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『重神機パンドーラ』花澤香菜さんインタビュー|ギャップがかわいい武術の達人は花澤さんの新境地でもあった!?

『重神機パンドーラ』花澤香菜さんインタビュー|ギャップがかわいい武術の達人は花澤さんの新境地でもあった!?

続々と最新情報が公開される河森正治監督の最新作TVアニメ『重神機パンドーラ』。今回、花澤香菜さんが演じるクイニーが新キャラクターとして登場することが発表されました。

アニメイトタイムズでは、もちろん花澤さんにもインタビューを実施。花澤さんにとってもクイニーは、今まであまり演じてこなかったタイプのキャラクターということで、収録も少し緊張気味だそう。

花澤さんも新たな扉を開いたクイニーというキャラクターについてたっぷりお伺いしました。


■■■■その他のインタビューはこちらから■■■■■
レオン・ラウ役:前野智昭さんインタビュー
クロエ・ラウ役:東山奈央さんインタビュー
ダグ・ホーバット役: 津田健次郎さんインタビュー
セシル・スー役: 茅野愛衣さんインタビュー
ケイン・イブラヒーム・ハサン役:石塚運昇さんインタビュー
グレン・ディン役:内田雄馬さんインタビュー
ジェイ・ユン役・梅原裕一郎さんインタビュー
河森正治監督インタビュー

B.R.A.Iを倒したら……みんなで食べちゃう!?

──まずは、本作の印象からお聞かせください。

花澤香菜さん(以下、花澤):河森監督が仕切っていることも踏まえてなんですけれど、河森作品なんだなと思いました(笑)。

それをセリフからも感じますし、キャラクターもとにかく個性が強くて。

「誰も突っ込んでないけど、このセリフ面白いよね」みたいなのがたくさんちりばめられているので、どうやって演じようか考えるのが楽しみですね。

中国をベースに作られた世界観だけあって、異国感漂う、なにが飛び出すか分からないような感じの面白い世界観のなかに、B.R.A.Iっていうちょっと面白い敵が現れて……。

──B.R.A.Iは設定が面白いですよね。

花澤:そうなんですよ。B.R.A.Iは生物が進化した怪物なんですけど。見た目が結構怖いんです。

しかも、それを倒したあとに食べたりするんですよ。

──らしいですね(笑)。

花澤:そうなんです! なんか敵を食べるって新しいなって思いました。倒したらご褒美で食べられるという……。

でっかいB.R.A.Iザリガニを倒したから、ロブスターみたいな感じで茹でて食べようぜみたいな、そんな感じの描写とかがあってすごい面白いなと思って。

──前回、東山さんにインタビューしたときは小さいB.R.A.Iが屋台に出てきた話は聞きました。しかし、大きいものも食べるんですね。

花澤:でっかいやつも山分けしてますね。今のところ、まだクイニーはB.R.A.Iを食べていないので、うらやましいなと思いながら見ています。

──料理が出てくるシーンが多いそうですね。

花澤:多いですね。クイニーも料理にまつわる場面がありますよ。

クイニーは、見た目がクールで、武術の使い手で、すごく強くて口調とかもぶっきらぼうで、あまり人に心を許さない女の子なんですけど、でも、かわいいものを見たときだけテンションが上がるというギャップを持っているんです。

