工藤静香さん本人登場に声優陣大パニック! 関智一さん、鈴村健一さん、谷山紀章さん、下野紘さん登壇「Shizuka Kudo Tribute 座談会」レポート
谷山紀章さんや梶裕貴さんら名立たる男性声優陣が、工藤静香さんの名曲をカバーしたトリビュートアルバム『Shizuka Kudo Tribute』(2017年12月20日発売)。このリリースを記念して、2018年1月10日にトークイベントが開催されました。
この日は同作で歌唱したメンバーから、関智一さん、鈴村健一さん、谷山紀章さん、下野紘さんが登壇。鷲崎健さんの司会のもと、レコーディング秘話や工藤静香さんにまつわる思い出話を披露しました。
アニメ関連ではないこともあり、「いつものイベントとは違う雰囲気があるよね」と関さん。これにはほかの3人も同意見のようで、「指先が冷たい……」など少し緊張した様子を見せつつイベントがスタートしました。
まずは、工藤さんの印象や思い出話について4人でトーク。鷲崎さんに振られるやいなや「ハイハイハイ!」と元気に挙手!
“おニャン子世代”の関さんは、工藤さんを「アイドル四天王のひとりだから」と強調し、今回のオファーについても「『まじか! やるやるやる!』みたいな」と、前のめりで引き受けたことを明かしました。
【アニメイトオンライン】【アルバム】VARIOUS ARTISTS/Shizuka Kudo Tribute
続く鈴村さんは「姉がめちゃくちゃ好きなの!」と興奮気味。「姉は(鈴村さんが歌った)『嵐の素顔』が特に好きで。お米研ぎしながら歌ってたもん」と、かの有名なダンスをしながらお米を研ぐ様子を再現。ダンスに気がいってしまい「米研いでないけど大丈夫ですか!?」と、総ツッコミを受けていました。
また、「アニメ『ハイスクール!奇面組』のうしろ髪ひかれ隊(註:同作のEDテーマを歌ったユニット。工藤さんも所属)で知ったんだけど、若いのにありえない色気で」と当時の衝撃を語ったのは、谷山さん。さらに各地のスナックに行くのが好きだと言い、「(スナックで)工藤静香さんの曲を入れると、ママとかが喜んでくれる」と、今も昔も身近にあることを語りました。
そして下野さんは、世代ではなかったものの「高校時代、歓迎会で行ったカラオケで、おとなしいと思ってた女のコが『Blue Velvet』を歌ってて」と振り返り、「世代を超えて愛されていますよね」と改めて言葉にしました。
序盤ながら、場内はすっかり賑やかムード。「家に帰るとちょうど『夕やけニャンニャン』やってるんだよね。そのあとに晩メシを食べるっていう」(関さん)など、普段はあまり聞けない思い出話が明かされ、観客は一言も聞き逃すまいと耳を傾けていました。
その後は、1992年のライブ映像「静香のコンサート'92“声を聴かせて”」をピンポイントで上映。ライブのオープニングを飾った『抱いてくれたらいいのに』のほか、『嵐の素顔』『MUGO・ん…色っぽい』『恋一夜』を鑑賞しました。
なかでも、『MUGO・ん…色っぽい』は下野さんが歌唱していることから、レコーディングの裏話も披露。楽曲の印象について「静香さんの歌い方自体可愛らしい雰囲気」と語る下野さんは、とにかく可愛くレコーディングしたことを告白。
「最初は恥ずかしかったけど、徐々に『私は女! アイドル!』って思いながら歌いましたね」と、その場でワンフレーズだけ歌ってみせ、観客を沸かせました。
実際にCDを聴いた谷山さんからは、「紘くん、可愛かったもん」との賛辞が。観客の中にも、深く頷く姿が見られました。
あまりの衝撃に「ハッピーニューイヤー!」
工藤さんにまつわるクイズコーナーでは、関さんが全問正解を果たす偉業達成! 一同が驚愕したところで、次なる驚きのコーナー、谷山さんによる『めちゃくちゃに泣いてしまいたい』歌唱がありました。
「リスペクトの意を込めて、原曲キーでカバーする」とのこだわりを持つという谷山さんは、「ワンコーラスだけね!」と言いながらこの場でも原曲キーのまま披露しました。
