『名探偵コナン』OPテーマを歌うVALSHEさんにインタビュー

自身も大の『コナン』ファン! 『名探偵コナン』OPテーマを歌うVALSHEさんにインタビュー

 テレビアニメ『探偵ドリランド-1000年の真宝-』のエンディングテーマである5thシングル『BLESSING CARD』がスマッシュヒットを記録したVALSHEさん。そんな彼女が歌う11月27日(水)発売の通算6枚目となるシングル『Butterfly Core』が『名探偵コナン』のオープニングテーマに決定!!

 VALSHEさん自身『名探偵コナン』の大ファンということもあって、思い入れたっぷりに楽曲を作りあげました。その想いの丈をVALSHEさんに語っていただきました。


●『名探偵コナン』のファンであればあるほど深いところまで楽しんでいける楽曲

――VALSHEさんは、『名探偵コナン』の大ファンだとお聞きしました。

VALSHEさん(以下、VALSHE):これまで観てきたアニメの中、「一番観続けている」「一緒に育ってきた」と言っても間違いではないくらい、今でも好きで観ている作品です。

――そこまでハマッてしまった理由が、とても気になります。

VALSHE:推理物というコンセプト面では、他にもそれをテーマにしているアニメ作品はいっぱいあるんですけど。『名探偵コナン』は決してマンネリ化しないというか、物語自体に大きな軸となるストーリー性があり、そのうえで細かい展開が毎回繰り広げられていくように、一度観始めると毎週見逃せなくなるんです。そこが上手いなぁと思いながら、いつも観ています。

――一度観始めたが最後、先の展開が気になって見続けてしまいますもんね。

VALSHE:そうなんです。だから、小さい頃からズーッと見続けています。

――それくらい大好きな作品のオープニングテーマを、今回担当することになりました。

VALSHE:決まったときは本当に驚きました。でも、すごく光栄なことでしたね。

――11月16日より流れ始めた『Butterfly Core』。どういうテーマ性を据えたうえで制作に入ったのでしょうか?

VALSHE:これまでいろんな方が歴代のテーマソングを担当してきた中、最初に考えたのが、「ズーッと一人のファンとして作品を観てきた自分ならではの視点で作りたい。そのためには何が良いんだろう?」ということでした。そこで一つ大きなポイントとして据えたのが、「あえて率直なキーワードは使わずに『名探偵コナン』の世界観を表現しよう」ということなんです。

――確かに『Butterfly Core』では、わかりやすい表現をあえて抑えています。

VALSHE:そこは、推理してゆく『名探偵コナン』という物語らしく、わかりやすく連想できるワードを使うのではなく、コナン君を始め、登場するキャラクターたちの心情を奥まで知っているからこそ想像できる言葉を歌詞には散りばめました。そのほうが視聴者の方々も、自分なりに言葉を紐解いて楽しめると思うんです。

 それに『名探偵コナン』を観ている方々ですから、「読み解いていくことが好きかな?!」と思い、そう出来るように仕掛けました。もちろん、自分の心情ともリンクした内容であるべきとも思っていることから、コナン君の心情や作品自体の背景と、自分の感情をどうリンクさせようかも心がけました。

――どんな風に、心情をリンクさせたのか気になります。

VALSHE:自分の今の心情や、これからの活動に向けてなど。そういう想いも歌に込めています。

――『名探偵コナン』という作品とVALSHEさん自身の心情とはリンクさせやすかったですか?

VALSHE:リンクさせやすかったというよりは、『名探偵コナン』という作品自体にいろんな要素があるからこそ、リンクできる部分をいろいろ探しました。実際『名探偵コナン』という作品は、事件を推理解決していくだけの物語ではなく、中に出てくる人たちの心情も大きな魅力や見どころだと思うので、その辺も見据えながら作っていきました。

――そこで出てきた軸となるテーマが「蝶(Butterfly)」だった?

VALSHE:そうです。

――その話に入る前に、もう一つ伺いたいのが、とてもスリリングさを持った激しく攻めゆく曲調についてなんです。そこも、一つポイントに置いたところだったのでしょうか?

VALSHE:「テーマ曲を手がける以上、作詞のみならず作曲面でも物語とリンクしていくべき」と、サウンド・プロデューサーと話をしていたように、もちろん、そこも意識していたことでした。『名探偵コナン』を彩り続けてきた歴代のテーマ曲自体、根底に据えたコンセプトは共通しながら、曲調面では、そのときの物語のテーマ性に合わせ微妙に変化してきたわけですけど。今回は、久しぶりにわかりやすいロック・サウンドを提示していきました。とくに始まりの部分のインパクトは、プロデューサーもすごくこだわって制作していた部分なんです。

