音楽
TVアニメ『才女のお世話』のドタバタ劇をangelaが音楽で表現【インタビュー】

TVアニメ『才女のお世話』のドタバタ劇を音楽で表現! 最最最高級の“アニソン職人”angelaが送る勝負作「最最最高級のお世話して」インタビュー

 

CDのカップリングだから実現した"もうひとつの『才女のお世話』"

──シングルのカップリング曲「夏夏夏です」は、KATSUさんのコメントによると『才女のお世話』の“非公式ソング”らしいですね。

KATSU:最初の話に戻りますけど、今回、CDというフィジカルの形で出せるのが本当に最後かもしれないと思っていて。僕らはデビュー前から「CDを作りたい」というのが根本の願いだったんです。プラスチックのキラキラした板に自分の曲を入れたい。CDの音が好きだし、パッケージとしての感動を作りたい。だからこそ、じゃあCDのカップリングは何のためにあるのかを改めて考えた時に、昔のカセットテープのA面・B面のように、裏返した時の楽しみであるべきだよねと。

結果、今回はA面の「最最最高級のお世話して」と対になるものとして、伊月と雛子がもしも別世界で勝手に花火デートをしたら……という設定の「二次創作」の歌を作りました(笑)。だから公式ではないけれど、angelaが思う雛子像・伊月像を込めた曲ですね。それでタイトルも「最最最高級のお世話して」にかけて「夏夏夏です」になっています。

──シングルのリリース時期も夏ですしね。

atsuko:それと今年の夏はリリースイベント(『キングスーパーリリイベ夏夏夏祭り2026』)もありますから、そこで歌うならやっぱり真夏の曲がいいだろうと。そして頼まれてもいないのに勝手にキャラをイメージして作りました(笑)。テンポも速くてキャッチーな曲ですけど、雛子ちゃんは自分の感情を外に吐露するタイプではないので、そんな雛子ちゃんが夏に遊びに行ったらどんな気持ちになるのかを考えた時に、ウェイウェイした感じではなく ではなく、あえて内側に問いかけるような歌詞にしようと思って。「あなたが好きです!」と相手に向けて発信するのではなく、自分自身に問いかけたり思っている。そういう歌詞の書き方になりました。

KATSU:「雛子にはこういうふうに思っててほしい……!」っていう願望です(笑)。

 

──その内省的な感じが、逆に乙女要素としてキュンときます。歌詞には“溶けてゆく アイスクリーム”といったロマンチックな部分がありつつ、“時に円周率よりLongest”といった知的なフレーズも盛り込まれていて、そのギャップも雛子らしいですよね。

atsuko:一応学生だし、みたいな(笑)。でも書いてはデモを録り直す作業をしながら「これ、50歳が歌っても大丈夫なの?」と思って。

KATSU:atsukoさんはずっと「大丈夫? 私が歌って」って言ってるんですよ。いやいやいやいや、何を勘違いしてるんだと。これは雛子の曲であって、atsukoさんは歌詞を書いただけ。言ってるのは雛子だから。

atsuko:でも歌うのは私じゃん。

KATSU:それはしょうがない。

atsuko:アハハ(笑)。こういうKATSUさんと33年やってきているので、そのあたりは受け入れつつ作りました。かわいらしさもあり、知的な部分もあり、夏感も出しつつ、パリピ感はないし、ただパーティーソングでもないっていう。ちょっと変わった夏ソングになりましたね。

──とはいえ爽快かつアッパーな曲調で、夏にライブでやると絶対に盛り上がるだろうなと思いました。

atsuko:やっぱり夏にはわかりやすい夏ソングを歌いたくなるじゃないですか。angelaで言うと「全力☆Summer!」みたいな。ただ、angelaには「あんぢぇら音頭」という夏向けの曲もあるんですけど、あの曲を歌う機会がなかなかなくて。リリース当時のツアーでは歌いましたけど、多分10年ぐらい歌ってないんですよね。「夏夏夏です」はそうならないように、夏になったら「全力☆Summer!」とともに歌い継いでいきたいです。

