【特集】鈴村健一&神谷浩史がラジオ番組「仮面ラジレンジャー」を振り返る! 第2弾 ~『スーパー特ソン大戦』前編~
生粋の特撮ファンとしても有名な声優の鈴村健一さんと神谷浩史さんの二人が、本気の特撮話を語り合うラジオ番組、「東映公認 鈴村健一・神谷浩史の仮面ラジレンジャー」(文化放送にて、毎週金曜日の24時30分より放送中)。
昨年10月の放送開始から半年を迎え、また番組からもCDが発売された今、鈴村健一さんと神谷浩史さんのお二人に、「仮面ラジレンジャー」について語って頂くためにインタビューを敢行。特撮について、ラジオについて、番組の特撮ソングCDについてなどをじっくりと伺っています。記事は全3回の短期連載でお送りします。
2回目は、「仮面ラジレンジャー」から生まれたコンピレーションCD「ラジレンジャー×ラジレンジャー 鈴村&神谷 スーパー特ソン大戦」の発売を記念して、CDに収録された特撮ソング、そしてオーディオコメンタリー(Disc2)収録時のお話など、いろいろと伺ってみました。
――2013年3月20日に日本コロムビアより発売されました『スーパー特ソン大戦』ですが、発売から数日が経った現在、聴いてくださったリスナーさんたちからの反響がかなり来ているのではないですか。
鈴村:発売してからすぐに反響メールが来ています。なんかいろいろと「ここが間違ってる」なんて指摘されてます。
神谷:ホントすぐに来たよね……(遠い目)
鈴村:マニアックなところでは、『仮面ライダーBLACK』(トラック12)について、コメンタリーCD(Disc2)では「シングルバージョン」がかかってるって言ったのに対し、「あれはアルバムバージョンです」とかね。
神谷:あれって、どういういきさつでそんな風にしゃべったんだっけ。
鈴村:リスナーさんからのメールを読んだんだよね。「BLACKの歌は2バージョンあるんです」なんて。
神谷:それで間違えたのか~。
鈴村:ところが、そうでもないんですよね。歌だけを収録したDisc1のほうにはちゃんとシングルバージョンが入ってて、コメンタリーのほうにアルバムバージョンが入ってる。
神谷:なんと複雑なことを!
――それはさておきまして(笑)。特撮ソングオンリーのコンピレーションアルバムとして、このCDはすごく盛り上がる構成になっていますね。「紅白歌合戦」スタイルで、お二人がそれぞれ「ライダー勝負」あるいは「70年代勝負」「挿入歌勝負」という感じで、○○くくりで曲を出していくあたりが素敵でした。
鈴村:そう言っていただけると嬉しいですね。
神谷:まあ、われわれがとりあえず、数ある特撮ソングの中から好きなもの10曲を選び出すという時点で、ある程度やはりセットリストというか、こういう風に聴いてもらいたいなという感じのものがあったと思うんです。それを番組の企画で、「お前がこの曲をかけたんなら、俺はこの曲だ!」というように決めていったんです。その結果、10曲×10曲を並べてみたら、ものすごくいい並びになっていたという。
鈴村:うん。い~い並びですよね。
神谷:本当に、俺ら特撮ソングが好きなんだなって改めて思いました(笑)。
鈴村:愛がこもってますよね。
■ 鈴村健一 選曲 (※ 鈴村健一さん選曲の詳しい解説は、こちら)
1曲目 (トラック1) 「燃えろ!仮面ライダー」/仮面ライダー(スカイライダー):オープニング
2曲目 (トラック3) 「君の青春は輝いているか」/超人機メタルダー:オープニング
3曲目 (トラック5) 「俺は立花藤兵ェだ」/仮面ライダーアマゾン:挿入歌
4曲目 (トラック7) 「こころはタマゴ」/鳥人戦隊ジェットマン:エンディング
5曲目 (トラック9) 「星雲仮面マシンマン」/星雲仮面マシンマン:オープニング
6曲目 (トラック11) 「LongLongago,20thCentury」/仮面ライダーBLACK:エンディング
7曲目 (トラック13) 「ザ・モンスター」/正義のシンボル コンドールマン:エンディング
8曲目 (トラック15) 「ぼくらのキカイダー」/人造人間キカイダー:挿入歌
9曲目 (トラック17) 「ELEMENTS」/仮面ライダー剣:オープニング
