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『ヘタリア TWT』キャラCD声優インタビュー:岩崎征実さん

『ヘタリア The World Twinkle』キャラクターCDシリーズ声優インタビュー! ノルウェー役・岩崎征実さん

 2015年7月3日正午より、dアニメストアほかで配信中のアニメ『ヘタリア The World Twinkle』。配信後も新情報やコラボ情報などが続々と発表されるなか、ファン待望のキャラクターソングCDシリーズが6月24日から順次リリース中です!


全8巻発売されるCDには、1枚に2人のキャラクターのイメージソングが収録されており、枢軸・連合はもちろん“北欧ファイブ”として人気の高いデンマーク、スウェーデン、ノルウェー、アイスランド、フィンランドなどの歌も楽しめる仕様になっている。

 今回、9月25日発売の「キャラクターCD Vol.5 ノルウェー(岩崎征実)、アイスランド(浅倉歩)」で、ノルウェーのキャラクターソング「うちは…しずか。~トロールといっしょ~」を歌う岩崎征実さんにインタビュー。たっぷりとお話をうかがったので、最後までじっくりと読んでみてほしい。

終始声を張らずに、儚く歌い上げたレコーディング

――レコーディング、お疲れ様でした。早速ですが、終えられてみての感想をお願いします。

ノルウェー役・岩崎征実さん(以下、岩崎):「ノルウェーが歌うとこうなるだろう」とみなさんが思うものを完璧に表現しました。声を張らず、がんばらず、力を抜きつつ、声は聞こえるようにきちんと歌いました。ノルウェーが胸に秘めた思いは熱いんですけど、僕が音として出すものは囁きに近いものになりました。

――熱くなると、自然と声を張るような感じになりそうですが、ノルウェーだから声を張れない、張ってはいけないというところが難しそうです。

岩崎:外側は大福の生地なのに、そのなかにはものすごく辛いものが入っている、というのを歌で表現した形になっています(笑)。何言ってるんだろう? と思われるかもしれませんが、歌を聞いていただいたらきっとこの意味がわかります。

――それでは最初に歌を聞いたときはどのような印象を受けられましたか?

岩崎:メロディにも歌詞にもノルウェーらしさが感じられましたし、自分のなかでイメージしやすい内容の歌詞だったので、練習するうえでの苦労はなかったです。むしろ練習しやすかったですね。

――やはり最初から声を張らずに練習されたんですか?

岩崎:はい。練習から本番まで一度も声を張ることなくやり抜きました。ちなみに、先ほど囁きに近い歌になったと言いましたが、100%ではなく、囁いている風と言いますか。100%囁いたら声が聞こえなくなってしまうので、囁いている風にしました。そこにノルウェーが持つ儚さを乗せたので、本当に声を張ることがありませんでしたね。僕のなかの儚さを引っ張り出して、培養して歌いました(笑)。

――ノルウェーの儚さを一番感じたのはどの辺りですか?

岩崎:「イケメンの幽霊もノルディックセーター着た小さなニッセ(妖精)もみんな友だち」ですね。ノルウェーの気持ちを淡々と歌っていますけど、そこには彼の特徴がきちんと現れていますし、消えそうで消えない、本当に儚い感じで歌ったので、個人的にはこの辺りに儚さを感じました。

――歌のなかのセリフはいかがでしたか?

岩崎:CDでカップリングになるアイスランドと絡んでいますが、普段だと北欧のみんなでアイスをいじるんですよ。ノルウェー単体で彼をいじることはないので、もしも、一対一でしゃべったらこうなるのかなぁと想像しながらやりました。話している内容もなかなかおもしろいですよ(笑)。ある種の儚さが感じられると思います。

――アニメ本編でも2人きりで会話することはないんですか?

岩崎:あまりないですね。今期も北欧ファイブとしての、揃っての出番が多いですし。そもそもノルウェーはデンマークとしゃべっていることが多いですからね。だから、相当レアだと思います。

――声を張らずに、囁きすぎず、熱さを表現するというのは聞いているだけでも大変そうだなと思いますが、一番苦労したことは何でしたか?

岩崎:僕自身、体つきにしても声にしてもそうなんですけど、押し出しが強い方なんですよ。でも、ノルウェーはその真逆にいるキャラクターで。あまりにもかけ離れ過ぎているので、逆にキャラクターを作りやすかったです。儚さを表現するのは少し大変でしたけど。消え入りそうで消えない、微妙なラインを狙って歌ったので……。ただ、ディレクターさんの指示が的確でイメージしやすかったので、全体的にはどこか苦労した、というのはあまりないかもしれません。

――ディレクターさんからの指示というのはどういったものだったんですか?

岩崎:「囁きなんだけど、今のよりももっと消え入りそうな感じでやってください」とか「さっきと今の声の中間でお願いします」とか、そういった指示ですね。重複しますけど、消え入りそうになると本当に声が消えてしまうので、どこまでならいけるのか、というのを調整しながらやりました。本当に微妙なラインで指示をいただいて、僕もそれに応えながらで。一度、具体的に細かい指示をいただけると、次のパートを歌うときに声が出しやすかったですし、非常にスムーズにレコーディングが進んでいったと思います。

――細かい指示をもらって微調整をしながら表現し歌うというのは、素人考えからすると難しいように思えます。

岩崎:じつはそうでもないんですよ。歌もお芝居と一緒なので、「今のからもう少し引いた表現でお願いします」と言われるとイメージしやすいんです。一度演じていることに対する指示なので、お互いに考えを提示しあいながらも調整するまでの時間が短くなりますし、やりやすかったです。

――お互いに思っているものを共有しやすかったということですか?

