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森見先生の『有頂天家族』第3部構想も!? 下鴨四兄弟キャストを始めおなじみの顔が集まった“大有頂天祭'17”の模様をお

森見先生の『有頂天家族』第3部構想も!? 下鴨四兄弟キャストを始めおなじみの顔が集まった“大有頂天祭'17”の模様をお届け!

2017年10月15日(日)、片柳アリーナにて、TVアニメ『有頂天家族2』のイベント“大有頂天祭 '17”が開催されました。

当日は櫻井孝宏さん、諏訪部順一さん、吉野裕行さん、中原麻衣さん、能登麻美子さんら出演声優8名と、主題歌を担当したmilktub、fhána、そして、スペシャルゲストとして、吉原正行監督、堀川憲司プロデューサー、原作者の森見登美彦先生が登場!

出演声優陣によるオリジナルストーリーの朗読劇や、アーティストのミニライブ、作品にちなんだトークショーなど、大ボリュームの内容で、会場に集まったファンは大盛り上がり。

家族の絆や、人のつながりを描いた本作らしい、終始アットホームな雰囲気のイベントになりました。

イベントは昼の部と夜の部で2回開催されましたが、本稿では昼の部の模様をお届けします。

■出演者
櫻井孝宏さん(下鴨矢三郎役)
諏訪部順一さん(下鴨矢一郎役)
吉野裕行さん(下鴨矢二郎役)
中原麻衣さん(下鴨矢四郎役)
能登麻美子さん(弁天役)
梅津秀行さん(赤玉先生役)
樋口武彦さん(淀川教授役)
間島淳司さん(二代目)
milktub(オープニング主題歌担当)
fhána(エンディング主題歌担当)
吉原正行さん(監督)
堀川憲司さん(プロデューサー)
森見登美彦さん(原作)

エンジン全開の幕開けに会場全体が“有頂天”に!
オープニング主題歌を担当するmilktubのミニライブで幕を開けた本イベント。

大迫力の歌唱と演奏で第2期のオープニング『成るがまま騒ぐまま』を会場に轟かせると、静かだった観客もそれに応えるように大きく手を振り始めます。

続いて披露された、第1期オープニング『有頂天家族』も変わらぬ勢いで歌い上げると、ボーカルのbambooさんが「今日は1日楽しんでいきましょう!!」と呼びかけ、開幕早々、会場全体が一体となって盛り上がりました。

ミニライブの熱狂も冷めぬうちに、和服姿の声優陣が登場し朗読劇のコーナーに。

朗読劇では『毛取物語』と題した、“た抜き(たぬき)”の『竹取物語』をモチーフに描いたオリジナルストーリーが朗読されました。

あらすじは、突然「月に帰らなくてはならない」と寂しそうにしはじめた弁天を、月に帰すまいと思案する赤玉先生に、矢三郎が「結婚すれば月に帰らなくてもいい」と提案したことから、『竹取物語』で描かれた試練を乗り越えた者が結婚するという、なんとも“阿呆”な決まりが設けられ、5人の求婚者が無理難題に挑むというもの。

物語の展開に合わせて変化する照明やBGM、そして声優陣の熱演に、会場は息をのんで、ときに笑いながら見入っていました。

どのキャストもすばらしい演技でしたが、とくに矢三郎役の櫻井さんは朗読劇の上演中ほぼ出ずっぱりと大活躍。ところどころにユーモアの光るアドリブを挟み、会場を盛り上げます。

半強制的に求婚者に仕立て上げられた矢三郎、矢一郎、矢二郎、二代目、淀川教授の5人が、各人各様の方法で試練を乗り越えようとする姿と、弁天を月に帰したくないが結婚もしてほしくないというジレンマに悩む赤玉先生に、劇中随所で観客の笑いがこぼれていました。

朗読劇は、約50分という大ボリュームで上演されましたが、その長さを全く感じさせない、小気味好いテンポで進行。

弁天が番狂わせを起こすという『有頂天家族』らしいかたちで結末を迎えると大きな拍手が会場を包みました。

出演者からのプレッシャーに森見先生もタジタジ!?
朗読劇の後は、声優陣と、吉原監督、堀川プロデューサー、森見先生によるトークショーが行われ、TVアニメ『有頂天家族2』制作の裏話が語られました。