10曲目 (トラック19) 「青空になる」/仮面ライダークウガ:エンディング
■ 神谷浩史 選曲 (※ 神谷浩史さん選曲の詳しい解説は、こちら)
1曲目 (トラック2) 「ガオレンジャー吼えろ!!」/百獣戦隊ガオレンジャー:オープニング
2曲目 (トラック4) 「若さはプラズマ」/太陽戦隊サンバルカン:エンディング
3曲目 (トラック6) 「スーパーヒーローになりたいな」/勝手に!カミタマン:エンディング
4曲目 (トラック8) 「気のせいかな」/電磁戦隊メガレンジャー:エンディング
5曲目 (トラック10) 「電光アクションマシンマン」/星雲仮面マシンマン:挿入歌
6曲目 (トラック12) 「仮面ライダーBLACK」/仮面ライダーBLACK:オープニング
7曲目 (トラック14) 「ClimaxJump」/仮面ライダー電王:オープニング
8曲目 (トラック16) 「五星戦隊ダイレンジャー」/五星戦隊ダイレンジャー:オープニング
9曲目 (トラック18) 「あしたに生きるぜ!」/超獣戦隊ライブマン:エンディング
10曲目 (トラック20) 「少年よ」/仮面ライダー響鬼:エンディング
――コメンタリーでは、収録曲にちなんだお二人の特撮愛にあふれたトークが爆発していますが、収録の際には何か資料などをお読みになってるんですか?
神谷:資料なかったよね。
鈴村:そうそう。ふつうこういう収録のときは資料があるんじゃない? って思ってたんですけど、まったく無いんです。ぜんぶ自由演技です(笑)。
――そうだったんですか! 自由といえば、『星雲仮面マシンマン』(トラック9)のときに、思わずお二人で合唱になってしまったというのも……。
神谷:自由にやってました(笑)。
鈴村:そうですね。あれはもう、二人で歌いたくなるものというか。特撮好きなら仕方ない(笑)。
神谷:かなりフリーダムな収録でしたね。しかも70分間まわしっぱなしで、曲の間を切ってない。
鈴村:最初は切って一曲ずつ録ろうという話もあったんですけど、こちらから「まとめて録ったほうがいい」と提案させていただいたんです。曲ごとに話を区切ってるわけではないので、CDのトラック分けのときには僕たちの声がちょっと残ってたりするかもしれませんね(笑)。聴いてる方に楽しんでいただくのはもちろんですが、僕らも楽しむとうのが大きなコンセプトでした!
神谷:収録順とか、俺らで組んでるから知ってるはずなのに、曲がかかったらつい「来たーーーッ!!」って叫んでたねえ(笑)。何回「来たーーー!!」って言ってたか。
鈴村:そうだった(笑)。番組の中で、コメンタリCDの各曲アタマだけ抜粋編集して総集編を作って流したんですけど、曲始まりのとこでは僕ら「来たーーー!」しか言ってない(笑)。「コレコレ!」とか。
――こういったコンピレーションCDというのは、アタマのつかみが大事だと思うんですけれど、その点『燃えろ!仮面ライダー』(トラック1)『ガオレンジャー吼えろ!!』(トラック2)というのは最高にいいですね。
鈴村:いいでしょう! 僕もそう思います(笑)。一発目が『燃えろ!仮面ライダー』になったのは偶然……というか、収録の順番がたまたま鈴村~神谷で交互になってるだけなんですが、最初から勢いづけて始めることができたと思っています。『ガオレンジャー吼えろ!!』から始まっても、これはこれでいいと思うんですけどね!
――収録作品の年代が幅広いというのにも感動しましたよ。『ぼくらのキカイダー』(トラック15)なんて、実にいい曲ですよね。
鈴村:あ、それは嬉しい。『人造人間キカイダー』は僕の中でも特に好きな作品なので。
――『ぼくらのキカイダー』の歌詞で、「オー、レッド・アンド・ブルー」とありますが、子どものころ聴いたときは何と言ってるか聞き取れなかったとか、けっこう共感の声が多いと思います。「特撮あるある」ネタですよね。
鈴村:ホントに何て言ってたかわからなかったんですよ。昔はテレビの音もよくなかったからなあ(笑)。自分でも、キカイダーの主題歌ではなく、あえて『ぼくらのキカイダー』を入れたのがよかったと思っています!!
