声優
『神様はじめました』メインキャスト・監督へ収録後インタビュー

テレビアニメ『神様はじめました』のキャスト、監督へのアフレコ後インタビューの模様をお届け!

 2012年10月1日(月)より、テレビ東京ほかにて放送中のテレビアニメ『神様はじめました』。鈴木ジュリエッタさんが手がける原作コミックが「花とゆめ」(白泉社刊)にて連載中だ。

 累計150万部を突破している人気作のアニメ化にあたり、監督にはコメディとギャグの演出に定評がある大地丙太郎さんが、キャラクターデザインを『名探偵コナン』の作画監督を務める山中純子さんが担当する。

 そんな本作のアフレコ収録が行われ、収録後にボイスを担当するキャスト陣、大地監督にコメントをいただいた。今回コメントを頂いたのは、桃園奈々生役の三森すずこさん、巴衛役の立花慎之介さん、鞍馬役の岸尾だいすけさん、ミカゲ役の石田彰さん、虎徹役の大久保ちか さん、鬼切役の新子夏代さん、監督の大地丙太郎さん。キャスト陣が語るキャラクターの魅力、監督が語る本作の見どころを最後までチェック!

●キャスト陣からみたキャラクターの印象

――まず、ご自身が担当するキャラクターの紹介をお願いします。

桃園奈々生役/三森すずこさん(以下、三森):なんとも名前でかんでしまいそうな桃園奈々生ちゃんという子を担当しています(笑)。奈々生は、普通の女子高生から一転、立ち退き命令を受けてホームレスに。そこでミカゲに出会って神様になるという、普通では体験できないような境遇の女の子です。中身は芯がしっかりしていて、困っている人がいると放っておけない女の子だと思います。

巴衛役/立花慎之介さん(以下、立花):僕が演じている巴衛という役は、狐の妖怪です。自分の中にルールのあるキャラクターで、基本的には上から目線だったりします。そのルールに照らし合わせて人を見るので、奈々生のように気に入れば心を開いていき、そうでない人に対しては心を閉ざすドSな感じの妖狐です。なんでもできてしまう、いい家政婦ですね。

鞍馬役/岸尾だいすけさん(以下、岸尾):「とんでもねぇ、あたしゃ神様だよ!」でお馴染、鞍馬役の岸尾だいすけです。神様じゃなくて、烏天狗の妖怪ですけどもね。世を忍ぶ仮の姿は、女子高生に人気なカリスマビジュアル系アイドルとして活躍しています。

 堕天使、というところまでしかアーティストプロフィールが公開されていない、謎多きカリスマロッカーですね。その実、鞍馬山から下りてきた烏天狗、その後なんやかんやあって最終的には神様になります……嘘です、なりません(笑)。奈々生にちょっかいをだしつつ、友情が深められ、今後戦闘力が高まるらしいです。仲が良いのか悪いのか、気になる関係を楽しんでください。

ミカゲ役/石田 彰さん(以下、石田):ミカゲは放浪癖のある神様です。土地神様として巴衛を率い、神社を訪れる人々の願いを叶えるのが仕事だったのでしょうが、仕事を放棄してどこかへ行ってしまっていました。久しぶりに帰ってきたところで奈々生に出会い、ただの人間だった女の子を神様にするきっかけを作った人物です。

 神様としての威厳はないですが、ミカゲが出会った奈々生や巴衛を見ていると、人を見る目はあると思います。結局のところ、奈々生に土地神としての仕事を任せてまたいなくなってしまいましたが、またどういった形で関わってくるかはコミックスを読むか、アニメのオンエアを見続けていただければと思います。

虎徹役/大久保ちかさん(以下、大久保):鬼火童子の片割れで、ひょっとこの方が虎徹になります。鬼火童子としてミカゲ神社を盛りたてていく祭囃子担当、双子のような見かけをした子です。巴衛の傍にいる立ち位置なので巴衛様をヨイショしていきたいと思います。

鬼切役/新子夏代さん(以下、新子):おかめのお面をつけている、鬼切というミカゲ神社の鬼火童子の精です。虎徹と一緒に土地神の奈々生様にお仕えしています。奈々生様は「鬼切君」と最初はずっと呼んでいるんですけど、女の子だということに気付いていらっしゃるのでしょうか? 謎ですね(笑)。素顔も絶対に見られないので、自分でもどんな顔をしているのかなと想像しながら演じています!

