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「dTV」を通してみる動画配信のあり方

アニメと実写の連動がエンタメを盛り上げる! 国内会員数No.1「dTV」を通してみる動画配信のあり方

 映画やドラマ、アニメ、音楽など、さまざまなコンテンツを配信する映像配信サービス「dTV」。アニメの作品数も豊富で“アニメ好き”に優しいサービスでもあります。

 そんなdTVが考える“配信サービス”の可能性とは……? dTVを運営する「エイベックス通信放送」編成部編成ルーム課長の森下正樹さんと、dTVへのアニメ作品調達を一手に担う「アニメタイムズ社」編成調達本部副本部長の大山 良さんという、ふたりのキーマンを直撃。dTVのこれまでの経緯や、アニメ作品をはじめとしたコンテンツのあり方、今後の挑戦などについて語っていただきました。

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■当初は「オリジナルコンテンツのみだった」作品ラインナップ

━━まずは、dTV誕生の経緯から伺いたいです。もともとは2009年に立ち上げられた「BeeTV」がはじまりかと思いますが?


dTV・森下正樹さん(以下、森下):そうですね。BeeTVは「ヒマつぶしで楽しんでもらえる映像を提供しよう」とはじめた、ガラケー向けの視聴サービス。当時は、端末の性能やネットなどのインフラの関係もあり、短尺でしか高品質の映像を流せなかったんです。なので、提供するコンテンツも基本的には短尺の“オリジナルコンテンツ”のみでした。

━━とはいえ、その2年後の2011年には国内外の映画配信などもはじまっています。長尺且つオリジナルでないコンテンツ(二次利用作品)にも枠を広げ、作品数が増えました。

森下:スマートフォンが普及したことや、インフラの設備が整ってきたことが大きいです。また、当時は新たな試みとして映画『悪の教典』と連動したオリジナルドラマを制作・配信しました。『悪の教典』はR指定の作品だったので「地上波ではなかなか広めづらい」ということもあり、新しいメディアである僕らに注目してくださいました。

━━そうしてどんどんコンテンツが増えていくわけですが、アニメ作品の配信もこのころから?

森下:はい。映画などと同時期に配信をはじめました。もともとキッズ向けのオリジナルショートアニメは作っていたんですけど、この時期からキッズ向けに限らずさまざまなアニメを提供していこうという形になっていきましたね。同時に、スマホだけでなくパソコンやテレビにも対応してきたので、ご家族でも観やすくなりました。おかげで、アニメも非常に人気のあるジャンルになっています。

━━ただ、今では外資含め競合も多いかと。

森下:だからこそ、「どこを強みにするか」というのが非常に重要だと思っています。グローバルに展開する海外の配信サービスは、当然海外コンテンツが豊富。それに対抗するためには、僕らは国内コンテンツを強化するべきだろうと。そのなかで「アニメタイムズ社」と連携をとって囲い込みを図ることが、ひとつの武器になると考えています。

▲dTV・森下正樹さん(奥)と、アニメタイムズ社・大山 良さん(手前)


━━アニメも大きな武器になり得るんですね。ちなみに、アニメタイムズ社が設立されたのが昨年だとか。

アニメタイムズ社・大山 良さん(以下、大山):2015年3月ですね。これまでのアニメビジネスはパッケージ(DVDやBD)が中心となってビジネスをやってきたんですけど、今、これが縮小してきています。その一方で、動画配信の市場がアニメにかかわらず非常に大きくなってきました。これが、アニメタイムズ社設立の大きな背景ですね。

━━具体的にはどのくらいの増減があるんでしょう?

大山:国内動画パッケージ市場から言うと、ここ10年間で約2500億ほど減少しています。その反面、動画配信市場は伸びていて2015年には約1500億の規模になっています。

━━国内の動画配信サービスの先駆けであるBeeTVが7年前にスタートしたことを考えると、取って代わったような印象も受ける数字の変化ですね。加えてdTVは、二社のパートナーシップが効率化も生んでいる。

森下:以前は僕らが権利元さん一社一社と交渉していたんですけど、今はそれをすべてアニメタイムズ社がやってくださっています。なかでも『暗殺教室 第2期 課外授業編』のようなアニメコンテンツを独占配信できたのは、常日頃から権利元の方々と向き合っているアニメタイムズ社があったからこそ。“点”での取り組みになっていないことが、幅を広げる要因になっていると思います。

