します」そして「おはよう、仁吉、佐助」

良い加減だったと思ってます。

よって、実は第一話のアバンの雰囲気がとても好みです。

あと、OP、EDが音楽、映像ともに心を鷲掴みにされています。

(※OP前に流れる短い導入部分のこと。)

——第八話以降の見どころ、菊田さん自身が注目してほしいシーンがありましたらぜひ教えてください。

菊田:なんでしょうね。人の業というものや肉親や仲間や、人の命や愛情や……時代は違ってもそういうものはいつも存在し、同じことを繰り返すんだなぁ、と。

物語ではあるのですが、今の時代にも重なるところはあるなぁ、と。そんな風に思えるシーンが多いと思います。

——最後に、視聴者の皆さま、これから配信等で見てみようかな、と思っている方へメッセージをお願いいたします。

菊田:作品作りに携わっている間、楽しかったという幸福な記憶しかない作品です。

ストーリーであっても、キャラクターであっても、江戸の風景であってもセリフであっても、音楽であっても、音であっても……何かひとつでもお気に召していただけたら幸いです。

最後までどうかお楽しみくださいませ。

作品情報

しゃばけ

あらすじ

時は江戸時代。日本橋有数の大店である長崎屋の若だんな“一太郎”は、生まれた時から身体が弱く外出もままならない。そんな一太郎の身の周りには白沢や犬神といった妖たちが仕え、常に守られていた。或る夜、周囲の目を盗んで出かけた一太郎は人殺しを目撃してしまう。その日をきっかけに江戸では猟奇的な殺人事件が次々と起こり始め……。妖たちの助けを借り、一太郎の下手人さがしが始まる——!

キャスト

一太郎:山下大輝
仁吉:沖野晃司
佐助:八代拓
屏風のぞき:浪川大輔
松之助:山下誠一郎
栄吉:土屋神葉
お春:若山詩音
鈴彦姫:関根明良
野寺坊:高橋伸也
獺:冨岡美沙子
鳴家:松永あかね 和久野愛佳 田中貴子

(C)畠中恵・新潮社/アニメ「しゃばけ」製作委員会
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