
笑顔の奥に隠した悲しみ。こらえていた涙と帰ってきたペンダント──TVアニメ『きみが死ぬまで恋をしたい』第8話を振り返り
少女たちの“生と死”、そしてかけがえのない日常を描く絶賛放送中のTVアニメ『きみが死ぬまで恋をしたい』。
衝撃のラストとなった第7話。続く第8話「ただいま」では、大切な人を失ったアリと、その最期を目の当たりにしたミミ、そして2人に寄り添うシーナの想いが描かれます。それぞれがセイランの死を受け止めていく第8話を振り返ります。
「セイランが、消えちゃったの」
戦闘から戻ったミミが、出迎えたシーナに伝えたのは「セイランが…消えちゃったの…」という言葉でした。絞り出すように伝えたシーナの「おかえり」に、茫然としたまま「ただいま」と返すミミ。一方、教室では、オミ先生からルームメイトであるセイランの私物整理を片付けるよう告げられるアリの姿がありました。
単なるルームメイト以上の関係だったセイランとアリ。一つの毛布を分け合って目を覚まし、二度寝するアリをセイランがくすぐって起こす。ミミによって変わっていくシーナを2人で見守り、一緒のベッドで眠るために掃除をする。2人が重ねてきたのは、そんな穏やかで親密な日々でした。その中には、お互いにペディキュアを塗り合う夜もありました。
自分がやってみたかったことをいつも一緒にやってくれると、アリに改めて「ありがとう」と伝えるセイラン。その笑顔を見つめながら、アリが胸に抱いていたのは、この瞬間より大切にしたい未来なんてないという想いでした。もっとセイランが弱虫だったら、自分もわがままを言えたのかもしれない。本当は「行かないで」と伝えたかった気持ちを隠し、アリは「強い心で戦場に向かう姿を誇りに思います」と手紙にしたため、ペンダントに込めてセイランへ贈ったのでした。
笑顔の奥に隠した悲しみ
アリを心配して部屋を訪ねたシーナとミミ。そこで、見つけたのは明かりもつけず床に座り込んでいるアリでした。一緒にセイランの私物を整理することになったものの、部屋には2人の思い出が至るところに残されていました。教科書を片付けながらセイランのことを思い出すシーナに、「遺品整理なんてつらいことを手伝わせてごめん」と笑顔を作るアリ。
そんな彼女に、「つらいことなのに、なんで笑うの?」と素直に問いかけるミミ。戦争に参加して誰かの役に立ちたいというセイランの気持ちを誰よりも理解していたから、こんな日が来ることも覚悟していたと、アリは再び笑顔を見せます。
その夜は、3人で並んで眠ることに。平気なはずないのにと眠れずにいたシーナに、アリは「ごめんね。言葉にしたらダメになりそうで」とポツリ。そして、翌日の祈りの時間に一緒にいてほしいと頼むアリに、シーナは「もちろん」と答えるのでした。
こらえていた涙と帰ってきたペンダント
翌日、祈りの時間。講堂には、生徒たちの献花によってあふれんばかりの花が詰められた棺が並んでいました。アリが花を手向けようとしたそのとき、ミミはポケットからセイランのペンダントを取り出します。「これ、アリがあげたんでしょう?」と差し出し、セイランがずっと握っていたから「持って帰らなきゃ」と思ったのだと伝えます。震える手でペンダントを受け取るアリ。セイランが見ていないところでは泣かないと約束したからと、あふれそうになる涙を必死にこらえて、アリは棺の前に。
涙がにじむアリに駆け寄り、その肩を抱くシーナ。そして、ミミからも「セイラン、きっと怒らないよ」という声が。その言葉にセイランとの日々がよみがえり、ついに堰を切ったように泣き出すアリ。ミミはそんな彼女の隣で、手にしていたデイジーの花をそっと棺へ手向けるのでした。
その後、講堂を出たアリたちは1人の上級生から声をかけられます。戦場で命を落としかけたときに、14クラスの生徒から止血薬をもらって助けられたこと。それを自分に渡さなければセイランが助かったかもしれないと頭を下げる彼を責めることなく、アリは「あなたが無事でよかった」と静かに微笑み、教えてくれたことへの感謝を伝えます。そんななか、教室に戻ろうとするアリに、「セイランにもう一度会いたい?」と問いかけるミミ。アリとシーナに、死んだ人を生き返らせる魔法を知っていると、真剣な表情で告げるのでした。
『きみが死ぬまで恋をしたい』作品情報
あらすじ
人を殺すための授業、誰が死んでも悲しむことさえままならない日常。
ここは不条理で、常に死と隣り合わせの日々が、「当たり前」な世界。
「どうしてみんな平気なの?」
自分の境遇を受け入れられずにいる14才のシーナはある夜、血まみれの小さな女の子・ミミと出会う――
どんな現実が訪れようとも、生きていく。
これはそんな少女たちが見つける、あどけない願いの物語。
キャスト
(C)あおのなち・一迅社/「きみ死ぬ」製作委員会





























