
青山剛昌先生原作『名探偵コナン』と『まじっく快斗』の深い繋がりやリンクするエピソードは? 江戸川コナン(工藤新一)と怪盗キッド(黒羽快斗)の関係、怪盗キッドVS白馬 探の対決などをまとめました
『名探偵コナン』は、週刊少年サンデー(小学館)にて1994年より連載中の青山剛昌先生が描く人気推理漫画。本作で存在感を放つ怪盗キッドは、“月下の奇術師”や“令和の魔術師”の名でも呼ばれる大怪盗。もともとは、1987年より連載中の青山先生の漫画『まじっく快斗』のキャラクターです。
『まじっく快斗』は、主人公・黒羽快斗=怪盗キッドがマジックを駆使し、鮮やかな手口で華麗な盗みを披露する人気作。キッドを追う中森銀三警部や高校生探偵の白馬 探らも『まじっく快斗』のキャラクターであり、『まじっく快斗』を読むと『名探偵コナン』の世界をより楽しむことができます。
本稿では、そんな『名探偵コナン』と『まじっく快斗』の繋がりやリンクするエピソードをご紹介。江戸川コナン(工藤新一)と怪盗キッド(黒羽快斗)の関係、怪盗キッドVS白馬 探の対決などをまとめました。
目次
- 『名探偵コナン』
- 『まじっく快斗』
- 江戸川コナン/工藤新一と怪盗キッド/黒羽快斗の関係
- 快斗の父は初代怪盗キッド/黒羽盗一
- 『名探偵コナン』と『まじっく快斗』のリンクするエピソード
- トロピカルランドへ下見に来た新一が快斗と青子を目撃していた
- 高校生探偵・白馬 探
- 怪盗キッドVS白馬 探のこれまでの対決
- 『名探偵コナン』に登場する『まじっく快斗』のキャラクターたち
- 【※重要なネタバレあり】劇場版第27作『100万ドルの五稜星』で明かされた怪盗キッドに関わる衝撃の事実
- TVアニメ『名探偵コナン』作品情報
- TVアニメ『まじっく快斗』作品情報
- TVアニメ『まじっく快斗1412』作品情報
- これまでの解説記事
- この記事をかいた人
『名探偵コナン』
数々の難事件を解決してきた高校生探偵・工藤新一は、幼なじみの毛利 蘭と遊園地デートの途中、謎の黒ずくめの男たちの怪しい取引現場を目撃。口封じのため開発中の毒薬APTX4869を飲まされた新一の身体は縮んでしまいます。
工藤新一が生きていると黒ずくめの組織に知られると周りの人間にまで危害が及ぶため、新一は正体を隠して「江戸川コナン」と名乗り、父親が探偵をしている蘭の家に居候。毛利小五郎の陰で難解な事件を解き続けるコナンは、密かに組織の動向を探り続けています。
コミックは現在107巻まで刊行。TVアニメは1996年から放送スタートし、2026年で30周年を迎えました。
『まじっく快斗』
主人公・黒羽快斗(くろばかいと)=怪盗キッドはマジックが大好きな高校生。世界的マジシャンである初代怪盗キッドの黒羽盗一を父に持つ快斗は、父の死の真相を探るため怪盗キッドになることを決意。マジックショーでの事故死だと思われていた盗一ですが、実は何者かに殺害され、犯人は伝説の宝石・ビッグジュエルを追う謎の組織であることが判明します。
世界中に散らばるビッグジュエルのいずれかの中には命の石「パンドラ」が眠っており、不老不死の力を秘めているのだとか。パンドラをめぐって父が組織の人間に殺されたと知った快斗は、組織よりも先にパンドラを見つけ出し、破壊することを目的にビッグジュエルを狙い続けています。キッドが盗んだ宝石を月の光にかざすのは、パンドラが隠されているかどうか判別するためです。
コミックは現在5巻まで刊行。不定期連載の『まじっく快斗』ですが、週刊少年サンデー2024年20号、21号、22・23合併号にて7年ぶりとなる最新話が3週連続で掲載されました。
また、TVアニメ『まじっく快斗』は2010年4月からTVアニメ『名探偵コナン』の枠にて不定期で放送。その後、TVアニメ『まじっく快斗1412』が2014年10月からレギュラー放送されました。