神谷:ゲストに来てくれた関智一さんも『ぼくらのキカイダー』を入れたことについては褒めてくれたよね。あと「電光アクションマシンマン」も褒めてくれた(笑)。
鈴村:さすが、あの男はよくわかっている!
――あと、このCDで素晴らしいのは、王道のヒーローソングだけでなく『ザ・モンスター』(トラック13/「コンドールマン」エンディングテーマ)なんていう変わった歌が入っているところです。
鈴村:順番でいうと『仮面ライダーBLACK』の次に来るんですよね『ザ・モンスター』(笑)。『コンドールマン』はオープニングも超・好きなんですけど、特にこちらのほうを選ばせていただきました。
神谷:コメンタリーでは、いかにコンドールマンがユニークなヒーローなのか、えんえん語り合ってたね(笑)。
鈴村:この曲のときに読んだメールもツボをついててね。「地球儀をモンスターが全員で回しているところが好きです」とか。
神谷:思わず、またDVDを見返してみたくなる(笑)。
――神谷さんが選ばれた『スーパーヒーローになりたいな』(トラック6)なんていうのも、どちらかというと総集編CDにあまり入らないような味わいの曲だと思います。
神谷:僕がただ子どものころ『勝手に!カミタマン』が好きだったから選んだんですけれどね(笑)。僕の選んだ10曲は、すべて子ども時代から最近まで、リアルタイムで観て好きだった作品なんです。
『カミタマン』から選んだのは、やはり僕が子どもだった80年代の「フジテレビ日曜朝9時」シリーズ(不思議コメディーシリーズともいう)の空気感を伝えることができればなあと思ったからです。他の東映ヒーローと違い、殺伐としていない作品もあったんだということをアピールしておきたかった。
鈴村:こういうところ、このCDのバランスのよさですよね。僕はついうっかり「不思議コメディー」からの曲を入れ忘れていたんですが、神谷くんが入れてくれてて助かった(笑)。
神谷:でもコメンタリーは、ほとんど「ペットントンが気持ち悪い」って話で終わってたな(笑)。
鈴村:カミタマンの話をしてないんだよね(笑)。
神谷:ペットントンが人気あったけど、でも気持ち悪いよねって話を延々と(笑)。失敗したなあって思いました。
鈴村:そういうとこも含めて、自由にのびのびと、楽しく話してましたね。
お二人の『スーパー特ソン大戦』についてのお話はまだまだ続きます。第3弾「スーパー特ソン大戦」編(後編)では、「スーパー特ソン大戦」コメンタリー収録の裏話や、2013年春の改編を乗り越えてますます快調「仮面ラジレンジャー」の今後の野望! について、お話していただきます。ご期待ください!
《3回弾に続く》
《ラジオ番組概要》
タイトル:東映公認 鈴村健一・神谷浩史の仮面ラジレンジャー
出演者:鈴村健一、神谷浩史
アシスタント:仮面ライダーGIRLS
放送エリア:文化放送 AM1134kHz ※関東ローカル(一都六県)
放送時間:毎週金曜日 24時30分~25時00分(30分)
番組HP:http://www.kameradi.toeiad.co.jp/
お便り投稿先:toei@joqr.net
《CD情報》
CDタイトル:「ラジレンジャー×ラジレンジャー 鈴村&神谷スーパー特ソン大戦」
発売日:2013年3月20日(水)発売
価格:2,625円税込
商品番号:COCX-37916.37917
※内容:CD2枚組/24Pブックレット/仮面ラジレンジャーロゴステッカー封入
【DISC 1】鈴村健.×神.浩史がそれぞれお気に入りの曲を10曲ずつセレクト(計20曲収録)
【DISC 2】鈴村健.×神.浩史による、オーディオコメンタリーを収録
>>鈴村健一&神谷浩史が「仮面ラジレンジャー」を振り返る! 第1弾 ~ラジオゲスト編~
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