──「あんぢぇら音頭」も「オバQ音頭」みたいに夏の風物詩になれるポテンシャルを秘めてそうですけどね。

atsuko:そうなんですよね。だからもっとやっていかないといけないんだな。この夏のリリースイベントで果たして「あんぢぇら音頭」が出るかどうか。これからは「全力☆Summer!」ではなくて「あんぢぇら音頭」を推していったほうがいいのかも?(笑)。

──「全力☆Summer!」も聴きたいです(笑)。話は変わって、お二人が思う『才女のお世話』の面白さや魅力についてもお聞きしたいです。

atsuko:KATSUさんが言った「ドラえもん感」は確かにあるなあと思っていて。「雛子は宇宙人みたいだしドラえもんだ」と言われるまで、そこに気付かなかったんですよね。容姿端麗な完璧お嬢様なのに、裏では生活能力皆無。そんな彼女の本当の目的や野望はどこにあるのか。伊月くんとのドタバタや他のキャラクターたちとの関係性も含めて、そのあたりを楽しみにしています。

KATSU:この作品は構えて見るのではなく、ほんわかと見られる良さがありますよね。振り回される伊月くんが滑稽で面白いし、雛子がとにかくかわいい。単純にキャラデザもすごくいいなと思いますし、ありそうでなかった感じがいいなと思っています。

──ちなみにお二人は「お世話されたい」派ですか?

atsuko:私はお世話するタイプですね。お世話してほしい気持ちもありますけど、されたらされたで申し訳ない気持ちになると思うし、人任せにすると不安で結局自分でチェックしてしまうタイプなので。自分でやったほうが安心するんです。

KATSU:僕は雛子と同じで、生活能力皆無なんです。それは自分でも認めているし、最近気づいたんですけど、僕、「天然」なんですよ。

atsuko:もちろん、ずっと前から知ってましたよ(笑)。話を聞いてないときもあるし。

KATSU:なので本当に周りの人に生かされています。「アイスコーヒー、ホットとアイスどっちにしようかな」って真剣に悩んで店員さんに笑われたこともあるので。

atsuko:そこは「アイスコーヒーをホットで」と言ってほしかったよね。

──アハハ(笑)。angelaはatsukoさんが伊月タイプ、KATSUさんが雛子タイプということですね。

atsuko:そうなりたかったわけではないんですけどね。そうさせられたのかもしれない。

KATSU:俺だってそうなりたかったわけじゃないし。生活能力は欲しかったよ(笑)。

──最後に今後の予定についてお聞かせください。夏には先ほど話題にあがったリリースイベント『キングスーパーリリイベ夏夏夏祭り2026』の他にも『蒼穹のファフナー Symphony Orchestra Concert 2026』への参加が決定しています。

atsuko:夏はいろいろとお仕事が入るので、実は先に夏休みを取って、KATSUさんは沖縄でダイビング、私はイタリアへ行ってきたんですよ。なので、今年の夏は仕事に全振りです。特にリリイベの『夏夏夏祭り』は、同じ岡山出身の岡咲美保ちゃんやキングレコードの他のアーティストさんとご一緒できる珍しい機会ですし、屋外でフリー観覧なので、普段ライブに来られない方も含めて遊びに来てほしいです。

『ファフナー』のオーケストラコンサートは今回が2回目になるのですが、1回目も大盛況だったんですよ。まさか自分たちが作った曲がオーケストラアレンジされて歌える機会があるなんて夢にも思っていなかったので、再びいただいたご褒美のような贅沢な機会、気合いを入れて臨みたいと思っています。