まず吉原監督から「天満屋というキャラクターは、原作でもかなり詳細にシルエットが描かれていたのですが、読んだ後にまったく別のイメージが思い浮かんで、そのイメージでキャラクターデザインの久米田康治先生に発注しました」と、2期から登場した天満屋のキャラクターデザインが固まる経緯について言及が。

続けて、「森見先生に出来上がったものをお見せしたら、天満屋は珍しく詳細に姿を描写しています、と言われてしまって(笑)」と、森見先生に痛いところを突かれてしまったエピソードを披露。

それを聞いた森見先生が「監督には監督の思惑があるのだろうと思っていましたが、まさかそんな裏話があったとは」と、TVアニメでの天満屋の姿について合点がいったようでした。

その後、天満屋を始め新たなキャラクターが増えた収録現場について、中原さんが「1期から2期まで、収録の期間が空いたんですけど、2期の収録に集まったときにはその空白期間が感じられなかった」とコメントし、「どうでしたか吉野さん?」とトークをパス。

吉野さんが「そうですね、新しいメンバーも自然に馴染んで、滞りなく収録できました」と振り返ると、諏訪部さんが「下鴨家のキャストが集まるとホッとするというか、家族が集まったような感じがして落ち着くような空気がありましたね」とうまくまとめました。

その流れで、1期から2期でのキャラクターの変化について聞かれた諏訪部さんが「相変わらず窮地に弱い感じはありますが、下鴨家の家長という立場もありますし、人……じゃなくて、たぬきとして成長してきたような感じがあります」と、2期での矢一郎を回想。

そのコメントを受け、多くのファンが頷いていました。

次に、能登さんが「二代目が登場したことで、1期とはかなり違う弁天の一面が見えるようになって」と、ライバル的存在である二代目について触れると、二代目を演じた間島さんが「その節はすみませんでした」と、2期終盤でのふたりの大立ち回りを振り返り、二代目の行動を代わりに謝罪する一幕も。

トークが続編の話題に移り、堀川プロデューサーが「続編が別のところで作られることになったら……」と不安を吐露すると、すかさずキャスト陣「キャストはどうなるんですか!?」「そのままでお願いします」と食いつきます。

「二代目の二代目は……」という話題が飛び出したところで、間島さんが「もう訳がわからなくなってるじゃないですか!」とツッコみを入れ、笑いを誘いました。

最後に、3期への期待が出演者一同の口から漏れると、森見先生は苦い顔。「TVアニメ1期が終わったときも、第2部はいつになるんですか? とはっぱをかけられて。同じことを言われるんじゃないかと思っていたら、2期の放送が終わった後も、やっぱり第3部はいつになるんですか? と言われて(笑)」と、プレッシャーをかけられていることを告白しました。

森見先生は現在第3部の構想を練っている最中のようで、進捗に関しては「目指す先というか、最終的なゴールはある程度考えていて、そこまでどうやって辿り着くかは、書きながら考えていこうかなと思っています」とのこと。

また、「まさか天満屋が地獄に行ったきり帰ってこないわけはないですし、ほかの第2部で登場したキャラクターも、それぞれどうやって動かそうか考えているとなかなか……」と執筆の苦悩を明かしたうえで「第1部、2部でたぬきの代替わりは終わったので、第3部では天狗の代替わりを描こうと思っています」と、第3部の展望について語りました。

すると梅津さんから「有頂“天狗”家族!」というキレのいい返しが決まり、和やかなムードでトークパートは終了となりました。

これからも“面白きことは良きことなり!”
トークパートの後は、fhánaが登場し、第1期エンディング『ケセラセラ』と第2期エンディング『ムーンリバー』を続けて披露。

観客はうっとりした様子で聞き入り、メロディーとともにイベントを振り返っているようでした。

演奏が終わり会場から盛大な拍手が送られると、リーダーである佐藤純一さんから「デビュー曲が『ケセラセラ』なので、この『有頂天家族』のイベントで演奏できてうれしかったです。ありがとうございました!」と会場へメッセージが送られ、さらに大きな拍手が会場に沸き起こりました。