――気になる「蝶」というテーマ性ですが、そのキーワードを導き出した理由を教えてください。

VALSHE:これは、自分が「名探偵コナン」という作品に抱いてる想いなんですが。『名探偵コナン』という作品の根底を成しているのが、大きな組織との闘いという軸。そのうえで、いろんな事件を通した推理が始まっていくわけですけど。その組織自体へ、自分は「敵ながらも妖しい美しさを持った圧倒的な存在感を放つもの」という印象を覚えるんですね。その妖しくも美しい存在が、まるで蝶のようにも見えてきて。

 蝶々自体も、美しさにハッとさせられる存在。さらに、今年はVALSHEにとっても大きな動きを描けた1年であり、この動きを、来年大きく飛躍していくためのきっかけにしていきたい。つまり、蝶のようにハッとさせられる存在として羽ばたいていきたい想いも重ね合わせ、「蝶」という言葉をキーワードとして持ってきました。

 きっと『名探偵コナン』の世界観が好きな人なら、「蝶」という言葉の意味をいろんな対象へ当てはめ、そこから、この歌を通して伝えたかった想いを紐解いていけると思うから、そこを楽しんで欲しいなと思っています。

――この『Butterfly Core』、『名探偵コナン』の世界観を知っている人ほど、より深く楽しんでいける内容になっていますよね。

VALSHE:そうですね。やはり『名探偵コナン』というアニメのテーマソングである以上、より深く作品に寄り添っていくべきだと思うんです。だから『Butterfly Core』は、『名探偵コナン』のファンであればあるほど深いところまで楽しんでいける楽曲になっています。

●これまでの集大成であり、ここからスタートという作品になりました。

――2曲目に収録した『赤い棘』は、VALSHEさんと共に歩み続けているサウンド・プロデューサーのminatoさんが作詞を手がけています。VALSHEさんのことをよく知っているminatoさんだけに、歌詞でもVALSHEさん自身の気持ちを上手くすくい取っている印象を受けました。

VALSHE:自分が作詞をしている歌詞以外のVALSHEの歌は、まず"自分が共感できなければ唄わない"という心情で制作しています。サウンド・プロデューサーのminatoさんは、制作を通して一緒にいろんな経験や想いを感じてきた人。だから、とても共感を覚えながら唄えました。

――共感できないのなら、無理に唄う必要性はないと。

VALSHE:もちろん、気持ちを想像しながら唄うことも大切だとは思います。もしかしたら、自分にも今後そういう機会が訪れるかも知れないけど。今は、楽曲制作の時点からチームVALSHEの一員として深く入り込んで制作しているように、自分の感覚として唄える歌詞を大切にしていきたいと思っています。

――『赤い棘』の歌詞を読んだとき、どんな印象を受けましたか?

VALSHE:子供でもそうかも知れないけど、きっと大人であれば誰もが体験してきた感情だなと思います。人それぞれ物事の見え方や感じ方が違えば、意見を違えることもあるのは当然のこと。きっと誰もがこういう気持ちを何処かに持っている。それを、この歌詞には入れてますので、そこをぜひ感じ取ってください。

――『赤い棘』はネガティブな感情も見えてくる歌ですが、3曲目に収録した『STAR GATE』は光を感じさせる楽曲になっています。

VALSHE:『赤い棘』が、歌詞もサウンドも生々しい、すごくリアルな印象を与える楽曲だったので、それと対比する形として『STAR GATE』を並べました。歌詞では、非現実的な比喩を用いて。サウンド面では、ファンタジックな印象も心がけながら制作しています。

――完成した最新シングル『Butterfly Core』、今のVALSHEさんにとってどんな1枚になりましたか?

VALSHE:これまでの集大成であり、ここから新たなスタートという印象です。

――集大成であり、始まりを告げる1枚ということですか?

VALSHE:そうです。今回、『Butterfly Core』の「通常盤」のジャケットが実写になることから、これまでずっとイラストとして描いてきたシリーズの第一幕がここで終わりを告げ、ここから第二幕が始まる作品にもなる(イラストを完全に辞めるわけではなく、あくまでもリアルな表情も出し始めるという意味です)。そういう面でも、一つのターニングポイントとなる1枚になりました。

――今回素顔を出したのは、先にライブが控えているからなんでしょうか?

VALSHE:それが直接的な要因というよりも、これまで素顔を出す必要性がなかったというだけのことなんです。今までは、イラストを通して表現したい世界観があったからこそやってきたこと。ライブを行うことに関しても、デビューから3年間という経験を重ねていく中、「ようやくその時期が来た」ことから行うことを決めたように、それも、自然な流れがあってのことでした。

――3年間という時間は、いろんな面で必要だったことなのでしょうか?

VALSHE:ライブに関して言えば、デビューしたときからやりたい気持ちはあったんですけど。ただただ自分がライブをやりたいからという気持ちだけで演ったら、きっと後には続かなかったと思うんです。そういう状況を作るうえでも、これだけの時間や期間は必要だったと思います。

――11月30日に赤坂ACTシアターで行うライブ「OVER THE HORIZON FIRST CONCERT "LIVE THE JOKER 2013"」、どんな内容になりそうですか?

