バラエティCD『金色のコルダ2 f アンコール　-graduation-』より、谷山紀章さんインタビュー

　コーエーのPSP用恋愛育成シミュレーションゲーム『金色のコルダ2 f アンコール』より、バラエティCD『金色のコルダ2 f アンコール　-graduation-』が2009年9月30日にリリースされる。

　「金色のコルダ2」シリーズの最終章でもある『金色のコルダ2 f アンコール』。ゲームでは卒業という「旅立ち」のシーズンを前にして揺れ動くキャラクターたちの姿が描かれており、バラエティCDでもゲーム内エピソードをキャラクターソングやドラマで再現。新キャラクター・衛藤桐也と月森蓮による同曲対決の模様を描いたメインドラマや2人のデュエット曲、さらに「アンコール」から恋愛対象キャラとなった吉羅暁彦のソロ曲を含む、ヴォーカル3曲も収録される。

　そこで今回は、前回の日野聡さんに引き続き、デュエット曲「TWILIGHT RONDO」を歌う、月森蓮役の谷山紀章さんにインタビュー。レコーディングの感想や、同曲の聴きどころなどについて語っていただいた。


――収録を終えた感想をお願いします。

谷山紀章さん（月森蓮 役）：叙情的な曲というか、デュエットという難しさもあったんですけど、「行ききらない美学」という感じでした。


――「行ききらない美学」というのは？

谷山さん：「ここでもっと行きたいんだけど、行かない」というか。そんな感じの曲だと思ったので、曲に自分を合わせて、ある意味自分を殺してというか。僕としてはそういった作業でした。


――メロディを聴いたときはどう感じましたか？

谷山さん：まだ全然楽器が入っていない状態でしたので、なかなか判断は難しいんですけど、独特の雰囲気がある楽曲だと思いましたね。


――タイトルが「TWILIGHT RONDO」。詞にも「メランコリック」という言葉が入っていますが、全体的にはどんなイメージの曲になっていますか？

谷山さん：ある種メロウなんですけど、大げさにはしていないような感じですね。最初から最後までわりと静かというか、サビで急にドラマチックになるような感じではない。いい意味で僕には淡々と聴こえました。でもデュエットだから相手ありきの曲なので、先に日野くんがサビを入れていて、それをユニゾンで合わせていますからね。


――日野さんの歌い方を聴いてどうでしたか。

谷山さん：サビはわりと素直に歌っているなと思いました。僕もそれに合わせて、あまりドラマチックに歌いませんでした。A・Bパートは日野くんもなんとなく色を出している感じに聴こえたので、ある程度自分の色を出しつつ、でも月森というキャラクターを守りながら歌わせていただきました。


――日野さんとは初めてのデュエットですね。

谷山さん：珍しい組み合わせですね。衛藤は新しいキャラクターなんですけど、デュエットはこれまで何度か収録していますから。伊藤健太郎くんとか宮野真守くんとか、3人曲というのもあったので、抵抗はありませんでした。


――詞を読まれたときの感想は？

谷山さん：「金色のコルダ」シリーズでは毎回、石川絵理先生の詞を歌わせていただいていますが、相変わらず綺麗な言葉選びだなと思いますね。僕も詞を書いたりするので、この曲のメロディに詞を乗せるのは難しいと思うんですけど、見事に言葉を載せていますね。言葉のチョイスが幅広いと思いました。


――「金色のコルダ」の世界を歌っているという感じですか。

谷山さん：それは皆さんが各々に感じるものだと思いますが、僕が思うには「金色のコルダ」というのは完全に「音楽」ですから。それをいかにキラキラに見せるか、音楽の広がりや世界を美しい言葉で彩るかということだと思うんです。抽象的でいながら、わりとすぐにその情景が思い浮かんだり、説明的すぎない歌詞なので受け取る側は想像しやすいと思います。


――今回の曲の聴きどころを教えてください。

谷山さん：異常に長い間奏（笑）。50秒くらいで月森と衛藤のヴァイオリンが入るので、そこが聴きどころだと思います。あとはしいて言うなら素晴らしいアンサンブルが終わって、月森と衛藤の掛け合いが始まるところですかね。盛りあがっていくなかで、2人がまるでヴァイオリンを弾いているかのような。それを歌として表現しているようなところですね。


――最後に、ファンの方へメッセージをお願いします。

谷山さん：「金色のコルダ」シリーズでは、いちばん新しいキャラクターになる衛藤が歌っているというのもかなりお宝ものです。月森と衛藤のデュエットというのも初めてのかたちなので、この2人がどんな歌を表現しているのか、世界観を表現しているのかと。そのあたりを楽しんでいただければ嬉しいなと思います。とても独特の雰囲気のある曲だと思いますので、皆さんのお気に入りリストのなかに入ってくれればとても幸せです。


バラエティCD『金色のコルダ2 f アンコール　-graduation-』
2009年9月30日発売予定
価格：3,990円（税込）
初回封入特典：星奏学院卒業記念三方背ケース

＜収録曲＞
・ヴォーカル曲
　新録ソロ2曲（火原・吉羅）＋デュエット1曲（月森＆衛藤）・再録曲3曲のほか、インストゥルメンタルバージョンを収録。

・ドラマ
　月森と衛藤の同曲対決の模様を描いたメインドラマのほか、お楽しみパロディドラマ「3Bが斬ル！」ほか1編のミニドラマを収録。

＜出演者＞
谷山紀章（月森蓮）
伊藤健太郎（土浦梁太郎）
福山潤（志水桂一）
森田成一（火原和樹）
岸尾だいすけ（柚木梓馬）
宮野真守（加地葵）
日野聡（衛藤桐也）
石川英郎（金澤紘人）
小西克幸（王崎信武）
内田夕夜（吉羅暁彦）　ほか

>>『金色のコルダ2 f アンコール』公式サイト
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