映画
アニプレ『Viewcast』発表会レポート!

『心が叫びたがってるんだ。』が場所を選ばす見れる!『Viewcast』発表会で提示された3つの可能性

 2016年3月26日・27日に開催された「Anime Japan 2016」(AJ2016)にて、数々の人気作品を世に送り出してきたアニプレックスが、アニメファンのための新サービス「Viewcast(ビューキャスト)」を発表しました。この新たな試みは、3月30日発売の映画『心が叫びたがってるんだ。』(ここさけ)のBlu-ray&DVD完全生産限定版および、6月29日発売の『暦物語』を皮切りに順次実装されていきます。

 「Viewcast」は、アニプレックスより発売されるBlu-rayもしくはDVDを購入された方を対象としたサービスで、スマートフォンやタブレットに専用アプリをダウンロードすると、映像ソフトに収録されている本編映像をお手元のデバイスで観覧できるというもの。加えてアニメBlu-ray&DVDの醍醐味であるCDやブックレット、キャスト・スタッフによるオーディオコメンタリーなどの特典も閲覧できる、まさしくBlu-ray&DVDを持ち歩くという表現に相応しいサービスです。

 本稿では、発表会の模様をレポートでお届け。また、「Viewcast」の概要はこちらの記事でも確認できるので、チェックしてみてください。

>>アニプレの新サービス「ビューキャスト」第一弾は『ここさけ』!




■ Blu-ray&DVDがあなたの端末の中に!

 発表会が始まると、アニプレックス・企画制作グループの高橋祐馬さんが登壇。会場に向けて「Blu-rayやDVDを集めている人のなかで、こんなことを思ったことはありませんか?」と問いかけます。「購入したのはいいが、そのまま家の棚に置きっぱなし……」「家以外の場所でも観たい」など、アニメファンの多くが体感している様々な悩みの数々。それを受けてこの「Viewcast」は、映像ソフトをビジネスの柱としているアニプレックスがアニメファンと真摯に向き合い、それに応える「作品ファンのためのBlu-ray&DVDデジタル視聴サービス」であると語ります。

 「Viewcast」を使えば、スマートフォンやタブレットなどの端末で収録されている本編映像や特典をいつでもどこでも観賞できるようになります。

 ここで類似サービスとの相違点として高橋さんが挙げられたのが、「優良配信サイトなどの視聴サービスに作品を投じるのではなく、作品への付加価値として視聴サービスを付与している」という点です。これはストリーミングなどでアニメを配信している有料サービスと、Blu-ray&DVDを購入して視聴する際の違いを思い浮かべてもらうとわかりやすいかと思います。本編映像だけでなく、特典ブックレットやサントラ、ドラマCDなどもアプリを通して端末で視聴できることからも、既存の配信サービスとの差別化はできているのではないでしょうか。

 アプリを使って映像を視聴する際は、ファイルを端末にダウンロードする、もしくはストリーミングのふたつの形式を選択できるそうですが、視聴期限として2年という制約があるとのこと。

▲パッケージに収録されているコードをアプリ内で入力することにより視聴可能に。

▲パッケージに収録されているコードをアプリ内で入力することにより視聴可能に。

 質疑応答でも問われていたのがもちろん、「ダウンロード期限を越えてしまったらもう見られないのか」というところです。この点は、ストリーミングではなく手持ちの端末にデータをダウンロードしておけば、期限を過ぎた後もスマートフォンやタブレットで作品を視聴することができるそうなので、安心ですね。

 また、高橋さんが実際にこの「Viewcast」を実機で使用してみることに。本編映像は巻き戻しや早送りなど、映像ソフトと同じようにチャプターごとに観たいシーンに飛ぶことも可能。ブックレットは電子書籍と同じような感覚で文字の拡大縮小などができ、特典CDの音源も、アプリ内で楽曲を選択することで手軽に聴けるようになっていました。端末内で気軽にBlu-ray&DVDと同じ映像、特典を楽しむことができるようです。

