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劇場版『魔法科高校の劣等生 四葉継承編』で明かされる兄妹の秘密|中村悠一×早見沙織×斎藤千和インタビュー

劇場版『魔法科高校の劣等生 四葉継承編』中村悠一さん×早見沙織さん×斎藤千和さんインタビュー! 司波深雪が四葉家を継承することよりも重視している軸とは

 

いかなる時も達也のやることは変わらない

──それぞれの担当キャラクターからの視点で本作の見どころをお教えください。

中村:達也は物語を動かす役割ではないので中々難しいところですが、今回登場するメンバー的に矢面に立って戦う人間が少ないので、戦闘シーンは達也独自の見どころになるのかなと。今回の一番の強敵との戦闘では危機感を持っているように思える場面もあり、そういう感情の動きはあったと思います。

──早見さんはいかがでしょうか?

早見:深雪さんはずっと抱え続けてきた想いの発露……のようなものがしっかり描かれています。これまでの物語でお兄様を軸に生きてきた、葛藤してきたことは見えてきていましたが、それがもう抱えきれないぐらい大きくなってどう物語が動いていくのか。この『四葉継承編』ではそんな深雪さんの心情がかなり丁寧に描かれていますし、そのために色々な決断をしたり、思い切った行動に出たりするところも見られると思います。

──斎藤さんもお願いします。

斎藤:真夜様は今回は喋り倒しているので、四葉という家を継承すること、達也さんと深雪さんの秘密………に関わるところをお話ししています。これは『魔法科高校の劣等生』の物語の根幹をかなり揺るがすものになるので、その部分が見どころになるのかなと。

──四葉の他の候補者たちで活躍に注目してほしいキャラクターは?

早見:お兄様が新発田勝成さんとの戦闘シーンも含めて様々なキャラクターとかなり関わっていたように思います。新発田さんには堤琴鳴さんと堤奏太さんというガーディアンがいるのですが、琴鳴さんとのキュンキュンするような場面があります。

ですが、候補者たちに凄いドラマがあるかというとあまりない。四葉家の周りの大人たちのそういったシーンが描かれる時は、どちらかというと重い会話シーンが多かったですし。こういった色恋や深い関係性を感じさせるシーンは、高校生チームの方がかなりあったので、やっぱりみんな色々あることがわかって面白かったですね。

──達也と深雪の関係性は大きく動きそうですが、その部分についての印象もお聞かせください。

中村:達也は今回で深雪との関係値が変わるので、この次のエピソードからなのかなと思っています。

早見:お兄様は全然ブレないですものね。

中村:『四葉継承編』の後には変わるかもしれません。もちろん、これまでも達也の中での驚きや気づきはもちろんありましたが、やっぱり成長するようなキャラクターでもないですし、やることが一貫しているので大きく変わることはないんです。

ただ、それはあくまで人間的に大きく成長することがないという意味合いです。それがないだけで、前のシーズンで深雪が気付いた「笑顔が増えてきている」といったことはあります。だから達也も変化自体はあるのですが、それでも気持ちの部分はあまり変わりません。

逆に、深雪は対外的にはクールだけど、達也が関わると感情がわかりやすいところがある。今回に関しては、彼女の内面が大きく揺れ動きます。

早見:やっぱりお兄様への想いが煮詰まってきていることは、深雪さんを見ていると年々見えてきているし、あまり隠せていないところが大きいかなと。なんならもう漏れてきているけれど、それもモノローグが描かれているからな気もしていて。

中村:主観が強く出ているからね。特に『四葉継承編』の深雪は家を継ぐことになると、跡目を作るためにどうしても婚約者が必要になります。普通はこの四葉家という大きな財閥のようなところをどうしていくのか……というのが重要になってくるのですが彼女はそうではないからちょっとズレてるんですよね。

早見:その想像はしているのですが、四葉家を継承することよりも、「(※婚約者ができると)お兄様に女性として見てもらえなくなる」という部分が深雪さんにとっての一番のネックになっている。だから、どこまでもお兄様を軸として生きていることは変わりません。

──『四葉継承編』を見る上でこれまでのシリーズから抑えておいてもらいたい部分はありますか?

中村:第一高校周りはほとんど登場しないので、基礎設定を抑えて第3シーズンをご覧になっていただければと思います。第3シーズンは割と学校から離れていることも多いですし、他にも四葉家と関係するキャラクターが登場することがあります。この『四葉継承編』へ向けた伏線も散りばめられていますし、『追憶編』などで描かれた調整体に関するお話
も、ここへ向けてのものだったのかなと感じるところがあります。

調整体に関して言うと、達也が今回の『四葉継承編』の中で一か所過去を思い返して語るシーンがありました。調整体というより、どちらかというと人の生き死にについてでしたが。「死んだものは治せない」と話をするのですが、ちょっと心情を込めてやってみたらもっとフラットに言ってくださいとディレクションを受けて気付くことがありました。

映像を見たら、達也ではなく桜井水波がショックを受けたポイントだったんです。もちろん思い返してはいるのだろうし、それは水波と同じものだと思うけれど、達也はそこに対して表情からしてもっとフラットで。水波の方がより深く思い返しているということを、僕はアフレコ段階では読み取れていなかったんです。

早見:『魔法科高校の劣等生 追憶編』も見返してもらうといいかもしれないですね。そこに関する要素がいくつかあるので。

中村:そうだね。親の話も出てくるし。

──アフレコ収録についても伺わせてください。印象に残っているディレクションやシーンはありましたか?