屋台のわたあめとか見て、「あーかわいいー」ってなっちゃうんですよ。

あとは、甘いものが大好きで、杏仁豆腐とかごま団子とかを食べているシーンもありました。

──序盤はぶっきらぼうで大人っぽい女性なのかなと感じました。

花澤:そうですね(笑)。私、オーディションで何役か受けさせてもらったんですけど、クイニーが一番「この役にはならないだろうな」と思っていて……。

自分にとって挑戦だなと思うキャラクターって、自分ができる最大を大胆に演じられる強みがあるんです。

でもまさかクイニーになるとは思っていなくて、決まったのを聞いて思わず聞き直しましたね。「えっ、クイニー!? 本当に?」って(笑)。

そのくらい私自身もあまりやったことのないようなキャラクターなんです。

精神力も洗練されたものを持ってて、「ある人を見つけて倒す」という目的があって、心に闇も持っていたりするんですよ。

クイニーは、その自分の中の闇と戦っていて、あまり人と関わっている暇はない、そこで隙を見せてはいけないと思っています。

クイニーの当番回では、そこで「彼女がどこで育って、なにを目的にしているか」というのが分かると思います。

そこを観ていただけたら彼女のキャラクター性や魅力も分かってもらえると思いますね。それまでは「このぶっきらぼうな子は何者なのだろうか?」みたいな感じなので。

花澤さんの新たな挑戦!

──先ほど、花澤さんにとって挑戦して演じたキャラクターだとおっしゃっていましたが、具体的にはどういったところが?

花澤:体格がすごくいいっていうのもありますし、この等身で肉体が派手というのはあまりやったことがないんです。なので、毎回緊張しています。実は、今も……(笑)。

武術の呼吸で「シュッ!」とかやったりするんですが、それをかっこよく言うのがなかなかできなくて、何回もやり直ししました。毎回探り探りですね。

──達人の演技は確かにどうすればいいのかわかりませんね……。

花澤:そうなんです。例えば、敵が背後に来たときの気づきの速さだったり、感覚の鋭さだったり、無駄に息を入れなかったり。

本気で戦うシーンは、できる限りのものを出し切って、最終的には声が枯れました。

──実際に河森監督からはどのようなお話が?

花澤:最初、彼女の素性があまり分からなかったので、河森監督が歩いているのを捕まえて(笑)、「彼女のことを教えてください」と言って教えていただきました。さっき言ったようなことを先に教えてもらったんです。

──演技面では?

花澤:「ギャップがとてもかわいらしい子なので、そこをつかめれば彼女の魅力がグッと上がるんじゃないかな」とおっしゃってましたね。

作中に猫が出てくるんですけど、クイニーが稽古しているとちょいちょいやって来るので、気がそれちゃうんですよね(笑)。

そういう可愛らしいところもあるんです。普段と違うかわいらしい感じの彼女を魅力的に演じられたらいいなと思っています。

顔が赤らんでいるのが見えたりするので、女の子から見てもかわいい女の子だと思いますよ。

河森監督だからこそ生み出せるセリフ

──河森監督のことも聞いていきたいと思います。河森監督はどんな印象の方でしょうか?

花澤:とにかく、陰と陽でいったら陽のオーラをまとっている人だなと。

電車とかですれ違ってもすぐ分かるだろうなと思うくらい人が近寄ってくるオーラがある人なんです。

実際、お話してみてもとにかく作品に対する愛と、作品で伝えたいことっていうのがハッキリされてて、監督の人柄が作品にすごく出ているなと思いますね。

──そこら辺にいる監督を捕まえて話に行くのは、緊張しそうなものですけどね。

花澤:なにも気負いせずに捕まえてしまいました(笑)。「ちょっといいですか!」って言って。

──東山さんもおっしゃっていましたが、同じ目線で話してくれる方だそうですね。

花澤:いつお話に行っても、忙しいなかピリピリもせずにしっかり話を聞いてくれますし、話してくれます。

一度、『アクエリオン EVOL』(※1)の海外のイベントでご一緒したことがあったんです。ホテルでの朝食がたまたま一緒のタイミングになって。一緒に朝ごはんを食べたことがあります(笑)。

そこから身近に感じて、お兄さんみたいな感じですね(笑)。

※1:アクエリオン EVOL
2005年に放送されたTVアニメ『創聖のアクエリオン』の続編で、2012年に放送された河森監督によるTVアニメ。花澤さんはゼシカ・ウォン役で出演。

──誰に聞いても河森監督のことを優しいとおっしゃっていたので、すごい人だなと思いました。

花澤:そして、変わらないんです。初めてお会いした時から全然お変わりなくて。いくつなんだろうと思ったりしますね(笑)。

──そんな河森監督のすごいところはどんなところでしょうか?