 そして、高橋さんは最後にこの新サービスの可能性として「商品の販売後に新たな画像や映像、音源を提供」「絵コンテやアフレコ台本などの制作資料をデジタルで閲覧」「選択式の特典など、ネットワークやデジタルと連携した新たな特典企画」の3つの可能性を打ち出しました。今はアニプレックスの自社作品のみの実装ですが、他社からの要望があれば随時検討するとのことで、この「Viewcast」が広く浸透すればアニメファンのみなさんにとって、映像ソフトを購入するメリットがまたひとつ増えるのではないでしょうか。

 作品に付加されたサービス・新たな価値となりうる「Viewcast」。ぜひともアニプレックスが新たに打ち出した新サービスを、いち早く体験してみましょう!

 
■『心が叫びたがってるんだ。』作品概要

 ずっと、ずっと、伝えたかった。大ヒット作[あの花]スタッフが贈る感動青春群像劇 累計興収11.2億円。第39回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞受賞! 映画『心が叫びたがってるんだ。』は、監督:長井龍雪、脚本:岡田麿里、キャラクターデザイン・総作画監督:田中将賀、制作:A-1 Picturesが、アニメーション作品『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』に続き再びタッグを組む、秩父を舞台に描かれる「青春群像劇」第2弾の完全オリジナル劇場用アニメーション作品。2015年9月19日より全国142館で公開されると、累計興収11.2億円、累計動員82万人を記録。原作・原案を持たず、テレビシリーズ発でもない完全オリジナル劇場用アニメーション作品が興収10億円を突破するのは、スタジオジブリ作品・大友克洋作品・細田守作品に次ぐ、史上4番目のケースという快挙を達成いたしました。第39回日本アカデミー賞 優秀アニメーション作品賞受賞。第 19 回文化庁メディア芸術祭アニメーション部門 審査委員会推薦作品選出。

<ストーリー>
 心の殻に閉じ込めてしまった素直な気持ち、 本当は叫びたいんだ。お喋りを封印されてしまった女の子、順。彼女はとっても元気な女の子だったが、子供時代にうっかり話してしまった<ある事>がきっかけで、家族がバラバラになってしまう。そして突然現れた、玉子の妖精に、二度と人を傷つけないようにお喋りを封印されてしまう。その事件以来トラウマを抱え、目立たないように生きてきた順だったが、ある日「地域ふれあい交流会」の実行委員に任命され、なんとミュージカルの主役に 抜擢されてしまう…。

<CAST>
成瀬順:水瀬いのり
坂上拓実:内山昂輝
仁藤菜月:雨宮 天
田崎大樹:細谷佳正
城嶋一基:藤原啓治
成瀬泉:吉田羊

<STAFF>
原作:超平和バスターズ
監督:長井龍雪
脚本:岡田麿里
キャラクターデザイン・総作画監督:田中将賀
音楽:ミト(クラムボン) 横山 克
主題歌:乃木坂46 「今、話したい誰かがいる」 (ソニー・ミュージックレコーズ)
美術監督:中村隆
プロップデザイン:岡真里子
色彩設計:中島和子
撮影・CG監督:森山博幸
編集:西山茂
音響監督:明田川仁
企画・プロデュース:清水博之・岩田幹宏
プロデューサー:斎藤俊輔
アニメーションプロデューサー:賀部匠美
製作代表:夏目公一朗・植田益朗・清水賢治・中村理一郎・久保雅一・落越友則・坂本健
製作:「心が叫びたがってるんだ。」製作委員会 (アニプレックス/フジテレビジョン/電通/小学館/A-1 Pictures/ローソン HMV エンタテイメント)
制作:A-1 Pictures
配給:アニプレックス


>>Viewcast(ビューキャスト)の情報はコチラ
>>「心が叫びたがってるんだ。」公式ホームページ
>>「心が叫びたがってるんだ。」公式Twitter(@kokosakeproject)

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