
After the Rain結成10周年を記念したアリーナツアー「After the Rain 10th Anniversary Tour ~ 春夏秋冬 ~」春公演のオフィシャルレポートライブレポートが到着!
そらるさんとまふまふさんによるユニット・After the Rainの結成10周年を記念したアリーナツアー「After the Rain 10th Anniversary Tour ~ 春夏秋冬 ~」が、5月5日と6日にぴあアリーナMMからスタート。
このたび、「アニバーサリーイヤーとなる1年間を、季節の移ろいに添いながら、リスナーとともに過ごしたい」という思いが込めらた本ツアーのはじまりとなった春公演のオフィシャルレポートが到着しました。
<以下、公式発表の内容を引用して掲載しています>
ライブレポートが到着!
そらるとまふまふによるユニット・After the Rainの結成10周年を記念したアリーナツアー「After the Rain 10th Anniversary Tour ~ 春夏秋冬 ~」が、5月5日と6日にぴあアリーナMMからスタートした。
このツアーは「アニバーサリーイヤーとなる1年間を、季節の移ろいに添いながら、リスナーとともに過ごしたい」という思いが込められており、今回の神奈川公演は春、8月29日と30日の神戸ワールド記念ホールは夏、10月17日と18日の広島サンプラザホールは秋、2027年2月6日と7日のゼビオアリーナ仙台は冬をテーマに、各会場で四季折々の演出やパフォーマンスを予定している。初回の神奈川公演は春の持つ多面性を用いながら、After the Rainの根幹や10年間で培ったたくましさなどを示す、非常にエネルギッシュなライブとなった。このレポートでは5月6日公演の模様を記す。
“春ノ雨”の文字が掲げられた、桜モチーフのセットの中央モニターに、オープニングムービーが流れる。ムービー内で春夏秋冬を駆け巡ると春にフォーカスが当たり、黒いジャケット姿のそらるとまふまふがステージ中央に登場した。そらるが威勢よく「春夏秋冬2日目、今日も楽しんでいこう!」と呼びかけると、「恋の始まる方程式」でこの日の幕を開けた。
そらるは随所で客席に手を振り、腕を大きく振り上げるなどして観客を盛り上げながら、まふまふは一心に熱量を込めて歌と向き合って、恋の高揚感を閉じ込めた同曲を息の合ったハーモニーで誠実に歌い上げる。レーザーがモニターを照らす演出からなだれ込んだ「解読不能」は火の玉も飛び上がり、アグレッシブなロックナンバーをパワフルな歌唱でドライブした。冒頭からアッパーな楽曲をたたみかけ、ツアーの始まりを強く印象づける。春一番を体現するようだ。
前日にまふまふがMCで話した内容を引き合いに出したそらるは「ハマったばかりのアーティストのライブに行く熱量はあっても、10年間応援し続けている人のライブに行くって確かにすごくありがたいこと」「10年ユニットとして活動してきて、変わらずアリーナの会場が埋まっている光景が観られて、俺たちふたりとも感謝しています」と観客の思いに敬意を表する。そして「今日は感謝を伝えられるように最後まで一緒に楽しんでいけたらと思います」と意気込んだ。
まふまふがギターボーカルスタイルにチェンジして届けた「わすれられんぼ」ではそらるがサイドステージまで足を伸ばして観客と目を合わせるように歌唱し、アウトロではまふまふがひずんだギターをひたむきにかき鳴らす様子も印象に残った。そして彼のギターが響き渡り、弾き語りから「10数年前の僕たちへ」を歌い出す。過去を回想しながら現在を見つめる楽曲ゆえに、キャリアを重ねるほどにふたりの歌にも深みが加わる。音楽に心を奪われたときのことやこれまでの歩みを思い返すように一言一言を噛み締めるふたりの歌声には、成熟と純粋さの両方が滲んでいた。
まふまふは春夏秋冬どこかの公演で、必ずそらるとともにバンドスタイルのステージを作りたかったとのことで、「高校生や大学生のとき、春に新しいバンドを組んでいた」「春と言えばギターを背負って電車に揺られて、みんなでバンドをやっていた」というエピソードから春公演にそれを選んだ旨を説明する。そらるもギターを抱え、レクチャーを受けながらこの日のために練習を重ねたことを明かし「慣れないギターですが、何曲か俺も弾きながら歌わせていただきます」と告げ、ツインギタースタイルでカバーを4曲届けた。
ジミーサムPの「Calc.」やJunkyの「メランコリック」と青さのあるギターロックを演奏する様子は、直前のまふまふのMCも影響してか10代の軽音楽部のコピーバンドの風景も彷彿とさせる。ふたりが向かい合わせでギターを弾く様子も含めて、会場はたちまち青春の香りが立ち込めた。kemuの「敗北の少年」ではまふまふがボーカルを務め、エモーショナルなサポートバンドの演奏も追い風となって少年性のあるボーカル、イントロやアウトロの鋭さを帯びた音色のギターリフなど、彼の個性とルーツが混じり気なく表れる。そらるがボーカルを務めたBUMP OF CHICKENの「車輪の唄」は彼が高校生の頃に好きでよく聴いていた楽曲とのことで、カントリー調のサウンドに合わせてまふまふは椅子に腰掛けてアコギを構える。そらるは柔らかい表情で優しい歌を響かせ、歌詞に描かれた別れの春を穏やかに彩った。