江戸川コナン/工藤新一と怪盗キッド/黒羽快斗の関係
『名探偵コナン』で怪盗キッド初登場は16巻
犯行前には予告状を用意し、ビッグジュエルを専門に盗みを働く怪盗キッド。『名探偵コナン』では16巻/TVアニメ76話「コナンVS怪盗キッド」で初登場し、これがキッドとコナンの運命の邂逅に。
以降キッドとコナンは泥棒とそれを追う探偵という関係で、「キッドキラー」とも呼ばれるようになるコナンですが、実はコナンよりも先に新一がキッドと対決しています。当時のキッドは警察に助言する新一に阻まれ、予期せぬ苦戦を強いられていました。(『まじっく快斗』4巻/TVアニメ『名探偵コナン』219話「集められた名探偵! 工藤新一VS怪盗キッド」)
怪盗キッドは「コナン=新一」の秘密を知る人物のうちの一人
新一と快斗は顔が瓜二つで声も似ており、両者とも声優の山口勝平さんが演じています。キッドは「江戸川コナン=工藤新一」の秘密を知る数少ない人物のうちの一人で、容姿が酷似していることを利用して新一になりすますことがあり、時にその変装でコナンの身バレを防いで窮地を救うことも。コナンがあえてキッドを見逃す場面もあり、状況によっては協力関係になることもあります。
劇場版第27作『100万ドルの五稜星』では、2人の容姿が似ていることを裏付ける重大な事実が明かされました。(※詳細は次ページで解説)
快斗の父は初代怪盗キッド/黒羽盗一
快斗の父親・黒羽盗一(くろばとういち)は、「東洋の魔術師」と評される世界的なマジシャンにして初代怪盗キッド。8年前にマジックショーの事故で命を落としたと思われていましたが、実はパンドラを狙う謎の組織により殺害されたといいます。
後に『まじっく快斗』では「怪盗コルボー」という怪盗キッドを模したような黒い衣装を纏う怪盗が登場しており、正体不明ですが盗一そっくりの姿や口調で快斗の前に現れました。
シャロンと有希子に変装を教えたのは盗一
盗一は快斗が最も尊敬するマジシャン。快斗は幼い頃に父から教わった「ポーカーフェイスを忘れるな」というマジシャンの心得を胸に刻んでいます。ただし、盗一が技術を教授したのは快斗だけではありません。
世界的大女優のシャロン・ヴィンヤード(=黒ずくめの組織のベルモット)と、元大女優である新一の母・工藤有希子が得意とする変装術は盗一から学んだもので、同時期に弟子入りしていたシャロンと有希子は親友関係に。有希子は幼い頃の快斗にも会ったことがあります。
“怪盗キッド”の名付け親は工藤優作
怪盗キッドの名付け親は、世界的に有名な小説家でもある新一の父・工藤優作。怪盗キッドは国際犯罪者番号から「怪盗1412号」と呼ばれていましたが、若き日の優作が「1412」の走り書きを「KID」と読んだことから「怪盗キッド」いう呼び名が広まりました。
当時のキッドは盗一であり、超人的推理力を持つ優作とは良きライバル同士。このように工藤家と黒羽家の関係はとりわけ深く、奇しくも現在は息子たちにその関係が引き継がれています。盗一は幼い頃の新一に謎解きを仕掛けたこともありました。
快斗の母は怪盗淑女(ファントム・レディ)/黒羽千影
快斗の母親は黒羽千影(くろばちかげ)。元泥棒で通り名は怪盗淑女(ファントム・レディ)。「昭和の女二十面相」と謳われた女盗賊であり、凄腕で知られていました。
『名探偵コナン』と『まじっく快斗』のリンクするエピソード
『名探偵コナン』219話「集められた名探偵! 工藤新一VS怪盗キッド」&『まじっく快斗1412』6話「ブラック・スター」(コミック『まじっく快斗』4巻/『名探偵コナン』30巻)
2001年に2時間スペシャルで放送された『名探偵コナン』219話「集められた名探偵! 工藤新一VS怪盗キッド」。前半は工藤新一VS怪盗キッドの初対決で、こちらのエピソードは『まじっく快斗1412』6話「ブラック・スター」でも描かれています。