KATSU:それとライブに関してはやっぱり、7年ぶりの『大サーカス』ですよね。実は去年の暮れから動いていて、これが今年の一番の集大成になると思います。今回はスターチャイルド発足45周年、そして消滅から10周年ということで・・・、『angelaの「ミュージック・ワンダー★大サーカス2026~スタチャまみれ?!~」』というタイトルで行います。

atsuko:しかもダメ元で堀江由衣さんと上坂すみれさんに出演をお願いしたら快諾いただいて。すみぺはスタチャが無くなってからもずっと自ら「スタチャの残党です」と言ってくれていましたし、堀江さんも含め、残党で集まれたら面白いだろうなと思って。「みんなの青春を取り戻す」という気持ちで、angelaのスタチャ時代の楽曲や、スタチャの名作アニメの主題歌カバー、お二人のゲストとのコラボもお届けしようと思っています。

──堀江さんには楽曲も提供されていますものね。

atsuko:そうなんです。その中から何か一緒に歌えたらいいなーと思っていて。

KATSU:僕らがスターチャイルドからデビューして、この業界でどう生きていけばいいかわからなかった頃にお手本にさせていただいたのが堀江由衣さんのライブだったんですよ。演出はあるわ、ストーリーはあるわ、MCも面白くて大爆笑で。「これができなきゃアニソン業界では生きていけないのか」と。実は『大サーカス』のお手本は堀江さんのライブなんです。

atsuko:そう。師と仰いでもいいくらいの存在で。そんな堀江さんとかすみぺがゲスト出演することによって、いつもとはまた違うものが見られると思いますし、多分「ここでしか見られないものが絶対ある」という期待感があると思うんですよ。その想像の斜め上を行くようなステージにしたいですね。

KATSU:『大サーカス』は「感動と驚きと笑い」を大切にしていて、いま自分の中でやりたいと考えている演出がすべて実現できたら、「すげえ!」と感動させるだけの自信はあります。なおかつ「angelaやりやがった!」ではなくて「スタチャやりやがった!」と言わせるような、スタチャ魂を込めた仕込みを今まさに進めています。つまらなかったらもう『大サーカス』はできない、というくらいの覚悟で挑みますので、期待していてください。

 
[文・北野創]

 

楽曲情報

【発売日】2026年7月29日
【価格】
期間限定盤:2,970円(税込)
アニメ盤:1,650円(税込)

 

angelaの「ミュージック・ワンダー★大サーカス2026〜スタチャまみれ?!〜」

<日時>
【DAY1】2026年11月13日(金) 17:30開場/18:30開演
【DAY2】2026年11月14日(土) 14:30開場/15:30開演

<会場>
大宮ソニックシティ 大ホール

<ゲストアーティスト>
【DAY1】堀江由衣
【DAY2】上坂すみれ

<券種・チケット代>
・S席 ¥15,000(税込) ※1階前方エリア・非売品グッズ付き
・A席 ¥9,900(税込)
・A席 ファミリー割 大人¥9,900(税込)/子供¥5,500(税込)

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作品情報

才女のお世話 高嶺の花だらけな名門校で、学院一のお嬢様(生活能力皆無)を陰ながらお世話することになりました

あらすじ

「私、このひとが欲しい」

だれもが憧れる“完璧なお嬢様”、此花雛子。
日本随一の財閥の令嬢である彼女は、偶然出会った一般庶民の男子高校生・友成伊月を、突然専属の“お世話係”に指名する。

表向きは品行方正に見える雛子だが、着替えさえ一人ではできない生活能力皆無の“ぐうたら娘”だった――

名家のしがらみから“完璧なお嬢様”を演じなければならない雛子。そんな彼女を守りたいと甲斐甲斐しくお世話をする伊月。やがて雛子も全力で甘えるようになって……

ギャップ可愛いお嬢様との、主従を超えた甘々な恋物語が始まろうとしていた。

キャスト

友成伊月:上村祐翔
此花雛子:小原好美
天王寺美麗:大西沙織
都島成香:土屋李央
鶴見静音:小清水亜美
大正克也:熊谷健太郎
旭可憐:前島亜美
此花華巌:子安武人

(C)坂石遊作・ホビージャパン/『才女のお世話』製作委員会

 

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