するとここでソロのメドレーのセクションへと入る。単身でステージに残ったそらるは、前日のライブについて「10周年を銘打っていることもあって、ふたりともちょっと固かった」と悔恨の情にかられたことを明かす。だが2日目ということもあり肩の力が抜けたようで、リラックスした様子を見せた。「俺たちのたくさんの成功と失敗を観てきたうえで、こうして長い間ついてきてくれる人たちがいるおかげで変わらず大きな会場でライブができて、本当に恵まれていると思います」と感慨に浸り、春らしい曲を中心としたメドレーを届ける。Adoの「踊」、ポリスピカデリーの「セパレイト」、ナノウの「サクラノ前夜」、レミオロメンの「3月9日」、DECO*27の「愛言葉V」と、時代もジャンルも超えた楽曲をつなぎ、彼のキャパシティの広さを発揮した。
「四季折々に揺蕩いて」の実写MVのために作成され、2018年のさいたまスーパーアリーナ公演でも着用した着物風の衣装で登場したまふまふは、自身が作詞作曲をした楽曲をメドレーで披露する。歌詞に合わせた動きを取り入れたまふまふ名義の楽曲「とおせんぼう」から始まり、AtRでのソロ曲「快晴のバスに乗る」、「盛り上がっていきましょう!」と観客を煽り風男塾へ提供した「君色々移り」のセルフカバーや「栞」と、5月初旬という季節に沿ってひと足早い夏の香りを届けた。最後に「拝啓、桜舞い散るこの日に」で春へと戻る。まふまふの真骨頂とも言うべき、ポップスとロックを融合させた楽曲たちで駆け抜けた。
揃いの着物風の衣装に身を包んだそらるがステージに合流して「モア」でスリリングな空気を作り出し、間奏ではそらるが腕を大きく振り上げて場を盛り上げる。その際筋肉のついた二の腕があらわになり、今もなおライブに向けて体力づくりに励んでいることもうかがえた。間奏明けではふたりが向き合って一心同体とも言うべきツインボーカルを響かせる。ソロアーティスト同士が10年間、前身ユニットを含めればそれ以上の歳月のユニット活動を行えることは奇跡に近い。ふたりにしかわからない、ふたりのお互いに対する思いや信頼関係が感じ取れた一幕だった。
普段あまり汗をかかないというまふまふだが、この日は2曲目を終えた時点で滝のように汗が流れていた。その理由について「普通に緊張はしてるけど、楽しすぎて」と語り、爽やかな表情を見せる。さらに彼は季節に関するトークを切り出した。ふたりの会話はたちまち討論と雑談が入り混じり、そらるの「(この話題は)歌詞になりそうだ」という言葉からまふまふが急遽作詞のイメージを膨らませたり、ステージでの立ち振る舞い方とそれぞれの過去にはつながるものがあるという話題になると、“三つ子の魂百まで”論を語るものの、この10年の変化について「まふまふはちょっと柔らかくなった」「そらるさんは時間を守るようになった」と話す。それぞれの人間性や考え方が制作する楽曲や佇まいに直結していること、お互いの存在が自身に影響を及ぼしていることが垣間見られた。
「夕立ち」では内に湧き上がる複雑な感情を丁寧かつダイナミックに歌い上げ、最新曲「ジェミニ」では自然体の真心がひしと伝わってきた。後者はのちのMCで、そらるも親しくしていた、まふまふにとってとても大切な友人のことを書いたものであると明かされ、まふまふは歌詞についてどの曲も自由に解釈してもらって構わないと前置きをしながら「この曲だけはこういう気持ちで書いたんだとしっかり伝えたかった」「だからこそああいう歌詞にしたし、大切な曲」と告げる。それを受けてそらるは「だからといって聴き方を変えろというわけではなくて。俺たちとその人の1対1の楽曲だと思って聴いてみてもらえたら」と観客に語りかけた。
「というわけでまだまだ後半戦。ここから俺たちにとって難しい曲がたくさん残っているので(笑)。ついてこれるか!?」とそらるが景気よく叫ぶと、「アンチクロックワイズ」「アイスリープウェル」と迫真のボーカルを頼もしく響かせ、まふまふが「みんな10年間ありがとう」と告げ「四季折々に揺蕩いて」を披露する。ふたりの着物の袖が翻る様子も、まふまふが軽やかにステップを踏みながら歌う佇まいも美しい。最後にふたりが肩を並べて歌い、アイコンタクトを取るシーンもすがすがしかった。
そらるは「近いうちに楽しいお知らせができると思う。10周年記念はライブでおしまいではなく、これからいろんな情報や曲が出てくると思うので楽しみにしていてください」と今後の活動に含みを持たせる。まふまふは「10周年ツアーが楽しい滑り出しで、夏・秋・冬の6公演も全部いいものになるんじゃないかなと期待で胸がいっぱい」「無我夢中で生きてきたけど、10年を迎えられたなら15年も20年も、僕らの身体が許す限りはいけるんじゃないかなって思います」と展望を語り、「また会えるように、またライブに来てもらえるように最後まで思い切り歌っていきます」と笑顔を見せた。
