
【考察・レビュー】アニメ『さよならララ』でララが食べた魚の数を最終回まで数えてみます! 第3話もガッツリ魚を食べて、目をそらさずに、強くなる【4匹目】
2026年7月より放送開始、アニメスタジオ・キネマシトラス15周年を記念したTVアニメ『さよならララ』。
筆者がグッと来てしまったので、本企画では、"ララが食べた魚"を数えてみてしまっています。第2話からララは本格的に陸で生活を始めたため、「もう二度と魚を食べないのでは?」と不安になりましたが、無事第3話でも食べていました。
しかも、今回は物語もまた大きく動き出したエピソードになっていました。1話〜3話の時点でも素晴らしい構成で、これは数え甲斐があるというものです。
今週の魚食カウント!
茉里の家の朝ごはんで、何やらシシャモかキビナゴのようなものを食べていたララ。第3話の予告動画で、彼女が頭から齧り付いているのを見て、企画が存続することに安心しました。
お米に感動していたり、味のついた魚に舌鼓をうつララはやはり魅力的です。魚を食べながら「ナニコレ!?」と驚いていたのですが、味付け・料理に興味を持った、ということでしょう。海中で料理をすることは考えにくいので、それもそのはず。そして、元々人間に興味を持っていた彼女らしさもある。この滋賀で王子様を見つけることにしたララは、このように人間社会に触れながら、本当の愛と魚料理を味わっていくことになりそうです。
ということで、今週は4匹目の魚を食べました!……ただ、今エピソードはそれだけではありません。ララに加えて、同居者である茉里の深堀りも行われました。謎の金魚と人魚を拾い、面倒を見ている彼女ですが、どこか影のあるキャラクターになっていました。第3話では、彼女がボクシングを始めた理由、「目をそらしたら負け」という信念も描かれています。
茉里もララも”目をそらさない”
第3話のサブタイトルにもなった「目、そらしたら負け」。これは、茉里と亡き母との思い出のフレーズでした。幼少期から不器用な人物だった茉里。でも、母からもらったその言葉を胸に、ボクシングに打ち込んだり、不器用ながらも学校生活を賢明に過ごしていたわけですね。他者から、自分から目をそらさない。このモットーがあるからこそ、ゴンちゃんやララにも向き合おうとしてきたのかもしれません。
そして、彼女は「強くなりたい」「誰にも私を邪魔させへん」と口にしている。単純にボクシング競技としての強さを追い求める一方で、彼女が「何か」を乗り越えようとしていることが理解ったエピソードでもありました。
一方で、ララも陸で、滋賀で生きていくことを決意しています。茉里との生活や、焼き魚を楽しみながらも、王子様とのトラウマ、つまりは「他者からの拒絶」に怯えているララ。しかし、魔女のように茉里に面倒を見られるのではなく、自分の足で本当の愛を探す覚悟を決めました。彼女が家を出て、茉里のスパーリングに乱入(大好きなシーン)したことで、結果的に茉里もより一層目をそらさなくなる。ふたりとも自分の眼前にある何かから、目をそらさず強くなろうと、同じような方向を目指そうとしているのではないでしょうか。
第3話では、彼女たちの生きていく方向性、物語の軸が見えてきて、ギアが一段階あがったような気がします。しかも、ラストの展開も……。
「おもろいやつは好きや」
部長との勝負、そして自分の想いを口にしたことでスッキリとした様子の茉里。彼女は、もう一度ララと向き合い共に過ごし始めるのでした。ララが、面倒を見ると言ってくれた茉里にその理由を尋ねると、「アホで、おもろいやつは好きや」と一言。
その瞬間、ララの顔は赤く染まり、謎のオブジェのようなものが琵琶湖から突如出現! よいシーンなのですが、琵琶湖なのがどこかシュールで良いですね。舞台となる滋賀を存分に活かした演出はどれもよく、バームクーヘンのくだりも最高でした。劇中にも登場したチェス盤みたいなパッケージのバームクーヘン、あれは滋賀生まれだったんですね。
それはさておき、この「好き」という一言は、王子様から「醜い」と言われてしまったララにとって、非常に重い一言です。ララには、救いでもあって、探し求めているものの欠片でもあるでしょう。しかし、茉里にとってはどうか。何気ない一言だったのかもしれません。でも、ララにとっては違います。
今すぐ滋賀に行って「人間は余裕で虫とか、食べ物にも好きって言うで」とララに助言したい。ただ、はいる幕は無さそうなので、魚数えながら見守るしかない。「好き」という一言を胸いっぱいに受け止めたララを見守るしかできないのです。「愛」や「醜さ」を真に理解するその時まで。
[文/タイラ]
作品情報
あらすじ
海の王である父と、姉たちに愛されて、すくすくと育ちました。
ある日、ララは地上に生きる人間の王子に恋をしてしまいます。
それは人魚たちの世界では許されぬ、禁じられた恋でした。
それでもララは地上へ旅立ちます。
魔女グレイスにもらった薬を飲み、人間の姿になったのです。
しかしそれは、”本当の愛”を見つけなければ、
泡となって消えてしまう禁忌の薬でした。
人魚のプリンセスでありながら、人間との愛を望んだララ。
けれど———その願いは叶わず、泡となって海へ消えてしまうのでした。
それから200年。
長い時を経て、人魚姫ララは琵琶湖に蘇る。
今度こそ“本当の愛”を見つけるために———
キャスト
(C)キネマシトラス/「さよならララ」製作委員会



