――演じているキャラクター以外で、お好きなキャラクター、気になるキャラクターを教えてください。

三森:いろんなキャラクターが気になってしょうがないんですけども、やっぱり巴衛がすごくキレイなんですよね。妖艶で中性的なところも感じるし、ドSなのにデレっとした部分も見せてくれるのは奈々生的には堪らないんじゃないかなって演じていて思いました。奈々生を演じている私としては巴衛が一番気になるキャラクターです。

立花:この流れでいくと、奈々生にしておくべきなのかな?(笑)。奈々生は想像以上に芯の強い子だったりするので、あれだけ上から目線でモノを言われて立ち向かっていける子ってなかなかいないなって。その前向きさとか、ストレートなところはすごく好きですね。三森さんが気持ちいい感じに声をあててくださるので、収録を経てさらに気にいったキャラクターになりました。

岸尾:鞍馬以外となると、やっぱり飛影、桑原かな……って、違うか!(笑)。アニメではまだ出てきていないですけど、KURAMAを担当するかわいそうな新人マネージャーですかね。彼には頑張ってほしいです。

石田:この作品で目立ってるのは、動物の化身の人たちだと思います。今ここにいる巴衛も鞍馬も、キャラクターが強いのでどの神使を選んでもハズレはないのですが、あえて選ぶとすると、白蛇さんの瑞希さん。巴衛の昔のことも知っていそうなので、追いかけていくと面白いと思いますよ。

大久保:自分の鬼切・虎徹という立ち位置的にいくと、神社に仕える精霊がきになりますね。狛犬として存在する精霊たちが、さまざまな動物や姿になって登場します。ウミウシであったり、から傘おばけだったり、神社ごとに色があって面白いと思います。私のイチオシは小さい姿の巴衛がツンデレで可愛くて好きです(笑)。

新子:妖世界の遊郭にいる たぬきの遊女のデザインが色っぽくて好きです。一話でものすごい足蹴にされてしまったんですけども、個人的には一緒に遊んで欲しいです。あとは、原作の出雲編で出てくる稲穂姫。やらなければならないことがたくさんあるにも関わらず眠ってしまい、最後には奈々生ちゃんに全てを押し付けてしまうところに親近感が沸きました(笑)。

――作品の魅力をひと言であらわすなら?

三森:老若男女に見て欲しいアニメです! 視聴者には女の子が多いと思いますが、私の両親に1話を見せてあげたら、懐かしい雰囲気のあるアニメだねって言ってもらえました。そんなホッコリするような世界観が色んな世代の方にヒットすると思いますので、ぜひ世代を問わずみなさんにみていただきたいです。

立花:個性、ですね。キャラクターの個性が豊かで、その声をあてる声優の方を見ても個性の強い方々が集まっている作品だと思います。その個性のぶつかり合いと調和がこの作品の面白さでもあると思います。

●監督が語る見どころは、ため息のでるイラストの美しさ

――監督が思う本作の見どころを教えてください。

大地丙太郎監督(以下、大地監督):よくインタビューで見どころを聞かれると、「見どころは全部です」と答えるのですが、この作品に関しては実はあります! 一話一話のベースにあるストーリーや展開はもちろん面白いんですけども、全体を通した絵の美しさに注目して欲しいですね。キャラクターデザインの山中純子さんが男性キャラクターの上に入れてくれる作画修正が、抜群に色っぽくて見るたびにため息がこぼれます。

 それに、僕自身少女漫画を原作としたアニメを担当することが多いですが、今作は少女マンガには珍しいアクションシーンが盛り込まれています。アクションシーンがたっぷり、なおかつ回数も多く、絵の気合いも入っています! そこにキャスト陣の声が入っていくわけですから、これは相当盛り上がるはずです。恋だけでなく、コメディだけでもなく、アクションシーンもあり、毎回見どころがあってお楽しみがたくさんありますよ。

――ストーリーはもちろん、絵にも注目ということですね。

大地監督:本編では、巴衛の着物ファッションにご注目いただきたいですね。とてもキレイです! 着物というのは非常に描きにくい部類のものですが、着物の柄や扇子の模様などスタッフが頑張ってくれています。あとは、ため息が出るほどの素晴らしいOP! アニメの聴きどころであり、見どころです。

 本編で服装の変化が少ない奈々生がファッションショーのように服装が変わります。あと、ストーリーの前半は、原作にあるような展開ですが、後半はオリジナルの展開もあるので期待していただければと思います。見どころ、聴きどころ満載のシリーズになっていますので、よろしくお願いいたします。

――制作の際に意識されたポイントは?