大山:作品数も増えていて、以前は常時150本ほどだったのが、現在は300本以上になっていますね。

▲『暗殺教室 第2期 課外授業編』では、TVアニメ本編で描けなかったエピソードが楽しめる。各話約5分間で全8話

━━それはすごい! うちの読者のようなアニメ好きには、かなり魅力的に映ると思います。

森下:それに、ラインナップが豊富になったり、地上波放送の見逃し配信をやらせていただくようになって、ほかのサービスにはない充実度を出せているかなと。昨年は映画『妖怪ウォッチ』の連動キャンペーンとして、加入者特典プレゼントをやらせていただいたりもしたので、そういう意味ではアニメ好きの方にも定期的に加入していただけていると思います。

大山:ただ、dTVはあくまでも総合ジャンルのサービスです。洋画や邦画、音楽といったジャンルとともにアニメがあるという位置づけなので、アニメが好きなコアユーザーだけがdTVを観ているわけではないというのが大前提です。そのなかで、アニメタイムズ社としてはそのお客さんに満足していただけるラインナップを心がけています。

━━それこそ、『妖怪ウォッチ』のようなキッズ向けだったり。

大山:そうですね。あとよく話しているのが“世の中ごとになるもの”。例えば『暗殺教室』は、原作漫画に加えアニメや実写映画でも展開している。そういう連動のなかに、きっと最大公約数の満足があるので。アニメタイムズ社としては、連動がいちばん効果的なんじゃないかなと思っています。

■ 実写からアニメ、アニメから実写……連動作品がエンタメを盛り上げる

━━先ほどのお話にもあったように、アニメ、映画、ドラマなどそれぞれのジャンルの作品が豊富に揃っている“総合”ジャンルだからこそ、dTVは支持されているんですね。

森下:やっぱり、そこが僕らの強みですね。最近も、実写映画『テラフォーマーズ』と連動したオリジナルドラマを配信しているんですけど、それにともなってアニメ版の視聴数も伸びているんですよ。

▲『テラフォーマーズ』と『進撃の巨人』は、実写のオリジナルドラマを配信。dTVにおける連動作品の代表的タイトルです

━━純粋に興味がわいている証拠ですよね。「映画の続きはどうなってるんだろう?」みたいな。

森下:逆に、アニメから実写に流れる方もいます。ジャンル問わず提供しているからこそできたことだなと思います。この実績をふまえて、今後もこういった試みは続けていきたいですね。

大山:それに、地上波などで無料で観られる作品をdTVでも配信している場合、「地上波で放送しているからdTVでは観ない」ということはなくて、ちゃんと観られているんですよね。人気作であればランキングにも上がってくるし、最終的には権利元側も配信側も利益に繋がる。相乗効果になっているんです。

━━テレビ放送だと見逃してしまえばお終いですが、動画配信はいつでもどこでも観られますし、連動作によって興味の幅も広がる。エンタテインメントを盛り上げるうえでは欠かせないツールともいえそうです。

森下:ただ、まだまだ動画配信は一般には浸透していないと思っていて。より多くの人に広めるのが今いちばんの課題ですね。そのためにはお客様とうまくコミュニケーションをとって、使いやすいメディアになるよう柔軟に対応していくことが必要かなと。

━━今後も進化は続きそうですね。ではアニメタイムズ社の課題というと?

大山:アニメタイムズ社としては『暗殺教室 第2期 課外授業編』がアニメコンテンツにおける最初の独占配信タイトルになったので、この成功体験を基にスペシャルなコンテンツを増やしていきたいっていうのはありますね。

━━では、次に手がけるとするとどんな作品を……?

大山:そうですねえ……。これに関しては形態に限らず、いろんなやり方があると思っています。オリジナルアニメ作品の製作に挑戦するのもありかと思います。

━━またも可能性が広がりそうなお話ですね。では、動画配信含めて今後アニメ業界はどう変わっていって欲しいと思いますか?

大山:アニメコンテンツって本数は増えていますけど、先ほども言ったようにパッケージの売り上げが下がっているのは事実なんですよね。だからこそ、より多くの作品をいろんな切り口で見せて、ヒットさせられたらいいなと思います。今は配信、映画、テレビ、それに海外と発表の場も多いので。

森下:dTVとして、アニメ市場をいかに盛り上げることができるかという点があります。コンテンツって過去のものも含めてすごく財産だと思うので、配信を活用して世代を超えて楽しめるようになってほしいですね。またdTVは、携帯電話で提供を開始したサービスで、若い方に接触しやすいメディアという強みもあるので、今後はもっと若い方にもアニメに触れてもらえたらいいですね。

 テレビなど他のメディアと比べると歴史が浅い動画配信。だからこそ、この先挑戦できることは無限! ここにアニメがどのように関わってくるかも注目ですね。

[取材&文・松本まゆげ]

>>dTV
>>株式会社アニメタイムズ社

 
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