声優
櫻井さん&井口さんも存分に歌った「こむちゃフェス2017」レポ

豪華5組がライブ! パーソナリティの櫻井孝宏さん&井口裕香さんも存分に歌った「COMCHA FES 2017 in 野音」レポート

 今年で放送15周年! そんな、文化放送の人気ラジオ番組「A&Gメディアステーション こむちゃっとカウントダウン」が、“フェス”を開催。番組と縁のあるアーティスト5組をゲストに迎え、日比谷野音にてライブを行いました。ホストとなったのは、番組のパーソナリティでもある櫻井孝宏さんと井口裕香さん。もちろん、おふたりもゲスト同様たっぷり楽曲を披露! 3時間近いアクトで、初夏の野外ステージを温めました。

【ゲスト】※登場順
和島あみ(オープニングアクト)
GARNiDELiA
水瀬いのり
鈴村健一
May'n
下野紘

「こむちゃ」ならでは! 笑顔に包まれる温かなステージ
 この日の天気は、前日まで雨マークがついていたものの、当日になると曇りに。天に味方された日比谷野音で、夕方からライブがスタートしました。開演直前、オープニングアクトとして登場したのは和島あみさん。「楽しむ準備体操をはじめましょうか!」と、デビューシングル『幻想ドライブ』を披露しました。このとき、雲の切れ間から太陽が見えるという奇跡が。そんな“演出”も手伝ってか、開演前ながら場内のボルテージは上昇。和島さんの力強い歌声にあわせ、観客の手拍子も響きました。

 客席後方の立ち見エリアも観客で埋まり、いよいよスタート! 開演を告げたのは、櫻井さんと井口さんのデュエット『Party-Life!!』。〈みんなで騒ごう!〉〈一緒にさあ踊ろう!〉と、明るい歌詞とメロディで盛り上げていきました。

 また、曲終わりのあいさつでは15周年やフェス開催への感謝を伝えつつ、この日の天気についても。再び灰色になった空を指し「見てください、バツグンの空模様です」と櫻井さんが言うと、「体冷えないように、己でどうにしかしてください」と井口さん。場内を大いに沸かせました。ゲストのライブに向け、ふたりも観客も準備万端!

 ゲストパートは、ライブ(3曲)と櫻井さん&井口さんとのトークで構成。立て続けに登場し、熱狂させました。1組目は、全国ツアーの合間を縫って初野音に立ったGARNiDELiA。『grilletto』で、ボーカル・メイリアさんが伸びやかな歌声を聞かせると、観客はコールにあわせ勢い良く飛び跳ねます! 圧倒的な爆発力を見せつけ『SPEED STAR』『極楽浄土』へと続けました。どれも、熱量の高い楽曲ばかり。

 ここにステージ上の2人の煽りも加わり、みるみるうちに一体感が生まれていきます。このパフォーマンスには、ファンだという井口さんも大興奮。櫻井さんいわく、「舞台袖でギャンギャンに泣いて、メイク直しが大変だった」とか。これには井口さん本人も頷き「櫻井さんとの話も途中にして、はあーーっ!! って(飛び跳ねた)」と明かしてくれました。トップバッターの役目を十二分に果たしたGARNiDELiA。2組目の水瀬いのりさんにバトンを繋げます。

 水瀬さんは、パステルカラーの衣装に身を包み登場。さわやかなメロディラインの『春空』から『Starry Wish』『Innocent flower』と続け、会場を癒やしました。力強くもどこか儚い歌声は、水瀬さんならでは。ファルセットも美しく響き、空へと溶け込んでいきました。そんな幻想的なステージに、櫻井さんも浸りっぱなし。「いやあもう、おじさん感動しちゃったよ」「天使って舞い降りるんだね」と、特有の言葉選びで絶賛しました。

 ちなみに、水瀬さんは野外ステージ自体がはじめてとか。「どこまでも自分の歌とか楽器の音が飛んでいくような感じ」と新鮮な感覚だったことを伝えてくれました。

 また「舞台裏に炊飯器があった」という裏話も。なんでも水瀬さんが「こむちゃ」にゲスト出演した際に出していた要望だったそうで、それが実現した形なのだとか。本番前には、炊きたてのごはんを味わったと幸せそう♪ 今回のステージは、そんな「“こめ”ちゃ(by水瀬さん)」パワーも反映されていたようです。

「いのりちゃんの後におっさんが出てきてどうもすみません!」。そう言って沸かせたのは鈴村健一さん。1曲目『HIDE-AND-SEEK』で観客の心を瞬時に掴み、テンションをグイグイと引き上げていきました。また、MCでは自身を晴れ男と明かし、晴れ間が見えはじめた空をチラリ。出番直前にSiriで見た予報通りになったことから「ありがとうSiri!!」と、端末が反応しそうなほど大きな声で感謝しました。