そして、いよいよイベントはエンディングに。出演者全員が壇上に戻り、ひと言ずつイベントを振り返ってのコメントが述べられました。

出演者の口から『有頂天家族』への愛と、第3期への希望が端々に感じられる言葉が。

森見先生からは「僕にとっても『有頂天家族』は大事な作品なので、あまり無理はせず、それでもしっかりと第3部を作っていきたいと思います。少し時間は空くかもしれませんが、そのあいだ、第1部第2部を読み直していただくとか、Blu-ray BOXを見直していただくとか、いろいろな有意義な時間の使い方がありますので、もう少し待っていただければと。これからも『有頂天家族』をよろしくお願いします」という、先生らしいユーモアを交えた挨拶がありました。

最後に、会場が一体となって『有頂天家族』を象徴する名言「面白きことは良きことなり」を大きな声で読み上げ、“大有頂天祭'17”は幕を閉じました。

[取材・文/河合建信]


『有頂天家族2』作品情報
<INTRODUCTION>
京都・下鴨神社、糺ノ森に暮らす下鴨家。
狸界の頭領であった今は亡き父・総一郎の血を継ぐ四兄弟たちは、タカラヅカ命の母を囲んでそれなりに楽しく暮らしていた。
総一郎の「阿呆の血」を色濃く継いだ三男・矢三郎を中心に起こった狂乱の一夜。
次期「偽右衛門」選出も、叔父・夷川早雲の策略も、そして「金曜倶楽部」との一幕も、すべてが一陣の風と共に京の夜空に飛び去ったあの日から季節は流れ、洛中に心地よい香が溢れる若葉の候。毛玉たちは尻の冷えを気にもせず、うごうごと動き出す。
天狗に拐かされ神通力を得た人間の美女・弁天は京を離れ、愛弟子である弁天に恋焦がれる隠居中の大天狗・赤玉先生こと如意ヶ嶽薬師坊は、寂しさと不機嫌を撒き散らしながら相変わらずボロアパートの万年床で、赤玉ポートワインを啜る日々を送っていた。
そんな折、赤玉先生の息子であり、壮絶なる親子喧嘩の末、敗北し姿を消した“二代目”が英国紳士となって百年ぶりに帰朝を果たす。
大驚失色。驚天動地。吃驚仰天。
天狗界、そして狸界を揺るがす大ニュースは瞬く間に洛中洛外へと広がった。
京の町を舞台に、人と狸と天狗の思惑が渦巻く毛玉絵巻第二集、ついに開幕!
「面白きことは良きことなり」

<STAFF>
原作:森見登美彦『有頂天家族 二代目の帰朝』(幻冬舎)
キャラクター原案:久米田康治
監督:吉原正行
シリーズ構成:檜垣亮
キャラクターデザイン・総作画監督:川面恒介
美術監督:竹田悠介・岡本春美
撮影監督:並木智
色彩設計:井上佳津枝
3D監督:小川耕平
編集:高橋歩
音響監督:明田川仁
音楽:藤澤慶昌
主題歌アーティスト:milktub
エンディング曲アーティスト:fhana
音楽制作:ランティス
アニメーション制作:P.A.WORKS
製作:「有頂天家族2」製作委員会

<CAST>
矢三郎:櫻井孝宏
矢一郎:諏訪部順一
矢二郎:吉野裕行
矢四郎:中原麻衣
弁天:能登麻美子
母(桃仙):井上喜久子
赤玉先生:梅津秀行
金閣:西地修哉
銀閣:畠山航輔
海星:佐倉綾音
淀川教授:樋口武彦

『有頂天家族2』から新しく登場するキャラクター
二代目:間島淳司
玉瀾:日笠陽子
呉一郎:中村悠一
天満屋:島田敏

>>「有頂天家族2」公式サイト
>>「有頂天家族2」公式ツイッター(@Uchoten2_Anime)
公式ハッシュタグ #有頂天

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