そして本編を「夕刻、夢ト見紛ウ」、AtRとして初のオリジナル曲「桜花ニ月夜ト袖シグレ」とAtRの2大桜ソングで締めくくる。集中力を解放するように全力で歌う姿も華があり、各々の歌声の強さやふたりで作るハーモニーも含め、この先の未来を切り開くようなエネルギーが溢れていた。それは様々な草木が芽吹く春そのものだった。
ふたりがライブTシャツ姿で再登場し「千本桜 - Arrange ver. -」で勢いよくアンコールをスタートさせると、そらるはこの先の10周年ツアーについて「同じツアーと言いつつかなりセットリストは変わる」「夏、秋、冬と楽しんでいきたい」と意欲を見せる。まふまふは「みんなの声を浴びていると、どんどん声が出てくることに気づいた」と表情を明るくし、「だから今日はすっごい楽しかった! ありがとうー!」と手を振った。
「また次の会場で会いましょう」と言い、春公演のラストに「1・2・3 -2023 ver.-」を届ける。颯爽とサイドステージに躍り出るまふまふ、お立ち台に腰掛けるそらると、それぞれがのびのびと晴れやかに歌声を響かせ、観客もこの日の喜びをコールに乗せた。まふまふが「最後にみんなで大きなジャンプするぞ!」と呼び掛け、会場一体となってジャンプでラストを飾る。そらるも足元をふらつかせながら「もうだめだ! 出し切った」と告げ、ふたりは手を振りながらステージを後にし、次の季節へと歩みを進めた。
余韻に浸りながら会場を出ると、外は小雨がちらついていた。この日ステージに掲げられていた“春ノ雨”に見送られるというエンドロールも、この日の思い出をまたじっくりと染み渡らせた。
10年という歳月は、“春”というひとつの季節をテーマにしながらも、AtRのオリジナル曲を中心としたセットリストでこれだけカラフルなライブにできるほどに彼らの発信してきた楽曲が多彩であること、そらるとまふまふのそれぞれはもちろんふたりの物語が歌や楽曲の旨味を引き出すことをあらためて痛感するステージだった。歌声やパフォーマンスのパワーも自由度も増し続けている。多くのファンを抱えながらも驕ることなく研鑽を重ねているからこそ、この日のような安定感と瑞々しさを兼ね備えた日が作れたのだろう。次回は8月29日と30日の神戸ワールド記念ホールで行われる夏公演。まふまふがMCで「ダントツで夏が好き」と語っていたとおり、AtRには夏曲が数多く存在する。彼らが彩る夏の終わりの景色に思いを馳せたくなる、躍動感にあふれた春の一夜となった。
文=沖 さやこ
撮影:小松陽祐[ODD JOB] / 加藤千絵[CAPS] / 笠原千聖[cielkocka]
▼セットリスト
After the Rain 10th Anniversary Tour ~ 春夏秋冬 ~
2026.05.06 ぴあアリーナMM 春公演
1.恋の始まる方程式
2.解読不能
3.わすれられんぼ
4.10数年前の僕たちへ
5.Calc.
6.メランコリック
7.敗北の少年
8.車輪の唄
9.そらるメドレー
・踊
・セパレイト
・サクラノ前夜
・3月9日
・愛言葉V
10.まふまふメドレー
・とおせんぼう
・快晴のバスに乗る
・君色々移り
・栞
・拝啓、桜舞い散るこの日に
11.モア
12.夕立ち
13.ジェミニ
14.アンチクロックワイズ
15.アイスリープウェル
16.四季折々に揺蕩いて
17.夕刻、夢ト見紛ウ
18.桜花ニ月夜ト袖シグレ
[ENCORE]
19.千本桜 - Arrange ver. -
20.1・2・3 - 2023 ver. -
ライブ・ツアー情報
After the Rain 10周年を記念したアニバーサリーツアー
「After the Rain 10th Anniversary Tour ~ 春夏秋冬 ~」を
全国4都市にて開催することが決定!
After the Rain 10th Anniversary Tour ~ 春夏秋冬 ~
【春公演】ぴあアリーナMM(神奈川)
2026年5月5日(火祝)開場16:30 / 開演18:00
2026年5月6日(水祝)開場14:30 / 開演16:00
【夏公演】神戸ワールド記念ホール(兵庫)
2026年8月29日(土)開場17:00 / 開演18:00
2026年8月30日(日)開場15:00 / 開演16:00
【秋公演】広島サンプラザホール(広島)
2026年10月17日(土)開場17:00 / 開演18:00
2026年10月18日(日)開場15:00 / 開演16:00
【冬公演】ゼビオアリーナ仙台(宮城)
2027年2月6日(土)開場17:00 / 開演18:00
2027年2月7日(日)開場15:00 / 開演16:00