ステージ後方には、タンバリンをささやかに鳴らす関さん、鈴村さん、下野さんの姿。まさしくスナックのような雰囲気の中、口上も含めた豪華なステージにしっとりと酔いしれました。
しかも、さらなるサプライズ! ツーコーラス目からは、ご本人・工藤静香さんが登場し歌声を聴かせてくれました。
最初は歌声だけが聞こえてきたため「えっ?」「なに?」と4人とも戸惑うのみでしたが、舞台袖から工藤さんが現れると「えぇーーーーーっ!!??」「うそーーーーー!!!!」と吃驚仰天!! すぐさまステージから降り、観客と一緒になって手を振ったり歓声を送ったりしていました。
歌い終わると、再度歓声。あまりの出来事に、谷山さんが「ハッピーニューイヤー!」と叫ぶなど、しばらく興奮状態が続きました。どうやら、4人にもまったく知らさせていなかった様子です。
あービビった。まさかのご本人登場パターン。
— 谷山紀章 (@kishownstarmaps) 2018年1月10日
「(イベントの様子を)ずっと観てました」という工藤さんの言葉を受け、「頭からやり直したい!」「もっと言うことあったじゃん! もー!」と頭を抱えていました。
ともあれ、工藤さんはとても満足げにされていて「すごく楽しく観させていただきました」と、にっこり。「CDももちろん聴いたんですけど、“萌え”でしたね!」「声優さんって笑い声もカッコいいじゃないですか。みなさん(観客)の気持ちがすごくよくわかる」と、カバーした声優陣の声の魅力にも触れました。
また、クイズコーナーで全問正解した関さんには、工藤さんからアニバーサリーライブのBlu-ray・DVD BOXが贈られる一幕も。
「(こんな場に)ジャージ履いてくんじゃねーよ!」と谷山さんにツッコまれると、関さんは「まさか会うと思ってなかったから」とタジタジ。最後の最後まで、大いに沸かせていました。
「ただただパニックです。泣いてしまいそうです」(下野さん)、「同級生に自慢できる話ができました。2018年もがんばれそう」(谷山さん)、「とりあえず、この状態を姉に報告しようと思います」(鈴村さん)、「会えないまま(このトリビュート企画が)終わりそうなところでお会い出来ました。声が本当に素敵。耳元で囁かれたらやばいよね? えー、以上です」(関さん)と、最後のコメントを寄せた4人。
感極まった様子でマイクを床に置き、ステージをあとにしました。
4人が参加している『Shizuka Kudo Tribute』は、現在発売中。気になってたけどまだ聴けてない!という方は、この機会にぜひチェックして声優陣の歌声と工藤さんの楽曲の魅力に取りつかれてみては?
“世代を超えて”愛される理由がわかるかもしれません。
[取材・文/松本まゆげ]
CD情報
工藤静香ソロデビュー30周年記念 企画ミニアルバム
Shizuka Kudo Tribute
価格/2,315円(税別)
発売日/2017年12月20日(発売中)
発売元/ポニーキャニオン
工藤静香ソロデビュー30周年を記念した特別企画として、話題の男性声優7名参加によるトリビュートミニアルバムをリリース!
工藤静香が初めてアニメソングのタイアップ曲として歌い、大ヒットとなった「Blue Velvet」(1997年・フジテレビ系アニメ『ドラゴンボールGT』の第3期エンディング・テーマソング)を梶裕貴が歌唱。他にも「抱いてくれたらいいのに」(1988年) を森久保祥太郎、「MUGO・ん…色っぽい」(1988年)を下野紘、「嵐の素顔」(1989年)を鈴村健一、「黄砂に吹かれて」(1989年)を梅原裕一郎、「めちゃくちゃに泣いてしまいたい」(1992年)を谷山紀章、「激情」(1996年)を関智一と、工藤静香の大ヒット曲×人気声優のカバーという夢のコラボレーションが実現しています。
M1「抱いてくれたらいいのに」歌:森久保祥太郎
M2「MUGO・ん…色っぽい」歌:下野紘
M3「嵐の素顔」歌:鈴村健一
M4「黄砂に吹かれて」歌:梅原裕一郎
M5「めちゃくちゃに泣いてしまいたい」歌:谷山紀章
M6「激情」歌:関智一
M7「Blue Velvet」歌:梶裕貴
>>工藤静香公式サイト