
10年の歩みで感じたお互いの“特別な力”──劇場アニメ『最終楽章 響け!ユーフォニアム』前編 黒沢ともよさん・安済知佳さんインタビュー
「今回は『フレッシュ』がアフレコのテーマでした」
──再編成された本作のシナリオを読んだときの感想を教えてください。
黒沢:構成に驚かされました。TVシリーズのときに見えていなかった発見もたくさんあって。久美子と麗奈の喧嘩シーンは、TVシリーズと対比して「そういう捉え方もあるんだ」と思いました。
安済:シンプルに新規カットも多いよね。
黒沢:多くてビックリしちゃった!
安済:演奏シーンはもちろん、TVシリーズを補完するような日常のちょっとした会話も追加されていて。見え方が変わったシーンもいくつかありました。あと、前半でそこまでいくんだという驚きもありまして。
黒沢:でも、駆け足感はなかったよね。
安済:そう。そこも含めて、構成がすごいよね。
──今作の続きがどうなるのか気になります。
安済:今から怖いです(笑)。
黒沢:私、ちょっと聞いちゃったんだよね。
安済:えー! ずるい!
黒沢:楽しみにしてて。
安済:やっぱり、新規エピソードで滝先生と麗奈、結婚する?
黒沢:絶対にない。
安済:なんでよ! 絶対かどうかは分からないじゃん!(笑) 最後、結婚式の招待状が届くところで終わるんじゃないの?
黒沢:そこで終わったら、振り返りの情景がぜんぶ「LikeじゃないLOVEのほうで」になっちゃうから、絶対にやめてください(笑)。
安済:スピンオフで作ってもらおう……。でも、どうなっていくのか、今から楽しみです。
──楽しみです! ご自身が演じるキャラクターについて、北宇治高校での三年間を通じて印象は変化しましたか?
安済:(川島)緑輝(さふぁいあ)だったり、(加藤)葉月ちゃんだったり、友達の距離感で話せる人が増えた気がします。あの麗奈に柔らかさが垣間見えるときがあって、嬉しいですね。ただ、音楽や部活に対する姿勢は全く変わっていない。一年生の頃からこのマインドだったなって、改めて気づかされることが多いです。ブレなさ過ぎて大丈夫と心配になるくらいでした。
黒沢:久美子は三年生になってから特に、悩みの内容が大人っぽくなってきたなと思います。それもあってTVシリーズは等身大で、自分に近い感じで演じていました。一方で今は「フレッシュ」がアフレコのテーマでして。ちょっと意識するところが違いました。
安済:そうだったね。あと麗奈に関しては好感度も言われていたかな。
黒沢:言われてた!
安済:演出的にも、ふたりの対立を大きく見せる感じで麗奈は強めの言葉を使ったり、とげとげしい感じがあったりして。
黒沢:それが『最終楽章』だと、“麗奈なりの葛藤が見える叫び”というお芝居の持って行き方になっていた気がした。
安済:そうだね。TVシリーズは“自分のために感”が粒だっていたと思いますが、今回は「みんなのために私はこうしたい、北宇治で全国金をとるためにこうしたい」という気持ちを芝居に入れていて。構成や見せ方の変化にともなって、気持ちの持って行き方も変えているので、麗奈の好感度が上がればいいなと思っています。



































