
「私にとっては大きな変化だったと思います」──『プリンセッション・オーケストラ』葵 あずささん・藤本侑里さん・橘 杏咲さんが語る「プリンセスたちといっしょに成長できた一年間」【最終回カウントダウンインタビュー〈前編〉】
2025年4月より放送が始まった完全新作オリジナルTVアニメ『プリンセッション・オーケストラ(以下、『プリオケ』)』。どんなピンチにあっても、胸に歌とキラキラを忘れない「プリンセス」たちの冒険を描いた物語は、多くのファンを魅了しています。
アニメイトタイムズでは『プリオケ』キャスト&スタッフ陣に、最終回カウントダウンインタビューを実施。第7回となる本稿には、葵 あずささん、藤本侑里さん、橘 杏咲さんが登場です。
プリンセスとともに駆け抜けた一年間。色濃く過ぎ去る日々を経たオルケリアは、最終回を直前に控え何を想うのでしょうか。悔しさ、もどかしさも乗り越えた先にあった変化・成長とは。ポップソング・ファンタジアの最終幕に向けてミューチカラを高めましょう!
堅い“木組み”のオルケリア
──プリンセスとともに駆け抜けた一年間はいかがでしたか?
空野みなも/プリンセス・リップル役 葵 あずささん(以下、葵):第1話が始まったときから、乗り越えるべき壁に何度も出会うんだろうなと思っていました。でもその想像を超えるような壁に当たって……どうやって乗り越えたらいいんだろうと思いながら、悩みながら突き進んだ感覚があります。
今までの人生経験として「結局、一人で解決しよう」と思うことが多くあったのですが、今回の『プリオケ』に関しては一人では解決できないことがたくさんありました。最初期は「一人ではダメ」ということに気が付かずに一人であがいていたのですが、やっぱり苦しくて。あるとき、オルケリアの二人(藤本さん、橘さん)や、なっち(陽ノ下なつ)役の(藍村)光ちゃん、スタッフのみなさんにポロッと弱音を吐いてみたことがあったんです。そうしたら意外と楽になったり、解決の道筋が見つかったりして。
結局、自然と人を頼ってしまう性格なのですが、その中でも「ここは言ってはいけないかも」という線引きがあったんです。でも、作品はみんなで作っているものだという事実を再認識して「人に頼る」ということを学んだ一年間でした。とっても楽しかったです!
識辺かがり/プリンセス・ジール役 藤本侑里さん(以下、藤本):今振り返ると、この一年間は本当に「こんなに早く過ぎるの!?」というくらいあっという間でした。みんなで第1話を見たのがつい昨日のことのようで。
葵:本当にそうだよね。
一条ながせ/プリンセス・ミーティア役 橘 杏咲さん(以下、橘):わかる……!
藤本:そんなに前のことだったんだって(笑)。アフレコはもちろんイベントやライブ、配信など色々な経験をさせていただきました。その中で「難しいな」「これは苦手なことなんだな」と感じることや、逆に「これは得意かも!」と思うこともあり、多くの気づきを得た一年でした。
自分の得手不得手をこんなに深く知れるほど、様々なことに挑戦させていただける機会も中々ないことだと思います。そして何より二人(葵さん、橘さん)がとなりにいてくれて、私が苦手なこともカバーしてくれました。周りの方に支えていただいたから、壁を乗り越えられたと思っています。今はそんな経験をさせてくれた『プリオケ』に、少しでも恩返しができたらいいなと思っています。
橘:本当に、プリンセスたちと、ながせといっしょに成長できた一年間でした。ワクワクで始まってワクワクで終わったのですが、私も色々なことにチャレンジさせていただいたことで、自分が今まで強いと思っていた部分でも、実はあまり強くないと気がついたり、私は自分のことをポジティブだと思って生きてきたのですが、意外とそれだけじゃないのかもと思ったりと。だから最近は、自分のことをポジティブって言うのをやめています(笑)。
藤本:えぇっ!?
葵:嘘!? やめちゃったの?
橘:性格診断みたいなテストで「あなたはポジティブですか?」の質問は「まあまあ」を選ぶようにしてる(笑)。
私が思っていた自分の中での橘さんは、もっとポジティブだったなぁって。それを認識できるくらい自分を見つめ直す機会も多くて、本当に濃い一年間でした。「こういうことが苦手だな」「ここは自分のよくないところだな」などのウィークポイントを次々と知っていったのですが、それは決してマイナスなことばかりではなくて。それらを理解して改善したり、そんな自分も受け入れたりして成長できたので、良い発見だったなと思います。
──さきほどの反応を見るに、葵さん、藤本さんから見てやはり橘さんはポジティブな印象があるのかなと。
葵:ポジティブだと思いますし、思考の切り替えが早いなと思っています。でも、ある一瞬がネガティブだからこそ「反省して、今はこうしているんだろうな」「整えているんだろうな」という切り替えの早さを感じるのかなと。
ポジティブ・ネガティブというよりも、性格的には「しっかりしている」という表現が正しいかもしれません。だからたしかに、単純に「真っ直ぐ!」「ポジティブ!」「イェイ!」ではないのかなと思います。
橘:個人的に『プリオケ』に出会う前までの自分は「楽観100%」だと思っていたんです。でも色々な経験をして、楽観は60%くらいかなって。
葵:リアルな数字(笑)。そう考えると、この三人はポジティブとネガティブに大分類できない人たちな気がします。(藤本さんを見て)ネガティブ……でもないような?
藤本:私、めっちゃネガティブだよ。ネガティブ100%だと思ってる。
橘:ネガティブかもだけど、100%ではないかも……? 9.5:0.5の割合でネガティブ多めかなぁ。
葵:その0.5のポジティブさが、とんでもない出力を持ってる印象があるけどね(笑)。嘘だろ!?って思うくらい突き進んでいくときもあるから。
藤本:えー? それを言ったら、おいおい(葵さん)もそのタイプじゃない?(笑)
葵:そうかなぁ。そうかもなぁ……。
橘:(葵さんは)8.5:1.5くらいだよ
葵:うわぁ、そうかも……! こんな感じでも不思議とバランスが良いんですよね。
橘:やはり自分には持っていないものを持っている二人がとなりにいてくれて、お互いに補完し合えた実感があって。なんといいますか……日本の伝統建築の手法みたいな……。
藤本:日本の伝統建築……?
橘:釘を使わないで、木と木だけで組んでいく昔の時代の手法(木組み)があって、オルケリアもそんな感じがしていました! 自分たちの力で綺麗にフィットしている感覚といいますか。
藤本:えっ! すっごく良い例え!
葵:オルケリアは木組み、と。しっくりきた。なんか悔しい。
橘:(笑)。
葵:「伝統建築」とか言い出したぞー?って思ってたのに(笑)。オルケリアはまさに木組みです。

































