主演男優賞に神谷浩史さん、女優賞に釘宮理恵さん！豪華な顔ぶれが今年も集結した「第三回　声優アワード」授賞式が開催！

　その年度、最も印象に残った声優と作品を対象にした本格的なアワードとして、2007年に第一回が開催された「声優アワード」の第三回となる授賞式が、2009年3月7日に東京アニメセンターUDXシアターで開催され、今年も豪華な顔ぶれがレッドカーペットを歩いた。

　年々、その人気が高まる“声優”という職業。その業績を評価する賞として立ち上がってから3年。もはや業界内外に定着した感のある「声優アワード」。

　今回の表彰対象作品は、2008年1月1日～12月31日までに、新作としてTV放送・リリースされたDVDまたはビデオ作品。ないしは初めて上映された作品。ネット配信された作品。ゲームとして発表された作品。 表彰される各部門（主演男優・女優賞、助演男優・女優賞、新人男優・女優賞、歌唱賞、パーソナリティ賞）は、2008年10月1日～2009年1月1日までの期間、各投票サイト・施設での一般投票での得票を集計し、最終選考ノミネートを決定。2009年1月5日～2009年1月12日の期間、選考委員会による二次選考によって最終的な受賞者が決定された。

　功労賞、特別功労賞、シナジー賞、富山敬賞（話題賞）は、実行委員会が長年の功績をもとに推薦した結果を選考委員会で承認する形で決定された。

　今回から新設された海外ファン賞は、声優アワードWebサイト（英語版）での投票結果を元に、選考委員会で承認する形で決定された。

●主演男優賞
　今回の主演男優賞は、神谷浩史さん（青二プロダクション所属）。アニメ『夏目友人帳』での主人公・夏目貴志役の演技が評価された。神谷さんは2008年には『ガンダム00』など多くの人気作に出演している。

●主演女優賞
　今回の主演女優賞は、釘宮理恵さん（アイムエンタープライズ所属）。アニメ『とらドラ！』の逢坂大河役や『隠の王』の六条壬晴役などでの、美少女キャラクターから少年役までを演じる、その可能性と実力が改めて評価された。

●助演男優賞
　井上和彦さん（B-Box所属）と杉田智和さん（アトミックモンキー所属）が受賞。 井上さんはアニメ『夏目友人帳』の招き猫姿のニャンコ先生と、ニャンコ先生の本来の姿の妖・斑を好演したことが評価された。一線で活躍しながら若手育成に力を注ぐなどの業界への貢献度も高く評価された。杉田さんは2008年、『仮面ライダーキバ』のキバットバットIII世役や、『マクロスF』のレオン・三島役、『伯爵と妖精』のレイヴン役などを演じ、巧みで落ち着いた演技力と瞬発力のあるアドリブがファンの高い支持を受け、今回の受賞につながった。

●助演女優賞
　遠藤綾さん（オフィスPAC所属）と、沢城みゆきさん（マウスプロモーション所属）が受賞。遠藤さんは、『マクロスF』のシェリル・ノーム役を熱演、一気に注目を集めた。そのほかにも『ネオ アンジェリーク Abyss』アンジェリーク役、『セキレイ』松役など多くの作品でその存在感を示したことが評価された。沢城さんは、『図書館戦争』柴崎麻子役、『かんなぎ』青葉つぐみ役、『PERSONA -trinity soul-』神郷洵役、『鉄のラインバレル』山下サトル役などで、その確かな演技力が支持を受け、今回受賞となった。

●新人男優賞
　岡本信彦さん（プロ・フィット所属）と、梶裕貴さん（アーツビジョン所属）が受賞。 岡本さんは『PERSONA -trinity soul-』の神郷慎役、『紅』の九鳳院竜士役、『とある魔術の禁書目録』のアクセラレータ役など、多彩な役柄を演じる才能と演技力が認められた。梶さんは、『夜桜四重奏～ヨザクラカルテット～』比泉秋名役、『黒執事』フィニ役などでの演技のほか、ゲーム、ドラマCD、外画吹き替えなど、広いフィールドでの活躍が認められた。

●新人女優賞
　阿澄佳奈さん（81プロデュース所属）と、戸松遥さん（ミュージックレイン所属）が受賞。阿澄さんは『ひだまりスケッチ×365』の主人公・ゆの役を好演したことや、『今日の5の2』でのボーイッシュな平川ナツミ役の演技が評価。 戸松さんは2008年、『絶対可憐チルドレン』の三宮紫穂役、『かんなぎ』のナギ役、『To LOVEる-とらぶる-』のララ・サタリン・デビルーク役など、多くの作品でメインキャラに抜擢され、非常に高い注目を集めた。その活躍が評価された。

