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『ダリフラ』TVアニメ第6話 PlayBack

『ダーリン・イン・ザ・フランキス』TVアニメ第6話 Play Back:窮地からの覚醒、燃える展開と気になる新キャラクターの存在

2018年1月より放送中のTRIGGER×A-1 Pictures 共同制作によるオリジナル TV アニメーション『ダーリン・イン・ザ・フランキス』(ダリフラ)。本稿では、超大型の叫竜を前にチームとしての成長、ヒロ&ゼロツーが正式にパートナーとなった第6話「ダーリン・イン・ザ・フランクス」本編の内容を筆者が感じた印象と共に振り返っていきます。

 

ヒロの運命が決まる第6話!
アニメーションプロデューサー福島祐一さんのインタビューでも、ひとつの区切りと話していた第6話。大きな顔の叫竜が登場するというのが、何ともTRIGGERらしいが、第6話はそのTRIGGERの担当話数となる。絵コンテが雨宮哲さん、作画監督に米山舞さん、杉本ミッシェルさんという布陣だったので純度もかなりの高さだ。そしてタイトルが「ダーリン・イン・ザ・フランクス」と、作品タイトルっぽいのがちょっと面白い。要するにヒロがフランクスに乗る話であることがわかる。

冒頭で魚眼レンズからの女性陣の下着ショットで「おぉ!」となったが、イチゴがひとりだけやけに女っぽくなっているのが気にかかる(キスをされた唇を触ってるし!)。

そこからのイチゴとヒロの会話。何かもやもやっとした感情が芽生えているイチゴに対して、死ぬかもしれないと言われている3度目の出陣と自分の体に起きている異変から、すでに自分の死を悟ってスッキリした表情を見せるヒロ。「ゴローと仲良く」という最後の言葉は、死ぬつもりの人間が言う言葉のチョイスかのように感じた。

一方、それに少し傷ついて「ゴローによろしくだって」と伝えるイチゴ。複雑な乙女心なのかもしれないが、この時点ではイチゴも死ぬとまでは考えていなかったのかもしれない。このあたりのイチゴの心理状態というのは、受け手次第でいろいろ取れるような表現だと思った。いろいろと想像する余地を残しているような感じ。


一度死の淵に落ちるヒロ、獣のようなゼロツーを目にして――
そしていよいよ叫竜の群との戦い。ロックな劇伴が気持ちを高揚させるなか、26部隊が連携で叫竜を倒していく。デルフィニウム(イチゴとゴロー)はどんどん強くなっていて、イチゴが10番代の実力を発揮していた。13部隊は6話の中でも、経験を積み急速に成長しているのがよくわかる。

グーテンベルク級と呼ばれる巨大な叫竜に立ち向かい、一度トドメを刺したヒロは、自分の役割は終わったと死を意識する。

ストレリチアがスタンピード・モード(フランクスが操縦者の制御を離れ、形状が変形、暴走状態となった場合を指す)になってしまったことで、ヒロが死んだと思い取り乱し動揺するイチゴ。だが、ここでゴローが動揺せず気丈に振る舞えたのは、彼だけはこのことを覚悟していたからかもしれない。もちろんイチゴを死なせたくないという感情はあるとして。アクション回でもあるが、行間を想像させる演出がすごく多かったように思う。

死の淵にいるヒロの回想では、ナオミが登場した。瀕死の状態から目覚めたヒロは、ボロボロになりながらひとりで戦っているゼロツーの姿を見て覚醒する。

体にはびこっていた青い血管がみるみるなくなり吸収される。つまりフランクスに乗るということは一体になるということで、実際に血を受け入れるということなんだと個人的には思った。たぶんゼロツーも自分の化け物の血を受け入れてくれると思っていたからこそ、第5話から第6話にかけてヒロへ冷たいとも取れる言葉を投げかけていたんだと思う。暴走するゼロツーを後ろから抱きしめ「キミを一人にはしない」と宣言して、戦列に復帰する。

そこからはストレリチアの圧倒的なパワーで、グーテンベルク級を一蹴。このあたりの気持ち良さとカッコよさはさすがだった。完全にヒロの顔がヒーローになっていたし、やはり敵を倒すときに大声で叫ぶというのは、『トップをねらえ!』からの伝統なので、期待通りだった(笑)。

 
最後の最後まで見逃せない!気になる新キャラの存在
エンディングでは「あやつならゼロツーの願い、叶えられるのかもしれない」という博士の意味深な発言。そして第1話とは逆に、ヒロがゼロツーを支えながらコックピットから出てきたことは、明らかに2人がパートナーになったことを表していた。

