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『薬屋のひとりごと』趙迂役・藤原夏海が第3期で感じたキャラクターの変化【インタビュー】

秋アニメ『薬屋のひとりごと』第3期:趙迂役・藤原夏海さんが感じたキャラクターの変化|「もう自然に出てきちゃうんです」趙迂の子供らしさはどう作られるのか――

 

「意識しているというか、自然に出てくるんです」

──悠木碧さんと大塚剛央さんにインタビューさせていただいた際、おふたりが藤原さんの「ガキ感がすごい」と絶賛されていました。子供らしさを出す場面のお芝居は、どのように意識されているのでしょうか?

藤原:恐れ多いですね(笑)。意識しているというか、もう自然に出てきちゃうんです。台本を読んで、パッと声に出すと、それがもう音として乗るので。特別に気をつけていることは、結論から言うと「ない」になってしまうんですけど。でも、子供って声が大きいじゃないですか。ちょっと距離感がバグっているというか、そういう子供らしさの部分は意識しました。

第2期から芝居のプランに大きな違いはないんですけど、響迂の頃は、毒を飲んでしまうときなども、いい意味で子供らしくない、勇敢な選択をしていました。でも第3期になってからは、本来のあどけなさだったり、より子供らしい部分を前面に出したいなと。まだ小さい子ですけど、そこの区別はしたいなと思っていました。

──第2期は響迂が置かれていた環境も特殊でした。

藤原:無邪気で子供らしいのは変わらないんですけどね。記憶というか、その状況を心にちゃんと抱いているか抱いていないかで、やっぱり考え方も変わってくるのかなと思ったので、そこは気をつけました。

──自然と子供らしさが出てくるというのは、これまで少年役をたくさん演じてこられたからこそという部分もあるのでしょうか?

藤原:確かにあるかもしれないですね。今まで演じさせていただいてきた役が、つなげてくれたみたいなところはあると思います。

少年といっても本当に色々な性格の子がいるんですよね。趙迂の場合は元気ではつらつとしたタイプですけど、今までの子たちとの差別化といいますか、線を引いたうえで、その中でも趙迂はきっとこういう子だろうなということを考えながら演じました。

 

本当の子供らしさとは何なのか

──少年役を演じる楽しさ、逆に大変なことがあれば教えてください。

藤原:子供ならではの感情の爆発のさせ方が、普段の私と似ているというか。私も割とパーンと出すタイプなので、それを仕事でできるところとか。基本的に静かにしているのがあまり得意ではないので、自分に近いキャラクターを演じながら、他の人とやり取りできるのは面白いですね。

大変な部分でいうと、リアリティというか。子供らしさをちゃんと表現するにはどうしたらいいかなと悩む、追求することの難しさはあるかもしれないです。できることなら、限りなく子供らしく演じたいんですよね。言葉の節々だったり、突拍子もないときのリアクションだったり。大人だったら落ち着いているところじゃないですか。そこら辺の「本当の子供らしさって何なんだろう」というのを考えるのは難しいです。

──ご自身で研究されることもあるのでしょうか?

藤原:人間観察もそうですし、他の方のお芝居を聞いたり。私の感性でしかないんですけど、街行く子供たちを見て、純粋でまっすぐなところとか、「子供ってこうだよな」と思うような要素をいっぱい吸収して、それを演技で活かすみたいな感じですかね。

──手がかりは至るところにありそうです。

藤原:生きていたらそこら辺にありますからね。あと甥っ子もいたりするので。本当に十人十色なので、色々な子を見て研究しています。

──ちなみに、本作は難しい漢字が多いというお話を度々伺っています。

藤原:いっぱいありました。中でも、第1期に登場した「青い薔薇」の読み方が印象に残っています。薔薇という字を、あの世界では「そうび」と読むんですよね。そこが一番の驚きでした。

第3期でも、バッタとイナゴの違いがもうわけがわからなくなってしまって(笑)。虫偏の漢字も多いですし。やっぱり『薬屋』ってすごく難しいことを言っているんだなって。悠木さんは本当にすごいなと思います。猫猫がずっと説明していたり、モノローグで解説したりしているじゃないですか。地位とか人の位のこともそうですし、初めて聞く漢字や言葉も多かったので、全体的に難しかったです。

 

厳しい世界の優しいキャラクターたち

──たくさんのキャラクターが登場しますが、お気に入りのキャラクターはいますか?

藤原:緑青館の三姫がすごく好きです。猫猫を本当の妹のように可愛がって、小さい頃から面倒を見ているんですよね。私も3人姉妹なので、すごく素敵なお姉ちゃんたちだなと思いました。

あとは右叫さんもめっちゃ好きなんですよ。趙迂とも関わりがあるキャラクターで、花街に来て猫猫と一緒に過ごしているうちに、右叫さんが世話を焼いてくれるシーンがあるんですけど、お兄ちゃんみたいな感じで。趙迂の人懐っこさとか可愛らしい姿は、猫猫だったり右叫さんだったり、周りの大人が引き出してくれているなと感じるので、そこもいいなと思います。優しいですし。

──ああいう世界ですが、優しい人が多いですよね。

藤原:多いですね。厳しい世界ではありますけど、そういう背景があるからこそ、皆さんの温かい心根や優しさが浮き彫りになって。すごく温まる作品だなというのを感じます。

──最後に、放送を楽しみにしている方々へメッセージをお願いします。

藤原:第3期では名前が変わり、より元気になった趙迂が猫猫と一緒に過ごしていきます。『薬屋』ならではの、謎を解き明かしていくという流れは変わりませんが、そこに趙迂が加わって、一緒に手がかりをつかんでいくところが第3期の面白さのひとつだと思うので、そこも注目していただきたいです。

個人的に、左膳さんと猫猫のやり取りも好きだったりします。子の一族の砦にいたひとりでありながらも、猫猫に協力してくれることになるので、新しいメンバーが加わった楽しさがあるんじゃないかなと。あとは猫猫と壬氏様の行方も見届けてほしいです。隅から隅まで、一人ひとりのキャラクターに注目してください。

 
[取材・文 MoA]

 

作品情報

薬屋のひとりごと 第3期

あらすじ

子の一族が起こした反乱の後始末も落ち着き、猫猫は花街の薬師としての日常へと戻っていた。ある日、緑青館で出された朝餉をきっかけに、猫猫はとある“違和感”を覚え、その正体を探し始めていた。

一方、本来の身分・皇弟であることを明かし、その責務に向き合い始めた壬氏は、楼蘭から最後に託された≪国を襲う災害の予兆≫に頭を
悩ませていた。さらにそこへ、人々を惑わす謎の仙女の噂も飛び交いはじめ、茘国にはふたたび影が落ち始めていた。

物語の舞台は後宮から市井、さらに隣国へと広がり、猫猫と壬氏には新たなる試練が待ち受ける。

キャスト

猫猫:悠木碧
壬氏:大塚剛央
高順:小西克幸
馬閃:橘龍丸
羅半:豊永利行
陸孫:内山昂輝
羅漢:桐本拓哉
白鈴:小清水亜美
梅梅:潘めぐみ
女華:七海ひろき
趙迂:藤原夏海
白娘々:上田麗奈
ナレーション:島本須美

(C)日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

 

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