花澤:やっぱり独特なセリフですかね。

『アクエリオン EVOL』での「気持ちいいー!」(※2)なんて、収録中は役者としてしゃべっていても違和感のない流れなのに、改めてオンエアを見てみるとちょっと面白いんです。

うま味が出るというかそういうものを作り出せるのはすごいなと思います。今回の『パンドーラ』もそういうセリフがいっぱいありますよ。

「もっさりもさもさ」という、クロエちゃんがレオンに対してよく使う言葉があるんですけど、別に意識しているわけでもないのに、アフレコが終わって日常生活のなかでもっさりもさもさな犬に出会ったときに「もっさりもさもさだ」と言ってしまって(笑)。

「放送前にもう使ってる!」と思ったんですよ。流行りますよ、これは。

そういう独特なセンスも河森監督ならではです。

河森監督のセリフは、乗りやすいし、そのときは気づかなくてもあとから振り返ってみて、「こんなに面白いセリフだったんだ」と分かったりするんです。

セリフ通りの意味よりも深いところになにかあるんだろうなというのを感じますね。不思議……。

※2:気持ちいいー!
『創聖のアクエリオン』の名セリフ。登場するロボットたちが合体する際、搭乗者に独特な快感が押し寄せ、「気持ちいいー!」という言葉を漏らした。『創聖のアクエリオン』を代表するセリフとなっている。

──やはり感情が乗りやすいセリフというのはあるんですね。

花澤:あります。アニメのアフレコって、ドラマみたいにシーンごとに録るわけではなくて、最初から流れで録ることが多いんです。シナリオどおりに進むから、ここで時間経過があって、この後すぐカット変わりですぐセリフ言わなきゃ、みたいなこともあります。

なので、頭のなかで切り替えたり反射神経をすごい使うんですけど、それでもすんなり言えるセリフってあるんですよね。

頭のなかで「こうしなきゃ」と思うことなく、自然とカット変わりの流れに乗れているというか。河森監督の作ったセリフは、そういうものがあってすごいことだなと思います。

見逃せない燃えポイント!

──話が変わりますが、本作に参加して驚いたことを教えてください。

花澤:驚いたというか「キター!」と思ったのは、ある場面でキャラクターが強くなるシーンがあるんですけど、その強くなり方が「これこれ!」って感じでした(笑)。ぜひそこは注目してほしいです!

──メカものにあってほしい、燃えポイントですね。

花澤:そうですね!「気持ちいいー」みたいなやつが出てくるので、楽しみにしていただけたら。

──その感じだと、収録も楽しそうですね。

花澤:楽しいですね。しかも、物語のなかにたくさん中華料理が出てきて、いつもお腹が空くんですよ(笑)。

まだスタッフさんたちと食事に行けてないので、「どこかのタイミングで食べたいね」という話になっています。収録中も食べ物の話をしていますよ。

──きっと飯テロアニメになりますよ。

花澤:B.R.A.Iがおいしそうに見えるか分からないけど(笑)。

──(笑)。では、最後に本作を楽しみにしているみなさんにメッセージをお願いします。

花澤:PVが公開されて、ホームページを見たりして、みなさんも想像を膨らませていると思います。

これはもう劇場スクリーンで見てもいいのではないのだろうかというぐらいの壮大な世界観と、個性の強いキャラクターたち、敵のキャラクターたちも笑ってしまうぐらい憎めない人たちなので、楽しみにしていただければと思っております!

──ありがとうございました!

[インタビュー/石橋悠]

Twitterフォロー&リツイートキャンペーン第2弾! 河森正治監督と花澤香菜さんのサイン入りポスターを抽選で2名様にプレゼント!

クイニー・ヨウのキャラクター解禁を記念して、フォロー&RTキャンペーン第2弾を実施! 『重神機パンドーラ』の公式Twitter アカウント(@unit_pandora)をフォローして、該当ツイートをRTされた方の中から抽選で、河森正治監督とクイニー役の花澤香菜さんの直筆サイン入りポスターを2名様にプレゼント!

