
「ミミはシーナにお願いできないの?」一方的なお願いに抱えるずるさは時間にとけて──TVアニメ『きみが死ぬまで恋をしたい』第10話を振り返り
シーナとミミを中心に、戦時下を生きる少女たちの“生と死”、そして絆を描くTVアニメ『きみが死ぬまで恋をしたい』。
第10話「忘れない日」では、ミミのためにも自分の力を役立てたいと、治癒魔法を学び始めたシーナ。一方、シーナと過ごす時間が減ったミミには、これまでとは少し違う感情が芽生え始めます。
シーナを想うミミの新たな一面が垣間見えた第10話を振り返ります。
私の力が誰かの助けになるように
ミミのためにも自分ができることをしようと、治癒魔法の向上を目指すシーナは、フラン先生のもとへ。ついてきたミミは手伝いもままならず、「終わったらすぐに戻るから」と部屋を追い出されてしまいます。
自分の力が誰かの助けになるように頑張りたい。その気持ちをわかってほしいシーナとは対照的に、一緒にいる時間が減ったミミは「退屈!」と拗ね気味。そんななか、ミミは咳き込んでいるクラスメイトのハルと出会います。身体が弱く実習ができない分、せめて勉強はできるようになりたいと話すハル。ミミは、自分より良い点数なのに嬉しそうではないことを不思議がり、「シーナも嬉しそうじゃないんだ」と口にします。
そんなミミに、ハルは「君は、この学校のみんなの役に立っているだろう」と伝えますが、そこへミミを探していたシーナの声が。帰ろうとしたハルがその場にしゃがみ込むと、額に触れて熱を確かめ、身体を支えるシーナ。自分以外の誰かに優しくするシーナを見つめ、茫然とするミミ。ハルを見送ると、後ろからシーナに抱きつき、「早く帰ろ」とつぶやくのでした。
ミミのなかに芽生えたモヤモヤ
翌日、再びハルと遭遇した二人。図書館へ本を返しに行くというハルでしたが、つらそうな様子を見たシーナは、自分が代わりに返すと申し出ます。ハルと話し込むシーナを、「早く行こう」と引っ張るミミ。別れ際、ミミはハルが制服も私服も男子用の服を着ていることを指摘。「君もおかしいと思う?」と動揺するハルに、ミミは「ハルに似合ってる。自分で選んだんなら何もおかしくない」と笑顔で伝えます。
書庫へと向かう道中、ハルとのやり取りを振り返り、物事をまっすぐに捉え、自分の言葉で伝えてくれるミミだからこそ、アリもハルもみんなが素直になれるのだと話すシーナ。「ミミの言葉にモヤモヤしたものがない」と重ねるシーナでしたが、ミミの頭に浮かぶのは、ハルに優しくするシーナの姿。自分でもまだうまく言葉にできないモヤモヤがある様子です。
「ミミはシーナにお願いできないの?」
書庫に着くも階段でミミがつまずき、助けようとしたシーナも一緒に転倒。その拍子に、シーナは足をすりむいてしまいます。保健室で包帯をもらおうと立ち上がるシーナを「立っちゃダメ」と座らせ、顔を寄せるミミ。修復魔法を使おうとしていると気づいたシーナは、これくらいの怪我に魔力を使うのはもったいないと拒みます。「怪我をしないで」「体を大切に」と、いつもシーナからお願いばかり。「ずるい」「ミミはシーナにお願いできないの?」と訴えるミミ。
その言葉からミミの本当の気持ちを知ったシーナは、やがて観念したようにそっと目を閉じ、二人はキスを交わします。魔力の光とともにシーナの傷が修復され、ゆっくりと唇を離して見つめ合う二人。「ミミのおかげで、もう痛くないよ」と、ミミをぎゅっと抱きしめるシーナ。二人だけの尊い時間に、ミミは「おやつも晩御飯も間に合わなくていいや…」と心のなかでつぶやくのでした。
『きみが死ぬまで恋をしたい』作品情報
あらすじ
人を殺すための授業、誰が死んでも悲しむことさえままならない日常。
ここは不条理で、常に死と隣り合わせの日々が、「当たり前」な世界。
「どうしてみんな平気なの?」
自分の境遇を受け入れられずにいる14才のシーナはある夜、血まみれの小さな女の子・ミミと出会う――
どんな現実が訪れようとも、生きていく。
これはそんな少女たちが見つける、あどけない願いの物語。
キャスト
(C)あおのなち・一迅社/「きみ死ぬ」製作委員会





