中村:収録中に何かを言われることがあまりないのですが、強いて言うならばリアクションの取り方でしょうか。達也は感情的なキャラクターではないので、何か衝撃を受けたとしてもその出し方については指示がありました。

そこまで表情に出さないのかなと思いきや、ここは演出上やっぱり強く驚いてくださいとなったり。逆パターンで、そこは流すというより達也として自然に受け止めてくださいとなることもあって。その強弱のラインは達也の感情のラインとまた少し違うので、物語の演出的な面を意識することがあったかなと思っています。

早見:深雪さんは渦巻いていた感情が、それぞれ独立してぶつかり合うように見えるところでしょうか。基本的にはお兄様の隣に立つ者として対外的な立ち振る舞いをやっているのですが、その場面では内側にずっと秘めていた子供のようなわがままだったり、相手を揺さぶるような挑発的な一面だったり、少し嫌味な言い回しをする深雪さんが出てきます。

彼女のそんな一面は、私としてもこれまでしっかり音声として表現することが無かった箇所でもあったので、深雪さんの中にどれくらいの幅があるのか考えながらアフレコに臨みました。子供っぽい深雪さんはそういう存在として彼女の中にあることを表現してほしいと、割と思い切り差をつけるようなディレクションもいただいていましたし、そこは司波深雪という人の奥深さを見ていただけるのかなと。

斎藤:中村くんもそうだったし、ジミー ストーン監督や佐島先生もそうだったのですが、会う方たちからしきりに「頑張れ」と応援されたり、「すみません」と申し訳なさそうにされたことが印象に残っています。

今回はこの物語の根幹を揺るがすような対話のシーンが主だったので、私としてもそこにどこまで真夜様の感情を込めていいものかと悩みました。それで、とりあえず1回やらせていただいた後に、もっと感情を出してください、もっと大げさにやってもらえますかという箇所がいくつかあったんです。

最初はそれだとちぐはぐになっちゃうような気がするし、そこだけ急に「バン!」とインパクトを与えるようなイメージで出したほうがいいのではと思ったのですが、やっぱり映像がつくと変わるよねと思い直しまして。

なので、もちろん真夜としての感情は途切れさせずに持っておくのですが、本当にディレクションをいただいたことを忠実に、細かいところはジミー監督たちの頭の中にあるものを信じて調整しています。

真夜様が昂っているところはもっとほしいと言われたところが何か所かあったのですが、完成した映像では自分が想像していたよりもさらに流れが激しくなっていました。音楽も台本から読み取れた情報以上に派手になっていて、やっぱりアニメーションは総合芸術なんだなと思いましたね。

──ありがとうございます。では最後に、公開を楽しみにしているファンのみなさんへのメッセージをいただければと思います。

斎藤:今回は達也さんと深雪さんの関係性が物凄く変わるお話になっています。その一端として私の演じる真夜が語ることが最大の秘密になるので、かなり長いお話ですがぜひ劇場の良い音響で体験していただけたら嬉しいです。飽きない作りになっていますし、会話劇としても聴きごたえがあります!

早見:久々の劇場版になりますが、『魔法科』は映像も音楽もとてもカッコいい作品なので、やっぱり大きなスクリーンで見届けていただきたいなと思います。シリーズとしても大事な、節目のお話なのでぜひ劇場でご覧ください。

中村:『魔法科』としては二度目の劇場版ですが、前作『劇場版 魔法科高校の劣等生 星を呼ぶ少女』はオリジナルエピソードでした。今回は完全にTVシリーズの続きを『四葉継承編』としてやらせていただいています。

10年以上このアニメシリーズで、原作小説からだとさらに長い期間『魔法科』を応援して愛してくださっている方たちに、作品にとっても転換期となる大事なエピソードを劇場という場で見ていただけることが嬉しいです。

初めてご覧になられる方もしっかり楽しんでいただけると思いますが、まずはずっと追いかけてくださっている方たちに、大きなスクリーンで達也と深雪の物語が大きく動いていくところを確認していただければなと思っています。よろしくお願いします。

[文・胃の上心臓]

 

作品情報

劇場版 魔法科高校の劣等生 四葉継承編

あらすじ

魔法が現実の技術として確立されて約一世紀が過ぎた2096年。
とある兄妹が高校二年の冬を迎えようとしていた。
魔法師として致命的な欠陥を抱えて産まれた兄・達也。
魔法師として稀有な才能を持ち、容姿・頭脳ともに完璧な妹・深雪。
劣等生と優等生、立場は違えど二人は仲睦まじい兄妹として過ごしてきた。
一通の手紙が届くまでは――――。

その手紙は四葉本家で開かれる元旦の集まり〈慶春会〉への招待状だった。
当主の四葉真夜と分家の当主たちが一堂に会するこの集いで、四葉家次期当主が指名されることに。
そこで衝撃の真実が告げられる。

シリーズ累計2500万部の大人気シリーズの中でも屈指の人気を誇る《四葉継承編》が、満を持して劇場映画化!
ファンに長らく待ち望まれたエピソードがついに幕開く――!

キャスト

司波達也:中村悠一
司波深雪:早見沙織
四葉真夜:斎藤千和
新発田勝成:小野大輔
津久葉夕歌:茅野愛衣
黒羽文弥:加藤英美里
黒羽亜夜子:内田真礼
堤琴鳴:若山詩音
堤奏太:梅田修一朗
桜井水波:安野希世乃

(C)2024 佐島 勤/KADOKAWA/魔法科高校四葉継承編製作委員会

 

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