応募期間は、11/27 (月)18:30~12/1 (金)23:59 まで! 是非ご応募ください!

「重神機パンドーラ」×animate キャンペーン実施中! 一部店舗でクイニ―のポスターも追加掲出が決定!

★現在全国のアニメイトでは『重神機パンドーラ』とのコラボキャンペーンが実施中! そして、今回の第2弾ビジュアルを使用したポスターも一部店舗にて掲出が決定! クイニ―のポスターの掲出は明日11月28日(火)からスタート! キャンペーンと併せてご確認ください!

【キャンペーン内容】
■重神機パンドーラ×animate ポスターツイートキャンペーン【第1弾】
期間:現在開催中~12月3日(日)
内容:『重神機パンドーラ』第1弾キービジュアルを使用したポスターを全国のアニメイトに掲出いたします。こちらのポスターを撮影し、Twitter で「#パンドーラアニメイト○○」(※○○は写真を撮影した店舗名)とお書き添えのうえツイートしていただいた方に、レオン・ラウ役の前野智昭さん、クロエ・ラウ役の東山奈央さんの直筆サインが入ったポスターを抽選で2名様にプレゼント!

■重神機パンドーラ×animate 開店・閉店コメント【レオン・ラウ役/前野智昭さん】
期間:現在開催中~12月3日(日)
内容:全国のアニメイトで実施するポスターツイートキャンペーンにあわせて、
開店・閉店コメントにレオン・ラウ役の前野智昭さんが登場! 期間中は、第1弾PV を各店舗のモニターにて上映いたします!

■第2弾キービジュアル(クイニ―・ヨウ)を使用したポスターの掲出店舗一覧(15店舗)
札幌店/仙台店/池袋本店/新宿店/渋谷店/秋葉原店/町田店/横浜店/名古屋店/大阪日本橋店/梅田店/天王寺店/三宮店/広島店/福岡天神店

『重神機パンドーラ』作品概要

イントロダクション 【レオン・クロエ編】
2031年、「翔龍(シャンロン)クライシス」が起きたその日、レオン・ラウはまさにその中心にいた。枯渇する環境資源の代替として研究、開発された次世代エネルギー装置「量子リアクター」が暴走し未知なるエネルギーを撒き散らし爆発したのだ。

それにより世界の環境は激変した。人類以外の生物や機械は独自の進化を遂げ、誕生した特異進化生物「B.R.A.I(ブライ)」。その勢力に人類は絶滅寸前まで追い詰められていた。

「翔龍クライシス」から7年後、レオンは絶対防衛都市ネオ翔龍のはずれにある荒野にいた。「家族契約」を交わしたクロエ・ラウと共同生活をしながら、「B.R.A.I」に対抗するべく独自の研究を行っていた。

もっさりなレオンに世話焼きなクロエ。ときに過去を忘れるかのような日々に、しかし、脅威は着実に迫っていた。

【イントロダクション「クイニー」編】
2031年、「翔龍クライシス」の影響を受け、人類が絶滅寸前まで追い詰められた世界で、クイニー・ヨウは道場の仲間たちと共に修行に励んでいた。
自分の「強さ」を見つめ直す毎日。それは突如として崩れ去った。
仲間を守ることが出来なかったという事実は彼女の心をひどく苦しめた。

7年後、クイニーはバウンティハンターになっていた。
一門を失ったという現実と向き合いながら彼女は荒野を行く、今日も『敵』を探して。

<スタッフ>
原作:河森正治・サテライト
総監督:河森正治
監督:佐藤英一
シリーズ構成: 根元歳三
キャラクター原案:江端里沙
重神機デザイン:河森正治
制作:サテライト

<メインキャスト>
レオン・ラウ:前野智昭
クロエ・ラウ:東山奈央
クイニ―・ヨウ:花澤香菜

>>公式サイト
>>公式Twitter

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