大地監督:やはり、絵です。これは始まる前のスタッフ決めの段階で決まってしまうことなので、山中純子さんに決まった時点でこの方の絵で全てイケルと思うくらい信頼しています。

 男の立場からすると、女の子のファッションや好みの男性の様子が分からないので、女性スタッフの意見を聞きながら制作を進めています。僕はだいたいギャグ担当です(笑)。三森さんが仰っていた“懐かしい感じ”を出しつつ、新旧の要素が入った色んな方が楽しめるものにしていきたいと思います。

 懐かしさといえば、ED曲に『神様お願い』というザ・テンプターズのカバー曲を持ってきました。これが分かるのは三森さんのご両親くらいの年齢かな(笑)。分かる方がいらっしゃったら、ぜひ反応して欲しいですね。19歳のハナエさんが昔の曲をカバーしているのも聴きどころです。

――視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。

三森:私も1人の女子として原作コミックを読ませていただいたんですけども、物語のなかに入り込んで奈々生ちゃんと一緒に喜怒哀楽できる作品だと感じました。アニメも自分のなかでかなり期待していて、1話を見た時点でグッときて、いろんな方に自信を持ってオススメしたい作品です。ぜひぜひ、たくさんの方に見ていただきたいです。男子もぜひ!!

立花:すごくテンポのいいアニメーションで、男女問わず楽しめるストーリー展開になっていると思います。いろんな方に見てもらいたいと思いますし、ぜひ原作も同時に読んでいただければ、2つの世界から楽しめるんじゃないかな。応援よろしくお願いいたします。

岸尾:先ほど監督からOP・ED曲についてコメントがありましたが、ぜひ挿入歌の方にも注目していただきたいです。アーティストとしてKURAMA君が歌う場面があります! ちょこちょこといわずガンガン歌ってアルバムを出していきたい勢いです。そちらにも注目していただくとありがたいです。

石田:『神様はじめました』のアニメが始まりますので、コミックの読者の方、そうでない方にもこれを機に、ぜひ視聴していただければ嬉しいです。10月からのオンエアになりますので、どこのチャンネルで何時からという番組詳細をネットを駆使して調べていただいて、ぜひご覧いただければと思います。よろしくお願いします。

大久保:見どころがたくさんあるアニメですし、キャラクターが全員個性的で魅力的だと思います。鬼火童子として精一杯盛り上げながら、奈々生様を神様にしていきたいです。あたたかく見守っていてください!

新子:前向きに人間が頑張っていれば、その陰で神様が悩んだり苦しんだりしながらサポートしてくれていることに気付かせてくれる作品です。見たら必ず良いご縁に結ばれますので、ぜひ見てください!

大地監督:ここまでみなさんが言ってくれた通り、面白い作品です。まだ言いたいことはたくさんあるわけですが、1つだけ野望があります。「○○はじめました」という言葉が流行って、来年の流行語大賞にならないかなと(笑)。作品、鞍馬の挿入歌、OP・ED曲、どれもヒットして欲しいし、この作品のタイトルが浸透して欲しいなと思います。「○○はじめました」をやたら使ってください! よろしくお願いします。

――ありがとうございました!

◆『神様はじめました』
2012年10月1日(月)よりテレビ東京にて、毎週月曜26:05~放送予定
(AT-X、テレビ北海道、テレビ大阪など他各局でも放送中)

【スタッフ】
原作:鈴木ジュリエッタ(「花とゆめ」連載)
監督:大地丙太郎(『フルーツバスケット』『ギャグマンガ日和』『おじゃる丸』)
キャラクターデザイン:山中純子(『名探偵コナン』)
アニメーション制作:トムス・エンタテインメント

【キャスト】
桃園奈々生:三森すずこ
巴衛:立花慎之介
鞍馬:岸尾だいすけ
瑞希:岡本信彦
ミカゲ:石田 彰
猫田あみ:佐藤聡美
虎徹:大久保ちか
鬼切:新子夏代


>>『神様はじめました』スペシャルサイト

(C)鈴木ジュリエッタ/白泉社・神様はじめました製作委員会
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