VALSHE:まず、今回のライブをオフィシャルファンクラブ「OVER THE HORIZON」会員限定にしたのは、この日をずっと待っていてくれた人たちに最初に会わないと、次へ進んでいく活動には繋げていけないと思ったからなんです。タイトルに「LIVE THE JOKER」と名付けたように、今回のライブはVALSHEの1stアルバム『PLAY THE JOKER』を引っさげてのライブになります。このアルバムを手にした人であればわかる約束をあのときにしたので、その約束を果たすためのライブになります。

●まだお会いしたことのないみなさんに、この番組を通して会いに行ってる感覚です。

――「初回限定盤A」には、『Butterfly Core』のMusic VideoもDVD収録になっています。こちらの内容も気になります。

VALSHE:デビュー作の『storyteller』から現在までイラストを通して描き続けてきたVALSHEと、リアルなVALSHEとが繋がりあい、そして未来へと進んでゆく。そういうメッセージをファンの人たちに向けた、これまで制作してきたイラストを用いたMusic Videoの集大成作"というのが大きなポイントになっています。もちろん、本作で初めて知った方も楽しめますが。これまでの歩みを観てきた方なら、より深く楽しめるMusic Videoになったと思います。

――同じくDVDには遊び心を発揮した「就活生に扮するVALSHEが大奮闘する映像」も収録になっています。これ、とても気になるんですけど。

VALSHE:これはですね、毎回恒例で行っているバラエティ企画の最新版なんですけど。今回は、「VALSHEが就活生になって、いろんな会社へ面接にいきます」ということをテーマに作りました。全編をイラストで制作しながら、その中でVALSHEが、ひと癖もふた癖もあるチームVALSHEのメンバーらが演じる面接官と、どういうやり取りを繰り広げていくのか、そこは楽しみにしていてください。

――そういう遊び心を発揮してゆくところも、VALSHEさんの魅力だなと感じています。

VALSHE:もちろん、自分にとって一番大切なのは音楽を通した表現なんですけど。いろんな物事に興味があるからこそ、音楽制作面は真面目に。ふざけるところは思いきりふざけるのも、VALSHEとしての活動のモチベーションに繋がっていくことですから。

――アニメイトTVでは、隔週で「VALSHEのばるとく★RADIO」を放送しています。こちらもサイト内で嬉しい評判を得ています。

VALSHE:ありがとうございます。「ばるとく★RADIO」では、まだお会いしたことのないみなさんに、この番組を通して会いに行ってる感覚なんです。トークに対するレスポンスもいろいろとあって楽しませていただいてるし。リスナーさんからの「こういうことをやって欲しい」というリクエストにも、音声を通して出来ることであれば、なるべく応えたいと思っています。また、顔出ししたこともあるので、公開録音なども出来たら楽しそうかな……とも思っていますから、これからも一緒に楽しみましょう。

――ありがとうございました!

▲通常盤

▲通常盤

【CD収録内容(初回限定盤A/B/通常盤/Musing盤、全て共通)】
01. Butterfly Core
 作詞:VALSHE 作曲:minato 編曲:齋藤真也
※読売テレビ・日本テレビ系『名探偵コナン』オープニングテーマ
02. 赤い棘
 作詞:minato 作曲・編曲:G’n-
03. STAR GATE
 作詞:VALSHE 作曲:minato 編曲:G’n-
04. Butterfly Core -Instrumental-
05. 赤い棘 -Instrumental-
06. STAR GATE -Instrumental-

通常盤【CD】
JBCZ-4008 / ¥1,300(税込)
VALSHE初の実写ジャケット

初回限定盤A【CD+特典DVD】
JBCZ-4006 / ¥1,700(税込)
イラストジャケット(通常盤の実写ジャケットと連動)
初回盤A【特典DVD】:収録内容
01. “Butterfly Core” MUSIC VIDEO
02. “Butterfly Core” TV SPOT
03. VALSHEドキドキ▼入社面接(※▼はハートマーク)

初回限定盤B【CD+特典CD】
JBCZ-4007 / ¥1,500(税込)
名探偵コナン描き下ろしジャケット
初回限定盤B【特典CD】収録内容
01. VALSHE RADIO ~スマホでかすぎて親指届かない編~(前編)
02. Growing of my heart(原曲:倉木麻衣)
 作詞:倉木麻衣 作曲:大野愛果 編曲:G’n-
03. VALSHE RADIO ~スマホでかすぎて親指届かない編~(後編)

■VALSHEオフィシャルファンクラブ「OVER THE HORIZON」会員限定
 OVER THE HORIZON FIRST CONTACT “LIVE THE JOKER 2013”


会場:東京・赤坂ACTシアター
日程:2013年11月30日(土)
時間 
【1回目】開場15:00 開演15:30
【2回目】開場18:00 開演18:30

【チケット】[全席指定]ファンクラブ会員価格:5,500円(税込)※来場者プレゼントあり(1次・2次受付のみ)非会員(同伴者)価格 :6,000円(税込)


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