●歌唱賞
　中島愛さん（スターダスト音楽出版所属）が受賞。『マクロスF』のランカ・リー役でデビュー。作品の人気が上昇するとともに彼女の人気も急上昇。ランカとともにブレイクした。ランカ・リー＝中島愛名義のデビューシングル「星間飛行」がオリコンウィークリーチャート5位を記録。多くのファンの支持を受け今回受賞となった。

●パーソナリティ賞
　神谷浩史さんが主演男優賞とダブル受賞。「神谷浩史・小野大輔のDearGirl～Stories～」でラジオパーソナリティとしての知名度を一気に広めたことをはじめ、「マクロスF○※△」や「さよなら絶望放送」などでのトークが多くのリスナーを虜にし、今回の受賞につながった。

●特別功労賞
　武藤礼子さん（青二プロダクション所属）が受賞。※2006年10月29日永眠。
　エリザベス・テーラーや『サウンド・オブ・ミュージック』のジュリー・アンドリュースの吹替をはじめ、アニメでは『ふしぎなメルモ』のメルモ役、『ムーミン』のノンノン役などで知られる。そのやさしい声と、長きにわたる活躍を称え、今回特別功労賞となった。

●功労賞
　内海賢二さん（賢プロダクション所属）、富田耕生さん（ぷろだくしょんバオバブ所属）、永井一郎さん（青二プロダクション所属）の3名が受賞。
　内海さんはアニメでは『北斗の拳』ラオウ役、『Dr.スランプ アラレちゃん』則巻千兵衛役、外画ではスティーブ・マックイーン、オリバー・リード、サミー・デイヴィスJr.などを担当。富田さんは、『平成天才バカボン』バカボンのパパ役、『ジャングル大帝』ヒゲおやじ役、外画ではロッド・スタイガー、アーネスト・ボーグナイン等を担当。 永井さんは『サザエさん』磯野波平役、『宇宙戦艦ヤマト』徳川彦左衛門・佐渡酒造役、『機動戦士ガンダム』ナレーター、外画では『スター・ウォーズ』シリーズでのヨーダ役などを担当。お三方とも声優界の大御所として、これまでの活躍が高く評価された。

●シナジー賞
　アニメ『鉄腕アトム』より、清水マリさん（ぷろだくしょんバオバブ所属）。水垣洋子さん（81プロデュース所属）。勝田久さん（アーツビジョン所属）。 1963年に日本最初のテレビ用連続アニメとして制作され、日本アニメの礎を築いた作品。今回は1963年放映当時のキャストの方々が受賞。

●富山敬賞（話題賞）
　山寺宏一さん（アクロス エンタテインメント所属）。バラエティ番組「おはスタ」の司会で知られ、映画・ドラマ・舞台・CMに幅広く活躍。多数の役柄を演じている。『それいけ！アンパンマン』のチーズ役・カバ夫役や、外画でのジム・キャリー、ブラッド・ピット、エディ・マーフィーの吹替などで知られ、その功績が評価。

●海外ファン賞
　福山潤さん（ぷろだくしょんバオバブ所属）が受賞。『コードギアス 反逆のルルーシュ』でルルーシュ・ランペルージ役を演じている福山さん。海外では多くのアニメファンが同作に注目。その演技が海外でも強烈な印象を残し、高い支持を受け、今回の受賞につながった。


　受賞式に続いて、3月21日、「東京国際アニメフェア2009」会場にて声優アワードスペシャルステージが開催されることが決定。授賞式の模様や授賞式直前のコメントなどの上映会をはじめ、多くの受賞者が駆けつけてくれるスペシャルなステージになる。

＜概要＞
日時：3月21日（土）　15:00 ～ 16:00
会場：東京国際アニメフェア2009　特設ステージ(パブリックステージ)

＜出演＞
神谷 浩史（主演男優賞）
杉田 智和（助演男優賞）
遠藤 綾（助演女優賞）
阿澄 佳奈（新人女優賞）
戸松 遥（新人女優賞）
清水 マリ（シナジー賞）

鷲崎 健（司会）

※入場には整理券が必要。配布場所は特設ステージ出口にて当日10：00より。