
甘酸っぱい青春だけではなく、大人になるときのビターな気持ちを楽しんで欲しいーー『どうせ、恋してしまうんだ。』第2期 柏木深役・吉高志音さんが“声優と俳優の違い”について語る【インタビュー】
『恋しま』で得た経験がミュージカル作品にも活かされた
ーー2026年3月には主演を務めるミュージカル『スキップとローファー』の上演が決定されています。
吉高:原作のファンで、決まる前からずっと好きな作品です。携帯の待ち受けも公式が配布してる画像を壁紙にしていたくらい(笑)。
決まった時は本当に嬉しかったですし、ワクワク感でいっぱいになりました。ただ、好きすぎるがゆえのオタクとしての見方も強くて、「この役をちゃんと表現できるのか?」という不安もあります。
ーー『恋しま』の収録を通して感じた声優と俳優の表現の違い、それぞれのやり甲斐について教えてください。
吉高:本当にそれを考えることが増えました。色々考えた結果、恐らく根底は同じなんだと思います。それが劇場でのライブなのか、二次元のスケールなのかという違いだけで、役者として生きる時の心の動きは変わらない。実際に演じていてもそうですけど、それこそ第2期のアフレコでは、「もっと自分から生まれてくる感情を大切にしていいんだ」と思えました。技術に“本当の感情”を織り交ぜていくことによって、より本物の肉声、血の通った表現になるなと。それは舞台も同じで、舞台になると声優の技術が結構活かされると思うんです。
毎回イメージとして例に挙げるんですけど、“音の振り幅”ができるというか。そこは声優をやっていて舞台にも活かされているので、テクニカル的部分でも通じるものがあります。
一方で、根底の動いている気持ちは絶対に変わらないからこそ、声優と舞台両方での表現がとてもやりやすくなりました。
第2期のアフレコと並行して、ミュージカルの稽古や本番もやっていたんですけど、自分の声の表現を振り幅のある役にも反映できたと思っていて。役者だけでは聞こえなかった“音”が分かるようになりましたし、引き出しも増えた気がしています。
ーーミュージカル『スキップとローファー』のお芝居のアプローチも既に考えられているのでしょうか?
吉高:「どれだけ自然な流れで芝居から歌にもっていけるか」は、ミュージカルをやる方全員が大事にしていることだと思います。一方で『スキップとローファー』はほのぼのした日常パートが多いので、劇的な分かりやすいミュージカルにするには結構ハードルが高い作品なんです。
ただ、キャラクターの心の揺れや原作では見えない部分を掘り下げられることがミュージカルの魅力だと思っているので、いちファンとして、それが見えるミュージカルになればいいなと。演出によって多少変わったとしても、自分の中の軸をぶらさずに向き合いたいです。
ーー1年前にも取材させていただきましたが、ご自身の環境や先ほどお話しされていた表現に対する考え方なども含めて、変化の大きい1年間になったと思います。
吉高:役者をやる中で25歳という年は、一つの節目になっていました。僕は25歳までに目標としていたものや数字的な部分での目標を達成できなければ、役者を辞めようと思っていたんです。
でも、辞めずに続けられているのは、自分の目標が達成されつつあって、やりたいことも増えてきて、それがちゃんと形になってきているから。2025年は環境も変えながら、色々なことに挑戦できた“攻めの年”でした。気持ちを言語化する楽しさも、こういった取材の機会で知ることができました。2025年は攻めて攻めまくった年だったので、2026年にそのアンサーが返ってくれば嬉しいですね。変わらず攻め続けて、自分が出した答えを掬い上げられる1年にしたいです。
ーー最後に、『どうせ、恋してしまうんだ。』第2期の放送を楽しみにしている皆様へのメッセージをお願いします。
吉高:高校生から大人へ移り変わるフェーズの中で、共感することがより増えてくるはずです。変化は流れていくもので、ちゃんと掴み取れなかったりする時もありますが、改めて「あ、自分にはこういう気持ちがあったな」と思い出させてくれるシーンやエピソードが詰まっています。ただ甘酸っぱい青春だけではなく、大人になるときのビターな気持ちを楽しんでください。
【インタビュー/笹本千尋 撮影/MoA】
『どうせ、恋してしまうんだ。 Season2』作品情報
あらすじ
憧れの先輩に近づくチャンスはなくなるし、親には誕生日をすっかり忘れられているし……。しかも未知の感染症の流行で、部活の大会や修学旅行も中止になって、「私には“キラキラした青春”なんてない」――そう思っていた。
しかしそんな矢先、幼なじみの輝月から突然、“彼氏候補宣言”をされる。輝月の行動をきっかけに、深からも想いを告げられ、戸惑うばかりの水帆。さらに、藍と周吾もそれぞれの恋に向かって動き始め5人の関係性が崩れ始める――。
家族のように育った4人の幼なじみの男の子と、主人公の西野水帆との恋愛模様を描いた青春ストーリー。
キャスト
(C)満井春香・講談社/アニメ「どうせ、恋してしまうんだ。」製作委員会


