鈴木家の家宝「漆黒の星(ブラック・スター)」を奪いに行く前、キッドは新一との初対決時を回想していました。『名探偵コナン』サイドでのキッド初登場回・76話「コナンVS怪盗キッド」(コミック『名探偵コナン』16巻)は、その後の話という位置付け。
当時の対決でキッドと新一は顔を合わせていないためお互い何者なのか知りませんが、キッドはこの事件の回想直後に江戸川コナンと初めて対面するという運命的な出会いを果たしたわけです。
「集められた名探偵! 工藤新一VS怪盗キッド」の後半は、怪盗キッドを名乗る何者かにより、大富豪・烏丸蓮耶が遺した「黄昏の館」に名探偵たちが集められるミステリーが展開します。
『名探偵コナン』356話「怪盗キッドの驚異空中歩行」/『まじっく快斗1412』16話「KIDvsコナン 奇跡の空中歩行」(コミック『名探偵コナン』44巻)
2004年に1時間スペシャルで放送された『名探偵コナン』356話「怪盗キッドの驚異空中歩行」。キッドを目の敵にしている鈴木財閥の相談役・鈴木次郎吉から、「大海の奇跡(ブルー・ワンダー)」を盗んでみせよという挑戦状を叩きつけられたキッドは、決行前夜に“歩いて”下見に行くと予告。『まじっく快斗1412』16話「KIDvsコナン 奇跡の空中歩行」では、本エピソードがキッド視点で描かれました。
『名探偵コナン』515話「怪盗キッドの瞬間移動魔術(テレポーテーションマジック)」/『まじっく快斗1412』21話「KIDvsコナン 月下の瞬間移動」(コミック『名探偵コナン』61巻)
2008年に1時間スペシャルで放送された『名探偵コナン』515話「怪盗キッドの瞬間移動魔術(テレポーテーションマジック)」。キッドへの対抗策に頭を悩ませていた次郎吉は、お宝の「紫紅の爪(パープル・ネイル)」を歩行者天国のど真ん中に展示します。逃げ道を断たれたキッドは「瞬間移動(テレポーテーション)」で逃げると宣言し、その言葉通り一瞬で離れたビルの屋上へと移動。『まじっく快斗1412』21話「KIDvsコナン 月下の瞬間移動」では、本エピソードがキッド視点で描かれています。
『名探偵コナン』627~628話「コナンキッドの龍馬お宝攻防戦」/『まじっく快斗1412』10話「怪盗淑女と龍馬のお宝」、11話「キッド・コナンの龍馬お宝イリュージョン」(コミック『名探偵コナン』70巻)
『名探偵コナン』627~628話「コナンキッドの龍馬お宝攻防戦」は、怪盗淑女(ファントム・レディ)が盗んだお宝をキッドが返却するエピソード。キッドからの予告状には「龍馬展にお宝を返却する」との文言が。それは20年前の龍馬展から快斗の母親である怪盗淑女によって盗まれたお宝のことであり、彼女から託されたキッドは龍馬展の裏に隠された悪事を暴きます。『まじっく快斗1412』10話「怪盗淑女と龍馬のお宝」、11話「キッド・コナンの龍馬お宝イリュージョン」では、キッド視点で本エピソードが描かれています。
トロピカルランドへ下見に来た新一が快斗と青子を目撃していた
『まじっく快斗』のエピソード、快斗と幼馴染の中森青子がトロピカルランドの噴水前で会話するシーン。(コミック1巻、TVアニメ『まじっく快斗』2話「怪盗キッドの忙しいデート」、TVアニメ『まじっく快斗1412』7話「黒羽快斗の忙しい休日」)
『名探偵コナン 1 SPECIAL』に収録の描き下ろしの第1話前日譚FILE.0「ハズいカップル」では、トロピカルランドへ下見に来た新一視点で描かれ、噴水の前で会話する快斗と青子を密かに目撃する新一の姿が。こちらは「名探偵コナン エピソード“ZERO”工藤新一水族館事件」でアニメ化もされています。













































