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『天幕のジャードゥーガル』第1話第2話を振り返り!「知」は生きる力になる

『天幕のジャードゥーガル』第1話「天にあるもの 地にあるもの」第2話「サファルに咲くバラ」を振り返り!「知」は生きる力になる──奴隷の少女・シタラが運命を変える第一歩

2026年7月4日(土)より放送がスタートしたTVアニメ『天幕のジャードゥーガル』。トマトスープ先生による人気漫画を原作に、総監督・山田尚子さん、監督・Abel Gongoraさん、アニメーション制作・サイエンスSARUという豪華スタッフで描かれる歴史ドラマです。

主人公は“魔女”と呼ばれる存在になる奴隷の少女・シタラ。しかし、彼女の物語は魔法ではなく、「知」との出会いから始まります。奴隷として売られ、自由を求めていた少女が、「学び」によって未来を切り拓く力を得ていく。

ストーリー、演出、徹底した歴史・文化への考証など、話題となった第1話、ファーティマとの別れや、「原論」を巡る新たな展開など、物語が大きく動いた第2話を振り返ります。

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天幕のジャードゥーガル
少女と妃。復讐の絆で結ばれた二人が、地上最強の帝国に嵐を起こす――。母を亡くし、故郷からも遠く引き離された幼い少女・シタラは、学者一家の心優しい奥方・ファーティマに拾われる。「勉強して賢くなれば、どんなに困ったことが起きたって何をすれば一番いいのかわかるんだ」――ファーティマの息子・ムハンマドの言葉に心を揺さぶられたシタラは、"知"の可能性と大切さを知り、教養を深めていく。いつの日にか、ムハンマドに追いつくことを夢見て……。その頃、皇帝チンギス・カンによる地上最強の「モンゴル帝国」が日に日に勢力を拡大していた。その歴史のうねりは、ついにシタラの住む街をも巻き込んでいく。帝国の第四皇子トルイによってすべてを奪われ捕虜となったシタラは、ただ一つ残った“知恵”を駆使して王族に取り入り、帝国を内側から崩壊させようと決意する。奥方から受け継いだ"ファーティマ"を名乗って。心に復讐の炎を宿しつつ、表向きは帝国に仕える身となったシタラはある日、第三皇子オゴタイの第六妃ドレゲネと運命的な出逢いを果たす。彼女もまた壮絶な過去を抱え、心の内に帝国への深い恨みを秘めていた。シタラとドレゲネ。出逢うはずのなかった二人が手...

第1話「天にあるもの 地にあるもの」あらすじ

1213年、イラン東部の都市トゥース。母を亡くし、故郷からも遠く引き離された幼い少女シタラは、学者一家の心優しい奥方・ファーティマに拾われる。最初は故郷に帰るために勉強を嫌がり逃げ出そうとしたシタラだが、ファーティマの息子で学者を目指すムハンマドから「賢くなれば、どんなに困ったことが起きたって何をすれば一番いいのかわかる」と勉学の大切さを教えられ……。

自由を求めた奴隷が「知」と出会う

「これは、広大な大陸を翻弄したひとりの魔女の話。」

印象的なナレーションにて始まった物語。本作の主人公は、その後「魔女」となる奴隷の少女・シタラです。彼女が、自由を求めて駆け回るかのようなシーンで描かれる、街の風景や音楽からも本作の徹底したこだわりが見て取れます。

幼い彼女を奴隷として引き取ったのは、トゥース市で暮らす学者の未亡人・ファーティマでした。掃除の得意な奴隷を半額にしてもらう代わりに、幼いシタラを預かることになりました。店主は、学者の家であるファーティマらに仕えることによって奴隷として箔をつけて欲しいと頼みます。

彼女は、シタラを連れ帰り、学問を授けることに。ファーティマの「奴隷だろうと誰だろうと、知を求めることはイスラム教徒の務め」というセリフが印象的でした。

「知」は生きる力になる

しかし、当のシタラは勉強などする気はありません。言葉が分からないふりを続け、隙を見ては城から逃げ出そうとする彼女にとって、一番大切なのは故郷へ帰ることでした。

そんなシタラの価値観を大きく変えたのが、ファーティマの息子・ムハンマドです。「箔が付けばもっと遠くへ売られてしまう」と涙を流すシタラに対し、ムハンマドは彼女を連れて屋上へ向かいます。

すると、彼は屋上から鉄製の桶を落とします。突然の大きな音に家中が驚く中、シタラは自然と耳を塞いでいました。それは、彼の行動をあらかじめ知っていたから。そこで彼は、「それが知性であり、勉強である」と諭したのでした。「賢くなれば、どんなに困ったことが起きたって何をすれば一番いいのかわかる」。ムハンマドの言動に何かを感じたシタラは、この家で働くことを、学ぶことを決めました。

別れ

季節は巡り、シタラも家での暮らしに馴染んでいきます。一方、わずか12歳のムハンマドは、さらに広い世界で学ぶため旅立つ決意を固めていました。

学問のため、自ら未来を選んで旅立つムハンマド。自由を持たず、この家で生きるしかないシタラ。二人は同じ年頃でありながら、置かれた立場は決定的に異なります。その事実を静かに描き出す演出も印象的でした。

それでもムハンマドは「学者になるまで勉強を続けること」とシタラに対して「手紙を書くこと」を約束して旅立ちます。しかし、その直後に流れる「二人が顔を合わせたのは、生涯これが最後である」というナレーション。

未来への希望が語られた直後だからこそ、この一文の残酷さが際立っていました。

それから、8年後。教養を身につけたシタラは、約束通りムハンマドから届く手紙をファーティマへ読み聞かせていました。知識を身につけ、穏やかな日々を送り、互いが未来へ向かって歩き続ける──そんな希望に満ちた時間が続くかと思われた矢先、モンゴルの遊牧民侵略の報が届いたのです。

トゥース軍は敗北し、街もまもなく戦火に飲み込まれるかもしれない状況に。そして場面は一変し、モンゴル帝国第四皇子・トルイが登場。「ちょっと探し物があってさ」と穏やかに呟きますが、その眼前には無数の亡骸が。底知れない不気味さが漂い、ここまで積み上げられてきたシタラの日常が、一瞬で歴史という巨大な流れに飲み込まれていく予感に満ちたラストになりました。

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