 ともあれ、気温は少し低め。「ちょっと寒いでしょ? だから騒ごうね」という言葉のあとで披露されたのは、『シロイカラス』と『SHIPS』。「(どちらの曲も)ウォウウォウ言ってください。僕の曲はだいたい雰囲気でいけますから!」とさらにギアを上げると、鈴村さんの合図に合わせ、大合唱! 笑顔で満開にし、最後は大ジャンプで締めくくりました。このころには、雲すらも消えるというミラクルが。鈴村さんの晴れ男ぶりに、櫻井さんと井口さんは大いに驚いていました。

 4組目のMay'nさんは、『ViViD』のイントロを背に登場! ステージを縦横無尽に駆け回り、歌を届けました。パワフルのパフォーマンスは、まさに圧巻の一言。観客は自然とそのフィールドへと引き込まれていき、無我夢中になって腕を振り上げていました。これを受け、「ヤバい! めっちゃ楽しいね!!」と最上級の笑みを浮かべたMay'nさん。

 その後披露された『運命の太陽』は、全員でコールの練習をしてから挑み、より一層一体感を生み出していました。さらに「このまま行っちゃいます! ついてこれますか!」と3曲目『Belief』へ。一時も演奏が止まない、疾走感あるステージとなりました。この頃になると、日が傾きはじめペンライトの明かりが目立つように。赤やオレンジの光は、その場の熱の高さを感じさせるようでした。

 トークで「3曲だったので、どれだけぶっ飛ばせるか」と、士気を高めて挑んだことを明かしたMay'nさん。「キレッキレだったね!」(櫻井さん)、「歌声が生きてるんですよ! 魂の叫びというか!」(井口さん)と、ホストふたりも圧倒された様子でした。

「(5組目は)誰なんでしょうね!? 見当もつかない!」。そんな櫻井さんの言葉のあとで登場したのは、下野紘さん! アーティスト活動を始めて1年とゲストの中で最も短いキャリアながら、『ONE CHANCE』『Pleasure』『Running High』とキラーチューンの連発で、堂々たるパフォーマンスを見せました。

 とくに2曲目『Pleasure』では、下野さんの呼びかけからみんなでタオルを回し、会場がひとつに。その後も勢いは増し、大きな拍手に包まれながらフィナーレを迎えました。この間に日は落ち、すっかり夜に。時間の移ろいを目でも楽しめる、最高の時間のステージとなりました。暗がりの中で輝くペンライトに、櫻井さんたちからも「きれいだー!」と感嘆の声が漏れます。

 ちなみに、下野さんは1回目の「COMCHA FES」を客席で観ていたとか。今回はアーティストとして出演するだけでなくゲストパートのトリとなったことで、「気が気じゃなかったですよね! 『May'nさんのあとに俺!?』って」と胸中を明かしました。無事終えられたことでかなりホッとした様子。あたたかく迎えてくれた観客への感謝の気持ちも、しっかりと伝えていました。

 そして最後は、櫻井さんと井口さんの出番! デュエット曲からそれぞれのソロ曲まで、計6曲を披露しました。3・4曲目は、井口さんのソロ曲。ここまで2時間半以上ノンストップで楽しんでいる観客にむけ、「めっちゃ元気だよね!?」と驚きつつ、『splashing happy days』『めざせ!王道ハッピーエンド』を披露しました。星空に負けじと輝く、客席のペンライトはイエロー一色。さらに息の合ったコールも乗り、井口さんの可愛らしい歌声にしっかり寄り添いました。

 2曲目と5曲目は、櫻井さんがソロで歌唱。「照れちゃうんで、サッと歌いたいと思います」と、青いペンライトに包まれながら優しい歌声を聞かせました。『Wonder step!!』では、タイトルの通り軽快なステップも。淡い色あいのライトに照らされ、初夏らしいなんともさわやかなステージとなりました。

 そうして、ラストは『Happiness Countdown』。『めざせ!王道ハッピーエンド』『Wonder step!!』と同じく、最新のオリジナルCDに収録されたデュエット曲で、サンバのような明るい曲調が印象的。観客にむけ何度も手を振るふたりの姿も相まって、場内はほっこりムード。あたたかくも楽しい時間が共有されました。

 15年ものあいだ音楽と向き合っている「こむちゃ」。アーティストとのあいだに育まれた絆と愛があるからこそ、ここまで温かいステージを届けられたのでしょう。次はどんなアクトが観られるのか、今から楽しみです!

セットリスト
●オープニングアクト:和島あみ
幻想ドライブ

●櫻井孝宏&井口裕香
M1 Party-Life!!

●GARNiDELiA
M2 grilletto
M3 SPEED STAR
M4 極楽浄土

●水瀬いのり
M5 春空
M6 Starry Wish
M7 Innocent flower

●鈴村健一
M8 HIDE-AND-SEEK
M9 シロイカラス
M10 SHIPS

●May'n
M11 ViViD
M12 運命の太陽
M13 Belief

●下村紘
M14 ONE CHANCE
M15 Pleasure
M16 Running High

●櫻井孝宏&井口裕香
M17 Radio Prayer
M18 No Back Page
M19 splashing happy days
M20 めざせ!王道ハッピーエンド
M21 Wonder step!!
M22 Happiness Countdown


>>こむちゃっとカウントダウン公式サイト
>>こむちゃっとカウントダウン公式Twitter

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