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- わたなべみきこ
- 出産を機にライターになる。『シャーマンキング』『鋼の錬金術師』『アイドリッシュセブン』と好きなジャンルは様々。


愛していたはずのアイを殺してしまい、自身は猟奇殺人鬼になってしまったカミキ。彼はどうすれば幸せな未来に辿り着けたのでしょうか。
まともな両親がいれば、姫川とのことを相談できるような頼れる大人が近くにいれば、アイが妊娠しなければ……と“もしも”を正直挙げればキリがありませんが、個人的に一番のターニングポイントはアイとの別れ方だったのかなと感じています。
アイはカミキのためを思って嘘をついてまで彼の元を離れましたが、あの時いっしょに生きていく選択をすれば、少なくともアイ殺害事件は起きなかったように思えます。
子供が生まれたことでカミキが苦しむ可能性も否定はできませんが、彼が背負っているものをアイがいっしょに背負い、家庭を築くことで完全ではなくとも心の傷は癒されていったでしょう。彼には必死に愛情を求めなくてもいい安心できる場所が必要だったと思います。
そう考えるとアイが彼の元を離れたことが間違った選択だったと感じますが、アイもまた愛情が何かを知らずに育った人物であり、加えて当時16歳の少女。正しい選択をしろという方が難しいでしょう。
また、アイは「カミキには嘘が通じない」と言っていますが、別れを告げた時には嘘が通じてしまっているのです。このことはカミキの精神状態が異常をきたしていた証拠であり、彼女の言う通り「壊れる寸前だった」ことを示しているように思えます。
16歳の少女がそんなカミキを支えるというのもかなり難しいでしょうし、アイもいっしょに潰れてしまっていた可能性も否定できません。考えれば考えるほど物語は“なるべくしてなった”と思えてしまいます。
本作の黒幕ともいうべき人物・カミキヒカル。元々は白い星のハイライトを持っていた彼は、壮絶な過去がなければきっと俳優として多くのファンを惹きつける人物となっていたことでしょう。
いち作品ファンとしては、国民的俳優・カミキヒカルと国民的アイドル・アイが電撃結婚し、その子供たち(アクア・ルビー)が2世芸能人として活躍するような世界も見てみたかったと思ってしまいます。
アニメ3期も後半に入り、物語はどんどん真相へ。黒々とした星を光らせるカミキの姿がどのように描かれるのか、注目です。

1990年生まれ、福岡県出身。小学生の頃『シャーマンキング』でオタクになり、以降『鋼の錬金術師』『今日からマ王!』『おおきく振りかぶって』などの作品と共に青春時代を過ごす。結婚・出産を機にライターとなり、現在はアプリゲーム『アイドリッシュセブン』を中心に様々な作品を楽しみつつ、面白い記事とは……?を考える日々。BUMP OF CHICKENとUNISON SQUARE GARDENの熱烈なファン。