岩崎:そうですね。それに歌を作ってくださった方々も『ヘタリア』好きだからこそ、意見のすれ違いが起きなかったのだと思います。キャラクターの特徴はもちろん、キャラクターの背景まで研究したうえで曲を書いていますし、だからこそ、歌詞や曲の雰囲気にブレがないですし。演者側も曲のなかに入りやすいんだと思います。僕たちも『ヘタリア』の世界観やキャラクターたちが好きですけど、作り手のみなさんも本当に『ヘタリア』が好きなんだなと思いますよ。仕事ではあるけれど、仕事を超えたところで作っているんだろうなと思います。

――ちなみに、岩崎さんが普段聞く音楽はどういったジャンルのものが多いんですか?

岩崎:ノルウェーのキャラクターソングとは真逆で、ハードで熱い、テンションが上がる曲ばかり聞いています(笑)。ですので、ノルウェーの歌を練習しているときに、仮歌を聞いて大変癒されていました。練習したあとは、普段の言葉遣いもノルウェー並みに優しくなっていたと思います(笑)。

――お話は変わりますが長い間、ノルウェーというキャラクターを演じていらっしゃいますが、改めてノルウェーはどのようなキャラクターだと思いましたか?

岩崎:とても繊細で不思議なキャラクターだと思います。オーディションのときに言われたことを今でも覚えているんですけど、「もうちょっと不思議な感じでやってください」と指示を受けたんですよ。それからノルウェーを演じることになって、すごく繊細で、小さな声で、不思議な雰囲気を漂わせつつも、音としてマイクに声を乗せることに気をつけて演じてきました。気を抜きすぎてしまうと声が太くなったり、先ほども言った通り、声が消えてしまうので、演じるにあたっては非常にデリケートなキャラクターだなと思います。

――岩崎さんだけではなく、長年多くのキャストが同じ役を演じ続けることで、全員との息もあってきますよね。

岩崎:空気感で「相手がこうくるだろう」みたいなものもよくわかるようになりましたし、特に北欧ファイブでの絡み方、アドリブのタイミングなんかも、以前に比べるとすっと入れられるようになりましたしね。

――さて、今回のCDでは、アイスランドの歌とのカップリングになっていますが、デュエットではありません。そこで、もしデュエットができるとしたら、どのキャラクターとデュエットしてみたいと思いますか?

岩崎:ノルウェーと真逆のキャラクターがいいですね。北欧だったら、あんこ(デンマーク)と歌ってみたいです。あとはアメリカとかフランスとか……。せっかくなので、意外性のあるキャラクターと歌ってみたいですね。な~んて、デュエットソングなのにキャラクターが違いすぎて、作り手のみなさんが大変そうですけど(苦笑)。

――曲調としてはバラードなのかハードなロックなのか、気になるところです。

岩崎:いや~ハードな曲を歌うノルウェーが想像できないですよ(苦笑)。だって、テンションが上がったとしても、「イエーイ」とか「フォー!」とか絶対に言わないですからね。でも、「つい出ちゃった!」みたいなのがあってもおもしろいかも。まぁファンの方には怒られるかもしれませんけど、キャラクターソングのなかで「突然、何かが目覚めた」的な感じでやれたらおもしろそうです。

――さて、CDのリリース時期はちょうど真夏ですが、岩崎さんは今年の夏、やってみたいことはありますか?

岩崎:海が大好きなんですけど、ここ数年行けていなかったので海に行きたいです。スキューバーダイビングのライセンスも持っているのに全然潜っていませんし。今年はきれいな海でたっぷりと潜りたいと思います。

――目的地は国内ですか? 海外ですか?

岩崎:国内です。海外にもダイビングスポットはたくさんあるんですけど、じつは日本の方がよくて。特に沖縄の慶良間諸島がすごくいいです。魚の種類も数も多いですし、マンタもいますしね。今、話していたらすごく行きたくなってきました(笑)。

――岩崎さんは夏のイメージがぴったりあいますね。

岩崎:そうでしょ? 冬場でも冬用のTシャツを着てますもん(笑)。冬用なのでちょっと生地が分厚くなっていますけど、基本、Tシャツばかり着てますし、6月過ぎたらビーチサンダル履いていますから。こんなにも熱い男が北欧のキャラクターを演じているんですから、まさに不思議です(笑)。

――(笑)。ありがとうございました。最後にCDの発売を楽しみにしているファンへメッセージをお願いします。

岩崎:ついに北欧ファイブがフィーチャーされるときがやって参りました。このキャラクターソングは作り手、ディレクターさん、僕、と携わった全員の愛を感じられるものに仕上がっています。歌った僕自身が完成をものすごく楽しみにしているような出来になっておりますので、発売まで楽しみに待っていてください。絶対に、みなさんに満足していただけるようなものになっていますので。

 

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商品情報

 
発売日:2015/09/25 発売
価格:1,200円+税

商品詳細はアニメイトオンラインへ。

(C)2015 日丸屋秀和・幻冬舎コミックス/ヘタリア製作委員会
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