ヒロが生きていて、笑顔で駆け寄ってくるコドモたちの中に、ちゃんとミツルも笑っていたことに安心したが、第6話は冒頭からいろんな表情を見せてくれたイチゴがやはり最高だったと思う(個人的に!)。

で、最後の最後でしれっと、斉藤壮馬さんが演じる超強そうな新キャラ9'αを登場させて、第7話につなげるという演出もニクい! 今回は3回乗ったら死ぬと言われるストレリチアに乗って生きていたというところで、ひとつ大きな区切りを迎えた。

やはりひと山超えると、少し箸休め的な回があってほしいと期待している。ただ、やはりただでは終わらず、きっといくつかの伏線があると思うので、いろいろなところをじっくり見ておきたい。なお、第7話からエンディングが変わります!



[取材・文/塚越淳一]

 

作品概要
■放送情報
TOKYO MX:1月13日より毎週土曜23:30~
とちぎテレビ:1月13日より毎週土曜23:30~
群馬テレビ:1月13日より毎週土曜23:30~
BS11:1月13日より毎週土曜23:30~
ABC朝日放送:1月13日より毎週土曜26:29~
メ~テレ:1月13日より毎週土曜26:39~
広島ホームテレビ:1月18日より毎週木曜27:00~
BSS山陰放送:1月19日より毎週金曜26:18~
BBCびわ湖放送:1月22日より毎週月曜26:45~
※放送開始日・放送日時は編成の都合等により変更となる場合がございます。予めご了承ください。

■主題歌情報
・オープニング主題歌
アーティスト:中島美嘉
曲名:KISS OF DEATH(Produced by HYDE)
作詞・作曲:HYDE
編曲:HYDE/Carlos K.

・エンディング主題歌
アーティスト:XX:me(キス・ミー)
作詞・作曲・編曲:杉山勝彦

■スタッフ
原作:Code:000
監督:錦織敦史
副監督:赤井俊文
シリーズ構成:錦織敦史/林直孝(MAGES.)
キャラクターデザイン/総作画監督:田中将賀
メカニックデザイン:コヤマシゲト
アクション監修:今石洋之
ミストルティンデザイン:中村章子
叫竜デザイン:岩崎将大
美術設定:塩澤良憲
美術監督:平柳 悟
色彩設計:中島和子
3Dディレクター:釣井省吾/雲藤隆太
3DCG:スタジオカラー/A-1 Pictures
モニターグラフィックス:座間香代子
撮影監督:佐久間悠也
音楽:橘 麻美
音響監督:はたしょう二
編集:三嶋章紀
制作:TRIGGER/A-1 Pictures

■キャスト
ヒロ:上村祐翔
ゼロツー:戸松遥
イチゴ:市ノ瀬加那
ミツル:市川蒼
ゾロメ:田村睦心
ココロ:早見沙織
フトシ:後藤ヒロキ
ミク:山下七海
ゴロー:梅原裕一郎
イクノ:石上静香
ハチ:小西克幸
ナナ:井上麻里奈
フランクス博士:堀内賢雄

■ストーリー
彼らは夢を見る。
いつの日か大空へはばたく夢を。
ガラスによって遮られたその空が、どれだけ遠いものだと知っていても。
遠い未来。
人類は荒廃した大地に、移動要塞都市“プランテーション”を建設し文明を謳歌していた。
その中に作られたパイロット居住施設“ミストルティン”、通称“鳥かご”。
コドモたちは、そこで暮らしている。
外の世界を知らず。
自由な空を知らず。
教えられた使命は、ただ、戦うことだけだった。
敵は、すべてが謎に包まれた巨大生命体“叫竜”。
まだ見ぬ敵に立ち向かうため、コドモたちは“フランクス”と呼ばれるロボットを駆る。
それに乗ることが、自らの存在を証明するのだと信じて。
かつて神童と呼ばれた少年がいた。
コードナンバーは016。名をヒロ。
けれど今は落ちこぼれ。
必要とされない存在。
フランクスに乗れなければ、居ないのと同じだというのに。
そんなヒロの前に、ある日、ゼロツーと呼ばれる謎の少女が現れる。
彼女の額からは、艶めかしい二本のツノが生えていた。

「――見つけたよ、ボクのダーリン」

●TVアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」×「アニメイトタイムズ」コラボページ
https://www.animatetimes.com/darli-fra/

TVアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」公式サイト
TVアニメ「ダーリン・イン・ザ・フランキス」公式ツイッター(@DARLI_FRA)

(C)ダーリン・イン・ザ・フランキス製作委員会
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