
『逃がした魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件』芹澤優さんと早見沙織さんに聞くアフレコ秘話──「今回は芹澤さんのかわいいじゃない部分の魅力を出していただきたいですと言われまして」
レナートも田丸さんも「自分が天然なことに気が付いていないんですよね」
──本作の中心人物であるレナート・プラチド兄弟の印象についても教えてください。
芹澤:レナートは私が思う王子様像を最後まで壊さないでいてくれたキャラクターで、心にヒットしました。彼にも弱い部分やかわいらしい部分があるのですが、(演じる)田丸篤志さんの声質もあって、ずっとプリンス感があるんですよね。
早見:レナートのすくすく育ったがゆえのちょっとした天然感が、田丸さんにも通ずるところがある気がしています。
芹澤:分かります。しかも、自分が天然なことに気が付いていないんですよね。レナートも、田丸さんも。
早見:そうそう(笑)。
芹澤:あと、お声がすごく甘いんですよね。だからキュンってする。
早見:確かに、声が付いたことでレナート殿下のキュートさが増した気がします。それは田丸さんの声の力もひとつの要因なのかも。ミミに対してちょっと甘えるシーンがあるのですが、そういうところは母性本能をくすぐられるというか。
芹澤:すごく分かります! 田丸さんはすごく丁寧な喋り方をされているので、よりプリンス感がありました。
──プラチドについてはいかがですか?
早見:柔らかい方です。自分の軸がしっかりあるところはアイーダとも通ずるなと思っています。
芹澤:優しくてふわっとしていそうに見えるけれど、好きな人に対する決意の揺るがなさや男気があると思っています。ただ、瞬間によってはそれが頑固と見える場合もあるかもしれません。
早見:でも、絶対に激昂とかはしなさそう。いつどんなときでも柔らかく伝えてくれそうなところが、彼の魅力だと思います。
──アイーダとしては両想いの相手でもあります。
早見:でも、このふたりはお互いがお互いを思いやるがゆえに関係性が進まなくって。見ている側からすると、「うー!」ってもどかしくなるかもしれません。ただ、それが積み重ねに積み重なって、本当に素晴らしいシーンがあるので、ぜひご期待ください。このふたりはどうなるんだという想いをもったまま、視聴を続けていただければと思います。
──アフレコ現場の雰囲気はいかがですか?
早見:いい空気です。
芹澤:みんなで楽しく収録ができました。早見さんとはアフレコ終わりに一緒に帰ることもあって。家族の話とかしましたよね。
早見:優ちゃんは兄弟が多くて、そこもミミと一緒なんですよ。私は一人っ子なので、いつも誰かが必ず喋っているにぎやかさという空気感を知らなくて。優ちゃんはそういう空気感を知っているから、ミミのバックボーンとも通ずるところがあったんじゃないかな。ミミ役にピッタリだなと感じていた納得感が増しました。
芹澤:でも、早見さんも小さい頃はやんちゃだったみたいで。そこはアイーダに似ているなって思いました(笑)。
早見:さすがに、イガグリを投げることはなかったですが(笑)。でもケガはよくしていたので、少し共感できる部分はありましたね。
「ミミが周りの人をぐいぐいと動かしていくのが、とにかく気持ちいい」
──勘違いから恋愛が始まる本作。おふたりは何か勘違いをしていた経験はありますか?
芹澤:上坂すみれさんと番組MCをやらせていただいていたのですが、それまでは作品で共演したことはあっても、しゃべる機会はあまりなかったんです。しかも上坂さんはお酒を飲まれる方なので、お酒を飲まない私とどれくらい仲良くしてくれるのか分からなくて……。正直、番組が始まってからも2、3カ月は「あまり好かれていないんじゃないかな?」と思っていたんです。
──なんと!
芹澤:でもある日、自宅に遊びに来てくれたことがあって。そのとき酔っ払って、すごくかわいい顔で寝てくれたんですよ。自分がどのように思われているか、ずっと不安でしたが、健やかに眠るあの横顔を見て「なんだ、私のこと好きじゃん」って思いましたね(笑)。安心しました!
早見:微笑ましい……! 私は全然微笑ましくないエピソードなのですが、この前、某スタジオでアフレコ収録をしていたんです。そのスタジオはお手洗いの場所が少し離れていて。休憩時間にお手洗いに行こうと思って、待機場所で前の人が出てくるのを待っていたんです。それがちょうどAパートとBパートの間だったので、Aパートで収録が終わった人の帰るタイミングと重なって。お手洗いの待機場所は玄関と近いので、みなさんを見送りながら空くのを待っていたんです。
──なるほど。
早見:……でも、待てど暮らせど、お手洗いは空かなくて。そろそろ休憩が終わる時間になって「大丈夫かな?」と思ってお手洗いをちょっと覗きに行ったら、ずっと空きの状態でした。
──最初から、誰も入っていなかったのですね。
早見:はい……。勝手に、誰かが入っていると思い込んでしまっていただけで。みなさんに挨拶をしながら、誰も使っていないお手洗いを待っていたあの時間はいったいなんだったのだろうか。本当に勘弁してくれ、自分。
──勘違いって、思い込みから始まることばかりですよね。レナート殿下もそうでした。
早見:ですね。勘違いをしたレナートの気持ちが、私にはよく分かります(笑)。
──(笑)。それでは最後に、おふたりが思う本作の推しポイントをお願いします!
早見:主人公のミミが周りの人をぐいぐいと動かしていくのが、とにかく気持ちいいです。最初から最後まで、怒涛の展開をずっと楽しい気持ちで見ることができるんじゃないかな。私も収録のときは「ミミについていきます!」という気持ちでしたので、見ていただくみなさんも、ミミパイセンに引っ張られながら、物語を楽しんでいただければと思います。
芹澤:絵がとっても綺麗で、戦闘シーンの作画も凝っているので期待していてください! 物語としては、きらびやかな貴族の世界ながらも、ミミのみんなを巻き込んでいくパワーや太陽みたいに明るい性格が、見ていて気持ちいいと思います。コミカルなシーンも多くて面白いですし、幸せにむかってみんながどんどん進んでいくので、ぜひ楽しんでください!
[インタビュー&文:M.TOKU]
『逃がした魚は大きかったが釣りあげた魚が大きすぎた件』作品情報
あらすじ
武道の名家であるアンノヴァッツィ公爵家の令嬢マリーア(通称:ミミ)は、末っ子ながらに「武術の才能」を見出され、跡取りとして育てられた。しかし、弟が生まれたことにより急遽その役目を降りることに…。父からなるべく優良物件の婿を探せと命じられたものの、ムーロ王国内の目ぼしい貴族子息たちはすでに予約済み。
そこで遠縁の親戚 アイーダを頼って隣国のルビーニ王国へ留学し婚活に励んでいたところ、王立学園の卒業パーティーの場で初対面の王子レナートから身に覚えのない婚約破棄を宣言されてしまう――!
婚約もしていないのに婚約破棄されたマリーアの婚活の行方とは…!? 武闘派令嬢のドタバタラブコメディ開幕!
キャスト
(C)ももよ万葉・三登いつき・ながと牡蠣/SQUARE ENIX・逃げ釣り製作委員会
































